根室線一部廃線で増便・バス停増!都市間バス・ノースライナー(帯広→旭川)
2024年春、JR根室線・富良野ー新得が廃止されバス転換されました。南富良野町営バスの登場、ふらのバスの延伸と共に実施されたのが、ライバルの都市間バス・ノースライナー(帯広ー新得ー富良野ー旭川)の増便と落合(南富良野町)バス停の増設です。
ノースライナーは、道北バス(外部リンク)、北海道拓殖バス(外部リンク)、十勝バス(外部リンク)がこれまで各社1往復・合計3往復担当していましたが、根室線一部廃止により道北バスと北海道拓殖バスの担当便が1往復増え、合計5往復に変更。
早速ダイヤ改正後に帯広→旭川で、落合から道の駅南ふらの間を除き、2社の便に乗ってみました。
1.帯広駅→落合(北海道拓殖バス)
帯広駅前おびくる始発!
ノースライナーの始発は帯広駅前バスターミナル「おびくる」。
5番のりばから発車します。
「おびくる」は十勝バス、北海道拓殖バス、おうびん観光の窓口がありますが、ノースライナーは北海道拓殖バス6番窓口での案内となります。
5番のりばにノースライナー・北海道拓殖バス車両が到着。
車内は一番最後部を除き3列シート。
しかも自由席で帯広ー札幌のポテトライナー(外部リンク)と共通の車両です。
車両中央右側にトイレがあるほか、
読書灯も。
ポテトライナーとの違いは行先・経路の他に全て一般道路を走る事。
ノースライナーは帯広駅前バスターミナルを定刻に発車しました。
新得駅前に停車
ノースライナーは全席自由ですが、乗車には予約が必要。筆者はネットで予約・支払を済ませましたが、道北バスや北海道拓殖バスに始発停留所(旭川駅前や帯広駅前)出発前までに電話予約し、乗車前にコンビニ払も可能。
途中の乗車専用停留所は、競馬場前、柏林台南町2丁目、西帯広ニュータウン、芽室、御影、清水、新得駅前です。筆者が乗車した日は停留所6カ所からの予約は無かったため通過しました。
また芽室、御影、清水は、JR駅から離れた国道38号沿いにバス停があります。
新得駅前からの乗車予約は無しですが、ここだけ運転停車しました。
新得駅前を発車すると、狩勝峠へ向けて坂を進行。
狩勝峠からはJR根室線一部廃止で最も影響を受けた南富良野町に入ります。
国道38号とトマムへ向かう道道1117号との分岐が見えると、間もなく落合停留所です。
2024年4月1日より新設!落合で下車
2024年4月よりJR根室線・富良野ー新得廃止により、新たに南富良野町落合にノースライナーの停留所が出来ました。落合ー新得ではノースライナーが唯一の代替交通機関となります。また落合、道の駅南ふらのは旭川行、帯広行ともに全便乗降が可能。
ほぼ定刻にノースライナーは落合に到着。
下車客は筆者一人、乗車はゼロでした。
ここからは根室線一部廃線で新設された落合停留所と途中休憩停留所・道の駅南ふらのについて取り上げます。
2.落合、道の駅南ふらの
落合は国道38号沿い!町営・村営バス停から徒歩5分程度の距離
ノースライナーは落合駅跡、南富良野町営・占冠村営バスの落合多目的センターには立ち寄らず、国道38号沿いに停留所が設けられました。
旭川行きバス停の近くの光景。奥に見えるのは交番(富良野警察署落合駐在所)です。
斜め向かいに帯広行き停留所。
帯広行きバス停のそばには消防署(富良野広域連合富良野消防署南富良野支署落合消防庁舎)があります。
ノースライナーの停留所から落合駅跡や落合多目的センターバス停に向かう時は新得方面に少し歩きます。信号と「←落合駅」の看板から左折。
信号から落合多目的センターバス停と落合駅跡を見ました。
今回落合多目的センターから道の駅南ふらのへは南富良野町営バスを利用しました。南富良野町営バスについてはこちらを参照願います。
道の駅南ふらのバス停は乗換拠点へ!
南富良野町営バスを下車し、道の駅南ふらの→旭川でノースライナーに乗るまで、道の駅南ふらのバス停と物産センターへ。
物産センター前にバス停があります。南富良野町はバス停を整備しており、もうすぐ完成見込の状況でした。
なおバス待ち利用客のために4月1日より物産センターの風除室は、朝6時40分から夜20時40分までオープンしています。それ以外の夜間物産センターは施錠され、少し離れた場所にある24時間トイレしか利用出来ません。
ちなみに物産センターの開館時間は、
6月~9月は9時から19時
10月~5月は9時から17時
となっています。
南富良野町はJR根室線一部廃線に合わせて、ふらのバス・西達布線(外部リンク)がセットになったバス停を設置。
物産センターの中に入ります。
玄関近くに運行状況モニターがあり、南富良野町営バス、占冠村営バス、ふらのバスの運行状況が判りますが、ノースライナーは出ません。
物産センターが開いている時間はバス待ちの間、売店などにぜひ立ち寄りましょう。物産センター隣にはポテトチップスなどを生産する工場があり、道の駅限定商品も販売中。工場ではあの湖池屋のポテチも取り扱っています。
それでは次のノースライナーに乗車します。
3.道の駅南ふらの→旭川駅(十勝バス)
道の駅南ふらので10分トイレ休憩
次に乗車したノースライナーは、十勝バスの車両でした。
道の駅南ふらのでは、旭川行も帯広行も10分トイレ休憩があります。筆者はトイレ休憩で一時下車した乗客が降り切った所で乗車しました。
十勝バスの車両も3列シートが基本ですが、後方の一部が4列シート。
北海道拓殖バスと同じく車両中央右側にトイレがあります。
約10分後乗客全員が揃った事を運転手が確認し、旭川へ向け発車しました。
富良野駅前に停車
ノースライナー旭川行は、道の駅南ふらのから先の停留所は全て降車専用となります。
JR根室線一部廃線区間にある山部駅跡近くの停留所・山部は降車なしで通過し、富良野駅前バスターミナルへ。
富良野駅前バスターミナルの詳細はこちらを参照願います。筆者が乗った便は富良野駅前で2名下車しました。
下車なければどんどん通過!
降車専用停留所は中富良野、上富良野、美瑛駅前、旭川空港と続きますが、乗車当日はいずれも降車がなく通過。
美瑛駅前は今回のダイヤ改正で国道237号沿いにあった停留所をJR駅前に移設。しかし全く寄らずに国道を進みました。また旭川空港もターミナルに寄らず滑走路近くの道道へ。
続いて降車専用停留所は、旭川医大、神楽4条8丁目ですが降車なし。旭川駅前へどんどん進みました。
旭川駅前には20分早着
結局旭川駅前バスターミナルには定刻より20分も速く到着。
降車専用停留所をどんどん通過して早着される事に疑問を持つ読者がおられると思いますが、ノースライナーの運転手は全便1人乗務。北海道拓殖バスや十勝バスは帯広、道北バスは旭川から当日中に1往復なので、折り返しで車内整備や休憩時間が確保出来る時は有効活用するとのことでした。
今回のダイヤ改正での本数が維持され、利用者が増加する事を願ってます。
ここまでご覧下さり、ありがとうございました。
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