道東道釧路延伸前に乗車!釧路特急ニュースター号で札幌から釧路へ
2024年12月22日に道東自動車道・阿寒IC~釧路西ICが開通します(外部リンク)。札幌など道央と釧路や根室との自動車等での往来がより良くなり、トラックなどの貨物輸送だけでなく旅客輸送でも変化がある見込です。
札幌ー釧路の公共交通機関はJR北海道の特急おおぞら、HAC(JAL系)の丘珠ー釧路(外部リンク)、ANAの新千歳ー釧路(外部リンク)、都市間バス・スターライト釧路号が知られていますが、都市間バスでは北海道バス・釧路特急ニュースター号(外部リンク)も走っています。釧路特急ニュースター号は1日4往復で、うち1往復は今では貴重な夜行便で運行。運賃も正規運賃の比較なら、JR特急おおぞらよりも安い上、道東自動車道の延長でダイヤ改正があるか注目の路線です。
道東自動車道延伸直前の2024年11月に、釧路特急ニュースター号昼行便に乗り、札幌から釧路へ行ってみました。
釧路特急ニュースター号とは
釧路特急ニュースター号は2013年4月より運行開始の都市間バス。2024年12月上旬現在、1日4往復運転され、うち1往復は北海道内では便数が少なくなった夜行便です。阿寒バス、くしろバス、北海道中央バスが運行するスターライト釧路号との行程上の違いは夜行便の有無以外に、
1.全て市電すすきの前始発・終着。
2.大谷地バスターミナルを経由しない。
3.釧路午後発便は札幌市内は清田区、豊平区の国道36号沿いの停留所でも降車可能。
4.釧路市内は幣舞(ぬさまい)橋そば、フィッシャーマンズワーフMOOを経由。
5.夜行便のみ白糠駅前にも停車。
またスターライト釧路号の運賃は乗車日によって変動しますが、釧路特急ニュースター号は繁忙期も閑散期も変わりません。
更に所要時間はJRよりかかります。昼行便で札幌駅前ー釧路駅前で比較すると、スターライト釧路号より短い。途中休憩が長い(詳細後述)けど、大谷地バスターミナルに立寄らないためです。
市電すすきの前から乗車
札幌市内の始発・終着はすすきの
筆者は朝7:39市電すすきの発の便に乗車。
市電すすきのバス停は南4条西4丁目、市電の北側にあります。
7:30過ぎ、釧路特急ニュースター号の車両が回送されて来ました。早速乗り込みます。
当日は筆者を含めて7人の乗客で、定刻に発車しました。
大通バスセンター前、札幌駅前からも乗車
平日朝でも渋滞に巻き込まれずにわずか5分で次の乗車停留所・大通バスセンター前着。
大通バスセンターの待合室や案内所はニュースター号利用者向けではなく、わっかない号(札幌ー稚内)、オーロラ号(札幌ー根室)、えさし号(札幌ー枝幸・外部リンク)利用者用なので注意しましょう。
大通バスセンターで3人、札幌駅前で14人乗車し、釧路へ向かいました。
札幌駅南口そば・北5条通りを左折し北上。
札幌新道を右折してすぐ、札幌北インターから高速道路に入りました。
札樽道・道央道・道東道を走行
バスは札樽自動車道を順調に走行し、8:35に札幌南インターを通過。道央自動車道に入ります。
道央自動車道を約15分走行し、千歳恵庭ジャンクションから道東自動車道へ。分岐してすぐに、ライバルの特急おおぞらが走るJR千歳線の線路が見えます。
道東自動車道に入って最初の約5分は平地を走りますが、すぐに山の中へ。
特急おおぞら・とかちが走るJR石勝線と多くの区間を並走しながら山間部を進みます。
占冠PAで1回目の休憩
占冠インターを過ぎてすぐ、
占冠パーキングエリアに9:49到着。15分間、10:04まで休憩となりました。
釧路特急ニュースター号昼行便は運転手1人での乗務。2人乗務のスターライト釧路号の様に1回の短い休憩で出発とはなりません。
