根室から札幌へのナイトライダー!都市間バス・オーロラ号
北海道最東端・納沙布岬で有名な根室と札幌を結ぶ都市間バス「オーロラ号」は、夜行の長距離バスです。ネット上でオーロラ号の乗車記は出て来ますが、札幌→根室の乗車記ばかり。そこで札幌在住の筆者が根室から札幌へ戻る時、利用してみました。
本文では敢えて根室を軸にした表現にしています。旅行者の出発地で多い札幌圏や道外在住者だけでなく、根室地方の読者も意識して書いてみました。
(乗車:2023年12月23日~24日)
根室ー札幌の夜行バス!オーロラ号
オーロラ号は、根室ー札幌間を結ぶ根室交通(根室・外部リンク)と北都交通(札幌・外部リンク)が運行する都市間バスです。根室・札幌発とも水曜、金曜、日曜のみ、バス1台の運行ですが、年末年始などの繁忙期は毎日運行になるほか、増車される事も。
また現在は厚床(根室市)、別海町、中標津町を経由しての運行です。以前は根室ー札幌の直行便がありましたが、当面運休中。
ネット予約は根室交通・北都交通のホームページでは、バスNAVI北海道(外部リンク)をおススメしています。
バスの座席は3列シート(繫忙期の増車や車両点検時は変更有)で、隣の人との間隔は確保されています。
長時間運行するバスなので、車内中央右側にトイレが設置されています。
筆者が乗車したバスはリクライニングの背もたれが十分下がり、フットレスト・レッグレストも動かせました。車内では無料Wi-Fiも使用可能。ただし電源コンセントはないので、乗車前の携帯等の充電や予備電源の持参をした方がいいでしょう。
それではオーロラ号の始発、根室駅前バスターミナルへ向かいましょう。
始発は根室駅前バスターミナル!
都市間バス・オーロラ号の始発は、根室駅前バスターミナルです。JR花咲線・根室駅はすぐそば。
根室駅前バスターミナルは、根室市中心部と北海道最東端・納沙布岬を結ぶ根室交通のバスが発着する拠点です。
バスターミナルには根室交通(外部リンク)の案内所・チケットカウンターのほか、根室市観光協会(外部リンク)の観光案内所が9時から17時まで営業。なおオーロラ号の受付は出発日の20時~出発までと朝9時~17時30分まで(土日祝は12時~14時まで昼休み)です。
根室駅前バスターミナルには、オーロラ号や根室と釧路を結ぶ特急ねむろ号、中標津空港連絡バス、納沙布岬線、フリー引換券が買えるキャッシュレス専用販売機が設置。隣にはオーロラ号を除く根室交通の路線バス券が購入出来る現金専用の自動販売機も。
オーロラ号が発着する1番のりばは納沙布岬線も発着するので、旅行者には判りやすいでしょう。
オーロラ号の根室駅前発は20:50。筆者が乗車した日は20:40にバスターミナルに到着し、5名の乗客を乗せて発車。発車後、運転手より詳細な案内は中標津発車後に行う旨が伝えられました。根室交通の運転手2人が乗務。
厚床・中標津・別海経由!オーロラ号
根室駅前を発車したオーロラ号は国道44号を西に進みました。途中、厚床駅前、別海町交流館ぷらと前、中標津トーヨーグランドホテル前に停車します。
厚床駅前
根室市西部にある集落で、国道44号線と国道243号の分岐点。21:25到着予定ですが、乗車当日は予約が無かったので通過。
なおオーロラ号のバス停は厚床駅舎の目の前ではなく、道路1本国道44号寄りですのでご注意ください。
別海町交流館ぷらと
オーロラ号は厚床駅前から国道243号を進み、21:50に別海町のバスターミナルでもある別海町交流館ぷらと(外部リンク)に到着。
ぷらと内には別海町観光協会(外部リンク)があります。昼のぷらと前バス停はこちら↓
2人の地元客を乗せて定刻の21:50に発車しました。
中標津トーヨーグランドホテル
オーロラ号は道道8号を別海町から中標津町に向けて走り、22:25に中標津トーヨーグランドホテル(外部リンク)に到着。
ここで更に2人乗車し22:40に発車。
運転手より札幌の到着停留所、車内トイレ、車内消灯、運転停車しても札幌までトイレによる下車が出来ない案内がありました。
道の駅ステラ☆ほんべつで運転手交代
ここから札幌・大谷地バスターミナル到着までお休み中の乗客には関係ないお話。眠れない、モノ好きな人向けです。
ただ消灯中どうしてもトイレに行きたくなった場合、なるべく停車中に利用するのが安全。停車予定地や時刻の目安が判るとトイレに役立つでしょう。
