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北海道の廃線廃駅跡は今どうなった!JR石勝線夕張支線(新夕張ー夕張)

宙船乗り物大好きライター・そらふね

JR北海道は2023年4月留萌本線・石狩沼田ー留萌を廃止。更に2024年4月、根室本線・富良野ー新得(上落合信号場)を廃止するほか、一部無人駅を廃止又は自治体管理に向けて動いています。

JR北海道が発足後、道内の赤字ローカル線や無人駅が数多く廃止されてきましたが、中でも鈴木直道・北海道知事が夕張市長時代に関わったJR石勝線・夕張支線での在り方が北海道のローカル線問題で多く取り上げられます。

JR石勝線夕張支線・新夕張ー夕張間は2019年4月1日に廃止され、同時に沼ノ沢、南清水沢、清水沢、鹿ノ谷、夕張の5駅が廃駅になりました。

2022年7月に5駅の駅舎だけ撮影していたほか、2023年8月は駅舎に加えホーム跡なども撮影。1年で変化した点を中心にまとめます。

1.沼ノ沢駅

2022年7月

国道453号線を新夕張駅前から夕張市役所に向けて車を走らせると、最初に現れる廃駅が旧沼ノ沢駅。

旧沼ノ沢駅
旧沼ノ沢駅

旧沼ノ沢駅にはかつて駅レストラン「おーやま」が営業していましたが、閉店しました。

駅レストラン「おーやま」閉店のお知らせ
駅レストラン「おーやま」閉店のお知らせ

2023年8月

再び訪問すると、それほど変わっていませんでした。ただ出入口や待合室のガラスの一部に木板が貼られています。相変わらず「空き家」状態でした。また旧駅舎内に入る事は出来ません。

旧沼ノ沢駅
旧沼ノ沢駅

では駅舎の周りはどうなのでしょうか。まず駅舎の南側。

駅舎南側(新夕張駅側)
駅舎南側(新夕張駅側)

ホームには柵があって中に入る事は出来ません。

ホーム前にある立入禁止柵
ホーム前にある立入禁止柵

駅舎の北側にも柵があって中に入る事は出来ません。

駅舎北側(夕張駅側)
駅舎北側(夕張駅側)

駅舎の裏側にも入る事は出来ません。

旧駅舎裏側
旧駅舎裏側

2.南清水沢駅

2022年7月

廃線後の2020年4月に「そば天国村」が旧南清水沢駅舎にオープン。筆者は食事をとれなかったのですが、訪問日は利用客でにぎわっていました。

廃駅から1年後そば店に。
廃駅から1年後そば店に。

2023年8月

「そば天国村」は頑張っていましたが、訪問日は定休日。

定休日は火曜日(訪問:8月1日)
定休日は火曜日(訪問:8月1日)

では旧駅舎の周りはどうなっているのでしょうか?

旧駅舎左・夕張駅側を見ると、ホームやワンマン運転用のミラー柱が残っていました。また柵があって中に入る事は出来ません。

駅舎左側。ホームやミラーの跡がある
駅舎左側。ホームやミラーの跡がある

蕎麦屋さんは営業しているけど、建物の周りは手つかず。

駅舎左側の建物寄り
駅舎左側の建物寄り

一方、駅舎右側は道路で、かつての踏切跡です。ホームや線路には立入禁止。

駅舎右側を道路の向かい側から撮影
駅舎右側を道路の向かい側から撮影

ホーム・線路・駅舎裏は手つかず
ホーム・線路・駅舎裏は手つかず

3.清水沢駅

2022年7月

駅舎の中には立入出来ませんが、建物はありました。

旧清水沢駅舎
旧清水沢駅舎

2023年8月

駅舎があった場所は更地になっており、柵が建てられていました。残念ながら2022年11月に老朽化のため取り壊されています(外部リンク)