大半の乗客と運転手がトイレへ。
なお占冠パーキングエリアはポテトライナー(札幌ー帯広)や帯広特急ニュースター号、とかちミルキーライナーも休憩する都市間バスでは重要な場所です。
上浦幌PAで2回目の休憩
池田IC・本別JCTを通過
トンネルが続く区間を過ぎて十勝平野に入りますが、スターライト釧路号が休憩する十勝平原サービスエリアは通過します。
十勝平野に入っても平原を感じる区間が意外と少ない上、音更帯広インター付近を除けば、大半は人家が少ないエリアを走行。
JR特急おおぞらは池田を過ぎると、太平洋に近いエリアを多く走行しますが、道東自動車道は逆に海から離れた所に建設されました。
バスは本別町で道東自動車道の分岐を通過。
浦幌町の山間部に入ったところで2回目の休憩があります。
上浦幌PAで休憩
2回目の休憩は上浦幌パーキングエリア。
11:30~11:45の15分間休憩でした。
こちらでも大半の乗客と運転手がトイレへ。
上浦幌は本別町の中心部から比較的近い場所にあり、上浦幌PAを発車してすぐに浦幌インターチェンジを通過。
浦幌インターから阿寒インターまでの区間はトンネルが多いエリアです。
阿寒ICから国道240号→国道38号
釧路空港付近から大楽毛(おたのしけ)へ
道東自動車道の終点・阿寒インターは12:16に通過。阿寒インターから先の開通準備が進んでいました。
国道240号を釧路市中心部方向へ。
途中に釧路空港への道路や空港の一部設備が見えます。
製紙工場が見え釧路新道を越えると、釧路市大楽毛(おたのしけ)の市街地。国道38号に入ります。
乗車日は昼行便最初の停留所・大楽毛駅前で降車はなく、12:33に通過。
鳥取神社前で降車
次の降車停留所は鳥取神社前。12:47に到着し3人降りました。
くしろバス・阿寒バスの停留所と同じ場所にあります。
スターライト釧路号が止まる鳥取分岐(乗降とも)、鳥取大通2丁目(降車のみ)とは違う場所なので間違わないよう注意しましょう。
バスは国道38号を走行し続け、新釧路川を渡ります。
新釧路川を渡ると、鉄道ファンが注目するJR釧路運輸車両所の敷地が見えます。
釧路駅前まではもうすぐです。
釧路駅前のバス停に注意・注目!
バスは国道38号を左折し、JR釧路駅の真ん前を通りますが、
くしろバス・阿寒バスが発着する釧路駅前バスターミナルには入りません。釧路駅前バスターミナルで釧路特急ニュースター号は別の場所という案内があります。
釧路駅前バス停には12:57に到着し、12人が下車しました。
釧路特急ニュースター号の釧路駅前バス停は駅東側に出て道路を渡った場所。
バス停前にニュースター号用の待合室がありますので、釧路駅前からの乗車待ち、到着してからの出迎え待ちなどで利用してみてはいかがでしょうか。
釧路駅前から先はスターライト釧路号と大きく異なります。
MOOを経由し終点・釧路車庫へ
バスは北大通を進み、国道38号と国道44号との合流点を通過。
釧路市の名所・幣舞(ぬさまい)橋手前で右折。
フィッシャーマンズワーフMOOバスターミナルに13:01に到着しました。6人降車。
終点・釧路車庫には13:06到着。筆者を含めて3人降車しました。
釧路車庫には往復ニュースター号利用者限定の無料駐車場があります(外部リンク)。それ以外の停留所にはニュースター号利用者向けの駐車場はありません。またすぐ近くにコンビニがあるので、乗車前、下車後の買物もしやすいです。
釧路特急ニュースター号を利用し釧路、札幌への旅行はいかがでしょうか。道東自動車道延伸後の動きにも注目です。
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