なおオーロラ号でトイレに行くかもという利用者は手拭き用に濡れティッシュを持参した方がいいと思います。
釧路町別保・国道44号の駐車場で休憩
オーロラ号は中標津から国道272号を釧路へ向け進みます。深夜24:05頃、釧路町別保にある国道44号の駐車帯で10分位停車。運転手1人が休憩に入ったようです。
ここから国道を経由し道東自動車道へ。
本別で根室交通と北都交通の運転手が交代
道東自動車道を進むオーロラ号は本別ICで降り、本別町中心部に向かいます。
実は本別町で運転手の交代が行われます。交代場所は道の駅ステラ☆ほんべつ(外部リンク)の駐車場。
朝1:45に道の駅に到着し、根室から運転してきた根室交通の運転手が降り、本別から札幌まで北都交通の運転手2人が担当します。
根室交通の運転手2人は根室→本別→根室、
北都交通の運転手2人は札幌→本別→札幌というルート。つまり札幌発根室行と本別で合流し運転手が往復する運行体制です。
バス車内から撮影出来ませんでしたが、当日の札幌発根室行は北都交通車両でした。
占冠SAで休憩
本別を発車したオーロラ号は3:40に占冠サービスエリア(外部リンク)で休憩。
ここも北都交通の運転手が交代しただけで、3:50に発車します。
輪厚SAで小休憩
オーロラ号は4:50頃、輪厚サービスエリア(外部リンク)でちょっと停車。
ここは休憩中の運転手が運転席に戻っただけのようでした。
札幌着は大谷地・大通BC・札幌駅前に停車!
朝5時に車内の明かりが点灯し、札幌市内最初の停留所・大谷地バスターミナルに到着する案内が出ました。
大谷地バスターミナル
オーロラ号は大谷地バスターミナルの建物内には入らず、南郷通・札幌市交通局向かいのバス停に停まります。
この日は5:10に大谷地バスターミナル到着し、3人降りた後発車。車内放送ではオーロラ号の札幌市内発車停留所は次の大通バスセンターのみである案内がありました。
大通バスセンター
大谷地バスセンターから順調に進み、次の降車停留所で札幌発根室行の唯一の発車地でもある大通バスセンターに5:32に到着。バスセンターの案内所は閉まっていますが、地下鉄への連絡口は開いていたのは良かったです。
ここで3人下車し、放送で根室行のりばは大通バスセンターのみである案内がありました。
北都交通本社前
大通西6丁目にある北都交通本社前にも降車停留所が設けられています。筆者が乗車した日は北都交通本社前での降車客はゼロなので、通過し次の札幌駅前へ直行。
別の日、北都交通本社とバス停を撮影。
札幌駅前
オーロラ号は終点・札幌駅前に定刻より10分早い5:50に到着。バス停は札幌駅南口にある北都交通の新千歳空港・丘珠空港行シャトルバスのりばです。
乗車記はここまで。後は札幌発根室行オーロラ号について取り上げます。
札幌発根室行「オーロラ号」の乗車は大通バスセンターのみ!
札幌発根室行オーロラ号乗場は札幌大通バスセンターのみ、22時の発車。札幌駅前、北都交通本社前、大谷地から乗車は出来ません。
なお大通バスセンターの詳細は、
場所・路線要注意!深夜の大通バスセンターと中央バス札幌ターミナル
を参照願います。
繁忙期は増車!
繫忙期である12月30日、再び札幌大通バスセンターへ行き、根室行オーロラ号の様子を見て来ました。
普段は札幌到着便が停まるバスセンター案内所前に、北都交通車両が1台乗車中。
根室行オーロラ号はふだん、バスセンター1階建物内の乗場に1台停まるのですが、
この日は2台停まっていました。
合計3台・根室交通車1台、北都交通車2台で中標津・別海経由で根室へ発車です。
なお札幌発根室行は、中標津町・根室市内で反対方向では利用出来ない下車専用の停留所に中標津バスターミナル、根室交通営業所前(有磯営業所)があります。
まとめ
1.根室ー札幌を結ぶ夜行都市間バス・オーロラ号は、別海町、中標津町を経由する。
2.根室発は根室駅前バスターミナル、札幌発は札幌大通バスセンターが始発。
3.途中運転手の交代・休憩のための停車があり、本別町で根室交通と北都交通の運転手が入れ替わる。
4.普段は水曜、金曜、日曜発のみだが、繁忙期は毎日運行・増車されることがある。
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