JR石勝線特急と激戦!高速バス・ポテトライナー(帯広ー札幌)芽室経由便に乗車
札幌ー帯広の都市間輸送ではJR北海道の特急と都市間高速バスが激しい競争を繰り広げています。中でもポテトライナーはバス会社5社の共同運行で、一部はJR駅から離れた場所を走るルートを設定し、JRには出来ない長所を持つ都市間高速バスです。
今回はポテトライナーのうち、芽室経由便に乗って帯広から札幌へ戻りました。JRやライバルの都市間高速バスと比較し、それぞれの特長も取り上げてみたいと思います。
中央バス・JR北海道バス・北都交通・十勝バス・北海道拓殖バスが運行!
ポテトライナーは札幌ー帯広で運行中の都市間高速バスです。1日10往復、運行会社は5社あり、北海道中央バス(外部リンク)、
北海道拓殖バス(外部リンク)の5社が担当。
各便の担当のおおまかな傾向として、
1.北海道中央バス、北都交通、JR北海道バスは午前札幌発・午後帯広発。
2.十勝バス、北海道拓殖バスは午前帯広発・午後札幌発。
ポテトライナーの特色として、
1.札幌発は札幌駅前、中央バス札幌ターミナルから。
2.帯広発は帯広駅北口にある「おびくる」から。
3.札幌市内は直行便以外が大谷地バスターミナルを経由する。
4.十勝圏は経由が3系統あり、清水町、芽室町のバス停を経由する「芽室経由便」、音更町のバス停を経由する「音更経由便」、帯広競馬場・帯広市柏林台を経由する「直行便」がある。
つまり札幌中心部と帯広中心部を結ぶ利用なら主に出発時刻と到着時刻に注意すれば良いですが、札幌市東部や帯広市郊外で乗下車したい場合は経由地・便を間違うと面倒です。
ライバルは、北海道バス・帯広特急ニュースター号(外部リンク)とJR北海道(外部リンク)の特急おおぞら、特急とかちでしょう。
ポテトライナーとは異なる帯広特急ニュースター号の大きな特色は、
1.全て市電すすきの前始発・終着。
2.帯広駅前が駅南口。
3.芽室駅前を全便経由する。
JR北海道の特急おおぞら、特急とかちは、
1.特急おおぞらは2号、9号を除き、十勝清水駅、芽室駅に停車しない。特急とかちは全て十勝清水駅、芽室駅に停車。
2.札幌駅ー帯広駅に限ればポテトライナーより所要時間が短い(全て2時間台)。
JR特急は札幌駅ー帯広駅を1日11往復、一方ポテトライナーは1日10往復。また、帯広特急ニュースター号は1日6往復。都市間高速バス合わせてJRより本数が多く、経由地を柔軟に出来る点では優位といえます。反対にJRより所要時間が長く、全便3時間台です。
大人1人あたりの正規運賃はJRが高く7,790円(2024年11月上旬)。一方、ポテトライナーは大人1人正規運賃で3,580円~4,110円。JRの割引方針に左右されますが、ポテトライナーの方が全体的に安いといえます。
帯広駅前・おびくるより乗車!
始発は帯広駅北口・おびくる
筆者は帯広駅前おびくる15:30発芽室経由便に乗車。当日は北都交通の担当でした。
一番後ろを除き、3列のリクライニングシートで、中央右側にトイレがあります。
各座席で読書灯や空調の向きが調整出来ますし、USBコンセントが付いているので携帯等の充電も可能。更に無料Wi-Fiもある点がJRにはない利点(JRキハ261系は一部車両にコンセントあり)でしょう。
乗車停留所・降車停留所共に多く設定されていますが、当日乗車・降車があった停留所は少なかったです。
帯広市内はJR根室線駅近くのバス停
ポテトライナー芽室経由便は、帯広市内では国道西17条、国道西22条で乗降が可能です。当日は国道西17条で乗車なし、国道西22条で1人乗車しました。
なお国道西17条はJR柏林台(はくりんだい)駅、国道西22条はJR西帯広駅に近い国道38号線沿いにバス停があります。JR特急が一切停車しない無人駅近くでの乗降を設定出来るのも都市間バスの長所です。
芽室町・清水町はJR駅から離れた国道沿いのバス停!
ポテトライナーの芽室、御影(みかげ)バス停はJR芽室駅、JR御影駅から離れた国道38号沿いにあります。ノースライナー狩勝峠経由便の停留所と同じ場所に位置。
当日芽室、御影で乗車はなかったので通過しました。なお御影停留所は帯広特急ニュースター号停留所と同じ場所です。
バスは清水町中心部で国道38号から国道274号に入り、国道274号沿いにある清水町役場そばにある清水バス停を乗客ゼロのため通過。
清水町役場もJR十勝清水駅から少し離れています。清水バス停は帯広特急ニュースター号と同じ場所です。
バスは十勝清水インターから道東自動車道へ。
占冠パーキングエリアで休憩
17:05に道東自動車道・占冠(しむかっぷ)パーキングエリアに到着しました。10分間トイレ休憩です。
ほとんどの乗客と乗務員がトイレへ。
雨だったせいか、到着してすぐにトイレへ行き、すぐバスに戻る人が多かったです。
なおポテトライナー到着と同時に、占冠PAで休憩していたライバルの北海道バス・帯広特急ニュースター号が札幌へ向け発車しました。同じPAで休憩するので、もし時間が重なったらバスの色や会社に注意しましょう。
終点・札幌駅前に到着
バスは道東自動車道から千歳恵庭ジャンクションで道央自動車道に入り、札幌南インターで降りました。札幌南インターに近い大谷地バスターミナルに到着し5人降車。
大谷地バスターミナルはターミナル内部で乗車・降車なので、雨や雪に濡れずに地下鉄と接続出来ます。
札幌市内は南郷18丁目駅、時計台前(大通最寄)、北2条西3丁目でも降車可能ですが、当日は降車客はなし。
なお北都交通便では時計台前の案内に「中央バス札幌ターミナル最寄」はなく、北1条西1丁目と表記されています。ポテトライナーと高速はこだて号は北海道中央バスと共同運行ですが、北都交通は中央バス札幌ターミナル近くに位置する大通バスセンターから、宗谷バスや根室交通との共同運行バスを運行中。
終点札幌駅前(赤レンガテラス前)には19:15定刻に到着しました。
札幌と十勝との間の移動に、5社が共同運行するポテトライナーはいかがでしょうか。
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