
饒村曜
気象予報士
1951年新潟県生まれ。新潟大学理学部卒業後に気象庁に入り、予報官などを経て、1995年阪神大震災のときは神戸海洋気象台予報課長。その後、福井・和歌山・静岡・東京航空地方気象台長など、防災対策先進県で勤務しました。自然災害に対しては、ちょっとした知恵があれば軽減できるのではないかと感じ、台風進路予報の予報円表示など防災情報の発表やその改善のかたわら、わかりやすい著作などを積み重ねてきました。2015年6月新刊『特別警報と自然災害がわかる本』(オーム社)という本を出版しました。
記事一覧
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- 北海道は蝦夷梅雨ではない本当の梅雨に警戒を
- 北海道は梅雨がないとして、気象庁は梅雨入りや明けを発表しません。しかし、年によっては梅雨に似た天気になることがあります。近年、梅雨が現れるようになり、今年は顕著です。蝦夷梅雨(リラ冷え)とは違います。
- 2018/7/2(月) 5:00
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- 今年の猛暑予報は確度が高い
- 関東甲信地方で初の6月の梅雨明けとなるなど、各地で暑い日が続いています。2月発表の暖候期予報で、はっきり暑い夏と予報し、その後の再検討や3ヶ月予報でもぶれていません。ぶれない予報は確度が高い予報です。
- 2018/6/30(土) 5:00
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- 梅雨明けをもたらす太平洋高気圧、昔は小笠原高気圧と称していた理由
- 太平洋高気圧が日本付近に張り出し、天気図から見ると梅雨明けです。この太平洋高気圧を、小笠原高気圧と称することがあるのは、日本付近の気象が分かりはじめた大正時代、天気図の東端が小笠原諸島だったからです。
- 2018/6/29(金) 5:01
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- 地震のあとは食中毒と洪水に警戒 70年前の福井地震
- 大阪府北部の地震から高温と多湿の10間たちました。不衛生になりがちな被災地は、これからも食中毒に注意が必要です。70年前6月28日の福井地震と、その一ヶ月後に大洪水では、進駐軍が防疫作業を助けました。
- 2018/6/28(木) 5:00
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- 北日本と北陸で大雨、関東では続く猛暑
- 発達した低気圧の接近・通過で27日の北日本は朝から雷雨の可能性があり、その後、前線が停滞する北日本と北陸地方では28日にかけて大雨の恐れがあり、警戒が必要です。一方、関東地方は晴天がしばらく続きます。
- 2018/6/27(水) 5:00
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- 今年初の猛暑日 梅雨の中休みは熱中症と紫外線に警戒
- 東~西日本は梅雨の中休みとなり、太平洋高気圧の縁辺をまわる暖気と日射で、栃木県佐野で36.4度を観測するなど、全国10地点で今年初の猛暑日になりました。梅雨の中休みは、熱中症と紫外線に警戒が必要です。
- 2018/6/26(火) 5:00
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- 沖縄が梅雨明けすると西日本で豪雨の心配
- 鹿児島県奄美地方に50年に一度の豪雨をもたらした梅雨前線が、太平洋高気圧の強まりによって北上する見込みです。沖縄地方では梅雨明けの可能性がありますが、沖縄が梅雨明けすると西日本で豪雨の心配があります。
- 2018/6/23(土) 6:28
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- 出勤時にわかる帰宅時の詳しい雨分布予報が始まる
- 気象庁は、6月20日11時から詳しい雨分布予報を、これまでの6時間先から15時間先に延長しました。これにより、朝の出勤時には帰宅時の雨分布がわかり、勤務後の予定変更や、雨具の準備の可否を判断できます。
- 2018/6/21(木) 5:00
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- 大阪で震度6弱 今日深夜からの大雨に警戒
- 6月18日に大阪府北部で震度6弱の地震が発生しました。大地震後は地盤がゆるみ、雨で崩れ易くなっています。梅雨前線北上によって被災地で大雨の可能性があるのは、今日の深夜、大災害が発生しやすい時間帯です。
- 2018/6/19(火) 5:01
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- 沖縄県で記録的短時間大雨情報 週明けは東日本でも大雨
- 台風6号の通過で、今年初の記録的短時間大雨情報が発表となりました。記録的短時間大雨情報のほとんどは解析雨量によるものです。台風6号から変わった低気圧の接近で、週明けは東日本でも大雨の可能性があります。
- 2018/6/17(日) 5:00
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- 腐ってもタイ 台風6号から変わった低気圧の雨に注意
- 日本近海で発生する台風は、発生前から情報がでますが、6月15日に台風6号が台湾の西海岸で発生した時もそうでした。台風6号は低気圧に変わって本州南岸通過ですが、腐ってもタイですので、雨に注意が必要です。
- 2018/6/16(土) 5:00
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- 梅雨の晴れ間は真夏より紫外線に警戒
- 梅雨入りの頃にはなかったオホーツク海高気圧が現れ、雲が多い梅雨らしい天気になりました。真夏ほど気温が高くないので感じませんが、太陽高度が高い6月の梅雨の晴れ間の紫外線は強く、思いがけない量を浴びます。
- 2018/6/15(金) 5:00
