爆発のニュースが連日!使用期限もある「カセットこんろやボンベ」の危険な使い方
2024年5月8日午後7時ごろ札幌市の居酒屋でカセットボンベが爆発したとみられる事故で2名が病院に搬送。5月5日には静岡市の飲食店でカセットこんろのボンベが爆発し2名が病院に搬送されるという事故がありました。これ以外にも連日のようにカセットこんろやカセットボンベが原因と見られる事故がありニュースに流れています。
使い方を間違えると大きな事故になるわりに、簡単に使えてしまうカセットこんろやカセットボンベ。事故を起こさないためにも正しい使い方をしなければなりません。
今回はカセットこんろやカセットボンベの使用期限や危険な使い方についてご紹介します。
使用期限があるカセットこんろやカセットボンベ
そもそもカセットこんろやカセットボンベには使用期限があるのをご存知でしょうか。あまり意識せずに使っている人も多いかと思います。また普段は使っておらず災害時に備えて所有している人の中には、いつ購入したものか忘れているかたもいるのではないでしょうか。
カセットこんろやカセットボンベを安全に使うためにも使用期限は守りましょう。
カセットこんろの使用期限
カセットこんろやカセットボンベの大手メーカー、岩谷産業ではカセットこんろは「製造から10年を目安に買い替えのご検討を」としています。
カセットこんろの部品にはガス漏れを防ぐゴム製の部品が使われていて、使用頻度にかかわらず経年劣化するためです。(参照)岩谷産業公式サイト
岩谷産業のカセットこんろの製造年月は本体に貼られているシールから分かります。筆者が赤で囲んだ部分が該当し、こちらは2021年6月に製造されたものとなります。
確認方法はメーカーにより異なりますので、自分が所有しているメーカーの公式サイトなどで確認してください。
カセットボンベの使用期限
カセットボンベにも使用期限があります。同じく岩谷産業によると、カセットボンベは製造から約7年のうちに使い切るのが目安とのこと。岩谷産業のカセットボンベの製造年月日は缶底に記載されています。
やってはいけない危険なカセットこんろの使い方
1・カセットこんろの適応サイズを超えた鉄板を乗せるのはNG
カセットこんろを2台並べ1つの大きな鉄板を使って事故になった例もあります。カセットこんろを2台並べてはさすがに事故になりそうと思われるかもしれませんが、1台であってもサイズを超えた鉄板などを使うのは危険です。
五徳から大きくはみ出した鉄板などを使うと、カセットボンベが加熱されてしまい破裂する事故につながる可能性があります。
2・他の熱源の近くでカセットこんろを使うのはNG
カセットこんろの近くで他の熱源があると、カセットボンベが加熱されてしまい破裂事故に繋がります。ガスこんろや焚き火の真横などはもちろんのこと、ガスこんろやIHこんろの上にカセットこんろを置いて使用し事故になった例もあります。
他の熱源によってカセットボンベが加熱されると破裂事故になる可能性があるので、他の熱源からは離れたところでカセットこんろを使うようにしましょう。
3・五徳を誤った取り付け方をするのはNG
カセットこんろの五徳を誤った取り付け方をして事故になった例もります。冷静に考えれば分かるようなことですが、カセットこんろなどの機材に慣れていないかたや、キャンプなどでワイワイしながら準備をしているときは思いもよらぬ間違いをしてしまう可能性もあるでしょう。
今回はカセットこんろの危険な使い方や使用期限についてご紹介しました。便利な道具だからこそ、正しい知識をもって安全に使いたいですね。