キリスト教の影響が強まっていった、7~9世紀の服装の歴史
人類の歴史は服装の歴史といっても過言ではありません。
果たして7~9世紀の人々はどのような服装をしていたのでしょうか?
この記事では7~9世紀のイギリスの女性の服装について紹介していきます。
7~9世紀の女性の服装
7世紀、イギリスの地にはキリスト教の影響が静かに浸透し、宗教芸術と共に女性の服飾に新たな風を吹き込みました。
これまでペアで着用されていたブローチは、いつの間にか姿を消し、時折、一つだけの丸いブローチが衣服を飾るようになったのです。
特にリンクピンが現れると、女性たちの胸元はより洗練され、琥珀の輝きも徐々に消えていきました。
また、ビザンチンやフランク王国からの影響が強まると、衣装にはリネンが用いられ、装飾も控えめな小さなビーズやアメジストが好まれるように。
金や銀のワイヤーのネックレスや小さな十字架のペンダントも目を引き、女性たちが新たな信仰と共に歩んでいた様子が垣間見られます。
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参考文献
丹野郁編(2003)『西洋服飾史 増訂版』東京堂出版