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女は華やかな衣装を着始めた、14世紀の服装の歴史

華盛頓Webライター
credit:pixabay

人類の歴史は服装の歴史といっても過言ではありません。

果たして14世紀の人々はどのような服装をしていたのでしょうか?

この記事では14世紀のヨーロッパの女性の服装について紹介していきます。

14世紀の女性の服装

時は14世紀。かのイタリアから「コタルディ」と称される衣装が舞い込んできて以来、貴婦人たちの装いは一層華やぎを増しました

このコタルディとは、身体のラインをくっきりと浮かび上がらせる大胆な服で、襟ぐりを大きく開け、ほっそりと引き締まったウエストと広がるスカートが美しい曲線を描きます。

まさに着る者の姿を際立たせるシルエットだが、これを一枚まとうだけでは飽き足らず、「シュールコートゥベール」と呼ばれる新手の外套もまた流行したのです。

脇をざっくりと刳り抜いたこの外套は、流行に敏感な貴婦人たちの心を虜にしたといいます。

そして頭を飾る帽子もまた見逃せません。

貴族たちは「エナン」と呼ばれる帽子を好んで被り、その異様なほどに高く尖った形状には誰もが一目置きました。

エナンの頂上からは美しいヴェールが垂れ下がり、さながら天まで届かんばかりです。

庶民たちもまた流行に倣い、ウエストを細く締めたコットを着こなしていたものの、そこに施す刺繍や取り外し可能な袖など、庶民流の小粋な工夫がありました。

日曜の教会に赴く際、ふいと付け袖を纏う彼女たちには、一種の高揚があったに違いません。

髪型もまた、時代の流行を映す鏡でした。貴婦人たちは髪を左右で美しく編み込み、クリスピンと呼ばれる網で覆ったのです

さらに帽子やヴェールを重ね、ついには前髪すら脱毛して額を広げるまでの念の入れようです。

参考文献

丹野郁編(2003)『西洋服飾史 増訂版』東京堂出版

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歴史能力検定2級の華盛頓です。以前の大学では経済史と経済学史を学んでおり、現在は別の大学で考古学と西洋史を学んでいます。面白くてわかりやすい記事を執筆していきます。

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