北海道の廃駅跡をたどる!石北本線(新旭川ー上川)
2023年7月28日に書いた「北海道の廃駅跡をたどる!函館本線(長万部ー旭川)」で触れた通り、JR北海道はこれから更に無人駅の廃止を検討と報道。しかしJR北海道は以前にも乗降客が非常に少ない無人駅を廃止しています。
今回は石北本線・新旭川ー上川間の廃止駅跡を、旭川から車で追いかけた時の様子を記します。
3カ所とも駅があった面影はほとんどありませんでした。(訪問:2023年7月下旬)
1.北日ノ出駅(旭川市・2021年3月13日廃止)
北日ノ出(きたひので)駅は現在の東旭川駅ー桜岡駅(旭川市)の間にあった無人駅。旭川工業団地の北側にあり、名所・旭山動物園に最も近い駅でした。
しかし旭山動物園まで徒歩25分で、観光客の足は旭川駅発着のバスが便利。また工業団地で働く人の通勤はほとんどマイカーです。
駅ホームは上川方面へ向かって左側、北6丁目道路踏切の北側にありました。
ホームや待合所の跡は全く見当たりません。
駅跡北側は人家が点在する農業地帯。工業団地があるためか、道路を走る車は多いです。
なお旭川工業団地は旭川空港まで車で15分、旭川駅まで車で25分の立地です(外部リンク)。
2.将軍山駅(当麻町・2021年3月13日廃止)
将軍山(しょうぐんざん)駅は現在の当麻駅ー伊香牛駅(いかうし・当麻町)の間にありました。駅名は近くにある将軍山に由来。将軍とは北海道開拓に大きく関わった永山武四郎のことで、旭川市の地名・永山の由来となった人物です。
すぐ近くに9号道路踏切があります。石北本線は南北に走り、道路は南東から北西に延びています。
ホームや待合所は上川方面へ向かって左側、踏切の北側にありましたが、こちらも跡形なし。
周辺は農家が数軒点在する農業地帯です。
3.東雲駅(上川町・2021年3月13日廃止)
東雲(とううん)駅は現在の安足間(あんたろま・愛別町)駅ー上川駅の間にありました。旭川から層雲峡に向け国道39号を走ると、上川町に入ってすぐに旭川紋別道と国道39号が交差する場所を通過。更に石北本線と並行し防雪柵がある場所の近くです。
東雲駅ホーム出入口手前と国道39号の間に構内踏切がありましたが、現在は国道側にJRが立入禁止柵が設置。目印は防雪柵が少し切れる場所です。
構内踏切をすぎてすぐにある道を左折し、右側にある個人宅へ通じる道路を進むと、東雲駅だった場所が現れます。
ホームや物置を利用した待合所は、上川方面へ向かって左側・国道39号から見て北側にありました。またかつての構内踏切があった駅ホーム側にもJRが立入禁止柵を設置済。
ホームや物置(待合所)は完全に撤去されています。
関連記事
北海道の廃線廃駅跡は今どうなった!JR石勝線夕張支線(新夕張ー夕張)
JR北海道花咲線花咲駅が昔あった!花咲線(根室ー釧路)廃止駅3カ所の今
釧路川の船着場と町の南に由来!JR北海道・釧網本線(東釧路ー網走)廃駅3カ所の今
元財務官僚トップが開駅祝福!現在は立入不可の廃駅!JR北海道宗谷線・上雄信内駅跡
JR北海道石北本線(上川ー白滝)は駅廃で在来線日本最長駅間距離誕生!駅跡の今
ゲストハウスに元駅舎がある廃駅も!JR北海道・宗谷本線(音威子府ー幌延)の廃駅跡を行く
夏草や過去の駅は北の跡!JR北海道宗谷本線(幌延ー稚内)の廃駅3カ所
覚悟ない訪問は危険な場所も!北海道石北本線(遠軽ー網走)の廃駅