北海道の廃駅跡をたどる!宗谷本線(旭川ー名寄)
2023年7月28日に書いた「北海道の廃駅跡をたどる!函館本線(長万部ー旭川)」で触れた通り、JR北海道は無人駅の廃止を検討していると報道されました。しかしJR北海道は以前にも乗降客が非常に少ない無人駅を廃止しています。
今回は宗谷本線でも利用が多い旭川ー名寄間の廃止駅跡を南から車で追いかけた時の様子を記します。
いずれの廃駅跡は踏切を除き、駅があった面影は見つけにくい状況になっていました。(訪問:2023年6・7月)
1.南比布駅(比布町・2021年3月13日廃止)
南比布(みなみぴっぷ)駅は、現在の北永山駅(旭川市)ー比布駅の間、比布町中心部の南側にありました。国道40号のすぐ近くで、車やバイクでの訪問は容易。ホームは稚内方面を向いて左側、下記写真の立入禁止柵付近にありました。
駅があった事を想像出来る設備等は、立入禁止柵を除けば全くありません。人家は数軒近くにあります。
廃駅跡そばに国道40号があり、オーバーパスを降りた所には道北バスの旭川方面行き路線バスの停留所があります。
2.北比布駅(比布町・2021年3月13日廃止)
北比布(きたぴっぷ)駅は、現在の比布駅ー蘭留駅(比布町)の間、比布町中心部から見て北側にあった無人駅。こちらは国道40号から少し離れた踏切そばにホームがありました。
駅跡近くにはサイクリングロードがあります。
ホームは稚内方面を向いて右側にありましたが、ホームや待合所は全て撤去。ホーム跡は草が茂っていました。
番外:比布駅で南比布駅・北比布駅の記念品が買える!
実は廃止された南比布駅と北比布駅のメモリアルグッズはJR比布駅にあるピピカフェで販売中です。
比布駅といえば、以前樹木希林さんが出演してピップエレキバンのCM撮影が行われたロケ地。駅には国鉄時代の駅名標のレプリカがあります。
メモリアルグッズは写真の様に販売されていました。
3.東六線駅(剣淵町・2021年3月13日廃止)
東六線(ひがしろくせん)駅は、現在の和寒駅(和寒町)ー剣淵駅の間にあった無人駅でした。そばにある踏切は駅名と同じく東六線踏切といいます。
踏切の北側、稚内方面を向いて右側にホームがありました。現在は全て撤去されています。
東六線踏切を東から西に向いてみます。かつてこの写真の右側にホームがありました。
現在は列車が高速で通過していきます。
4.北剣淵駅(剣淵町・2021年3月13日廃止)
北剣淵(きたけんぶち)駅は、現在の剣淵駅ー士別駅(士別市)の間にあった無人駅でした。近くにあるのが十二線踏切。
踏切の南側、稚内方面を向いて右側にホームがありました。現在は全て撤去されています。
十二線踏切を逆に西から東に向けて撮影。この写真の右側にホームがありました。
5.下士別駅(士別市・2021年3月13日廃止)
下士別(しもしべつ)駅は、現在の士別駅ー多寄駅(士別市)の間にあった無人駅でした。廃駅跡すぐ近くには四十二線通踏切があります。
踏切の南、稚内方面を向いて左側にホームがありました。
ホームや待合所跡は全て撤去され、砂利が駅があった事を告げているかの様でした。
踏切手前からもホーム跡を撮影。
6.東風連駅(名寄市・2022年3月12日移転&駅名変更)
名寄高校(なよろこうこう)駅は以前、東風連(ひがしふうれん)駅といいました。
かつての東風連駅から1.5kmほど稚内方面に移転し、駅名も変更。ここでは東風連駅があった場所について取り上げます。
東風連駅跡近くには道北バスの21線バス停がありました。
旭川と名寄を結ぶバスが止まります。旧東風連駅周辺住民の公共交通機関は大丈夫。
ホームや待合所は撤去され、南比布駅跡と同様に立入禁止柵が設置済。駅移転前は稚内方面を向いて左側にホームがありました。
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