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- ゴルフボール大の雹で時速100キロ、かつては鶏卵大も
- 上空に寒気が入って上昇気流が強くなる5月から7月は雹の季節ですが、果実の幼果期から肥大期にあたります。雹は大きいほど落下速度が大きく、ゴルフボール大では時速100キロですが、昭和8年の雹は鶏卵大です。
- 2018/6/14(木) 5:01
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- 「台風一過」の晴れのち雷雨
- 台風が過ぎ去ると晴天になることが多く「台風一過」という言葉があります。しかし、台風5号が本州の南岸を通過した後は、強い寒気が南下し、大気が不安定となって積乱雲が発達、落雷や突風、降雹の恐れがあります。
- 2018/6/12(火) 5:00
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- 台風5号と梅雨前線で大雨の「入梅」
- 太陽の黄経80度の日を雑節の「入梅」といい、6月11日頃にあたります。暦の上で梅雨入りの日、本州南岸を大型の台風5号が北東進し、梅雨前線の活動が活発になっています。土砂災害等に警戒が必要な週明けです。
- 2018/6/11(月) 7:22
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- 海難防止のため気象台が時計製作
- 海上で正確な経度を知るためには、クロノメーターと呼ばれる正確な時計が必要でした。外国からの調達が難しくなった大正から昭和初期、海難防止のために気象台で時計の製作を行い、時計修理技術者を養成しています。
- 2018/6/10(日) 10:52
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- 警戒を要する台風5号の東側の雲
- 6月8日に発生した台風5号は、東側に多くの積乱雲を伴って北上しています。このため、梅雨前線は暖湿気流が流入して活発化し、これに東側の積乱雲が接近すると、台風本体の接近前から大雨に対する警戒が必要です。
- 2018/6/9(土) 5:00
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- 「梅雨入り直後の晴天」のち「梅雨前線と台風による大雨」
- 梅雨入りは、雨が続く雨季入りとは違い、次の雨までの間隔が短くなるだけで、翌日が晴れはよくあります。関東以西の梅雨入り後、晴れましたが、10日からは台風の影響もあって梅雨前線が活発化し、大雨に警戒です。
- 2018/6/8(金) 5:00
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- 関東地方以西で梅雨入りだが、例年主役のオホーツク海高気圧がいない
- 沖縄・九州・四国に続いて、6月6日に関東から中国地方の広い範囲で梅雨入りとなりましたが、例年の梅雨の主役、オホーツク海高気圧が見当たりません。過去とは違う梅雨になる可能性がありますので注意が必要です。
- 2018/6/7(木) 5:00
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- 事実上消えた梅雨前線で北海道は34度、再び勢力が強まる梅雨前線で大雨に警戒
- 沖縄付近の梅雨前線は事実上消えて暖気が北上し、フェーン現象も加わって北海道帯広で34度と沖縄より暑くなりました。今後、梅雨前線は本州付近で再び勢力が強まり、台風で刺激されて大雨になる可能性もあります。
- 2018/6/5(火) 5:00
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- 今週は関東でも梅雨入り、即、梅雨末期の豪雨の心配
- 今週は沖縄付近の梅雨前線が北上し、関東から西の広い範囲で梅雨入りの見込みです。梅雨末期は気温が高くなって大気中の水蒸気量が増え、台風が影響して豪雨となりますが、今年は、梅雨末期の状況での梅雨入りです。
- 2018/6/4(月) 5:00
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- 大気境界層の観測は、気象研究所の鉄塔から東京スカイツリーへ
- 地表付近を正確に予想するためには、自立鉄塔を用いた大気境界層の常時観測が必要です。つくばの気象研究所の鉄塔は平成23年に役目を終えましたが、平成24年にできた東京スカイツリーが役目を引き継いでいます。
- 2018/5/30(水) 5:00
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- 全国的に梅雨のような天気、九州・四国は梅雨入り オホーツク海高気圧が重要とした岡田の台風論
- 九州・四国地方で梅雨入りし、関東地方も雲が多い日が続いて梅雨入り間近です。梅雨とオホーツク海高気圧の関係がわかったのは、日露戦争で拡大した観測網を用いた岡田武松の梅雨論からです。明治43年のことです。
- 2018/5/28(月) 5:00
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- 競馬のダービーは晴れる可能性の高い5月最終週に開催 過去にあった雨の日の悲劇
- 人気が高い競馬のダービーが5月最終週に東京都府中市の東京競馬場で開催されます。梅雨入前の晴れる可能性の高い日に開催です。62年前の雨の日のダービーではエンメイが骨折、薬殺処分となる悲劇がおきています。
- 2018/5/27(日) 5:00
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- 西日本等で梅雨入りの気配 雨の観測は電子レンジと同じマイクロ波の電磁波で
- 沖縄・奄美地方に続き、西日本等でも梅雨入り気配です。雨が降るときに活躍するのが気象レーダーで、マイクロ波の電磁波を使っています。電子レンジもマイクロ波が使われ、どちらも電磁波に対する水の反応利用です。
- 2018/5/24(木) 5:00