旧清水沢駅舎跡
旧清水沢駅舎跡

柵そばから旧駅舎からホーム跡を撮影。

駅舎からホームへ通じる道
駅舎からホームへ通じる道

旧駅舎左側(新夕張駅側)は広いスペースがあり、訪問日は夏祭りの準備中でした。スペースにある柵手前からホームを撮影。

ホーム新夕張側
ホーム新夕張側

同じ場所からホーム夕張駅側。

ホーム夕張駅側
ホーム夕張駅側

旧駅舎の右側空きスペースに向かいます。集落同士を結ぶ跨線橋がありました。

清水沢駅跡にある集落を結ぶ跨線橋
清水沢駅跡にある集落を結ぶ跨線橋

跨線橋は現在も利用可能。ホームなどが良く見えます。

跨線橋から新夕張方面
跨線橋から新夕張方面

一方夕張駅方面への線路もそのままでした。

跨線橋から夕張駅方面
跨線橋から夕張駅方面

4.鹿ノ谷駅

2022年7月

駅舎内に入る事は出来ず、駅前の会社の車両などが置かれていました。

旧鹿ノ谷駅舎。駅前にある会社の車両が周辺に駐車
旧鹿ノ谷駅舎。駅前にある会社の車両が周辺に駐車

2023年8月

訪問すると2022年とは様子が変わっています。

2022年12月、旧鹿ノ谷駅舎はJR北海道から合同会社鹿ノ谷駅に無償譲渡されました(外部リンク)。写真を見ても窓の様子や昔の郵便ポストが設置された点が変わっています。

旧鹿ノ谷駅舎
旧鹿ノ谷駅舎

合同会社鹿ノ谷駅は2023年6月24日、旧鹿ノ谷駅舎でイベントを実施(外部リンク)。更に2023年7月29日と30日に初の「鹿ノ谷夏まつり」が開催されました(外部リンク)。訪問時は鹿ノ谷夏まつりが終わった直後。筆者は所用があって行けず。

駅ホームと線路跡(新夕張駅側)
駅ホームと線路跡(新夕張駅側)

駅舎には鍵がかかっていましたが、線路やホームには入場可能でした。夏まつりで使用されたトロッコが線路に置かれています。

旧鹿ノ谷駅ホーム
旧鹿ノ谷駅ホーム

国鉄時代の駅名標が復活。

国鉄時代の駅名標が復元
国鉄時代の駅名標が復元

更にJRより先に廃線となった夕張鉄道の乗換え案内板も。

懐かしき夕張鉄道の乗り換え案内
懐かしき夕張鉄道の乗り換え案内

旧鹿ノ谷駅近くに集落を結ぶ跨線橋があり、現在も利用可能なので行ってみました。

跨線橋から旧鹿ノ谷駅舎とホーム
跨線橋から旧鹿ノ谷駅舎とホーム

夕張駅方向にも線路が残っています。

跨線橋から夕張駅方面
跨線橋から夕張駅方面

旧鹿ノ谷駅は廃線・廃駅跡を活用され始めました。

鹿ノ谷駅再生projectのFacebook(外部リンク)などでイベント情報が発表されています。

駅舎・ホーム・トロッコ
駅舎・ホーム・トロッコ

5.夕張駅

2022年7月

旧夕張駅駅舎では喫茶店は営業していましたが、既に営業終了したJR夕張駅や夕張観光案内所の案内札は残っていました。

喫茶店と閉鎖された観光案内所
喫茶店と閉鎖された観光案内所

2023年8月

1年経つとJR駅や観光案内所の案内札は消え、新規オープンした店の看板がありました。2023年4月28日にクッキー店がオープン(外部リンク)

元観光案内所スペースにクッキー店オープン
元観光案内所スペースにクッキー店オープン

一方駅ホームと線路は、駅名標やホームミラーなどを除いて残されたまま。

駅ホームもそのまま。右側の建物はレースイリゾート
駅ホームもそのまま。右側の建物はレースイリゾート

まとめ

JR石勝線夕張支線廃駅5駅は旧鹿ノ谷駅での動きに注目。旧夕張駅の喫茶店やクッキー店、南清水沢駅のそば店以外は廃線後の動きとしては進んでいませんでした。今後もJR石勝線夕張支線跡の動きに注目していきます。

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乗り物大好きライター・そらふね

地元北海道を中心に日本を旅するフォトライターです。フェリー・飛行機・鉄道旅が得意分野。船会社で船員管理・港業務・営業を経験後、旅行サイトでライターとなる。船・地方空港・名所・ホテルを紹介する記事を多く掲載しました。乗り物移動をより楽しくがモットー。

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