緩く比較!函館特急ニュースター号vs高速はこだて号(札幌ー函館)
札幌ー函館を結ぶ都市間バスには、函館特急ニュースター号(外部リンク)と高速はこだて号(外部リンク)の2種類があります。同じ都市を結ぶバスですが、運行会社以外に停留所、経路、及び便で大きな違いがあります。利用者の目的次第では、違いを知らないとロスになることも。
2023年10月1日・高速はこだて号ダイヤ改正以降どこまで変わったのでしょうか?都市間バスで旅行する人向けにまとめてみました。
概略・函館特急ニュースター号と高速はこだて号
函館特急ニュースター号
函館特急ニュースター号は北海道バス(外部リンク)が運行する高速バス。主に走る車体は白と黄色を基調とした塗装です。
車内は3列シート。
昼行便に乗車した時の様子は、バスとりっぷさんの乗車記(外部リンク)が詳しいです。
高速はこだて号
一方高速はこだて号は北海道中央バス(外部リンク)、北都交通(外部リンク)、函館バス(外部リンク)が共同で1日4往復しています。
中央バスと北都交通の車体は2社の基本塗装ですが、
函館バスは函館の名所を描いた独自塗装車両で運行します。3社とも3列シート。
詳細は高速はこだて号の乗車記(函館バス)を参照願います。
車内設備で4社とも大きな違いはありません。
大きな違い1.高速はこだて号に夜行便なし
函館特急ニュースター号と高速はこだて号の大きな違い、何といっても夜行便の有無。
高速はこだて号にもかつて夜行便はありましたが、2020年5月より運休(外部リンク)。2023年10月1日のダイヤ改正で正式に廃止されました。
大きな違い2.函館特急ニュースター号に有人案内・券売所なし
函館特急ニュースター号の乗場・降場には、北海道バスが運営する案内・券売所がありません。予約センターに電話するか、ネットで予約・購入して乗車が基本です。
一方高速はこだて号の予約・購入は、ネット予約・購入が多いものの、主要な乗場に有人窓口があります。窓口は中央バス札幌ターミナル、大谷地バスターミナル、コンビニ札幌駅前案内所、函館駅前ターミナルの4か所。
経路と停留所で差別化!
高速はこだて号の2023年10月1日ダイヤ改正では、道南バスの撤退等による減便の他に、函館特急ニュースター号と行程が重複していた停留所の一部を廃止したほか、全便八雲・森経由に変更し、差別化(外部リンク)。
高速道路も札幌南ICー八雲ICの利用となりました。
一方函館特急ニュースター号は高速道路利用が函館側が大沼公園IC、札幌側は多くが札幌北IC、一部便が北広島ICで出入場します。
タイトルで「緩く」比較としたのは、経路と停留所での違いを挙げたら実はかなりあります。全て書きにくいので今回は、
1.全体的に利用が多い停留所
2.旅行者が多い停留所
に絞ります。バス停近隣地の地元住民や帰省する人がほとんどの停留所、降車専用の一部停留所は取り上げません。
両号の共通点
1.北海道新幹線・新函館北斗駅
函館特急ニュースター号、高速はこだて号が同じバス停発着なのが、北海道新幹線・新函館北斗駅前。
昼行便ではバス待機場所で問題になりにくい場所ですが、夜行便利用時は新函館北斗駅が閉鎖される時間帯に注意しましょう。
2.函館駅前バスターミナル
函館駅前バスターミナルはバス停が隣り合わせです。
函館特急ニュースター号は14番のりば。
高速はこだて号は13番のりば。
3.湯の川温泉
函館空港に近い温泉・湯の川温泉にも停留所があります。平成館(外部リンク)のそばに、函館特急ニュースター号、高速はこだて号の他に、函館バス路線バス、帝産バスも発着。
4.五稜郭公園前
観光名所で有名な五稜郭があり、函館でも人通りが多い本町交番前に「五稜郭公園」停留所があります。ここは函館バス停留所に高速はこだて号が組み込まれた感じ。
まず市電停留所・史跡五稜郭公園側から。
反対側から高速はこだて号の停留所を見ると初めての方には判りにくいかもしれません。
新函館北斗駅に函館市内の主要3バス停は両号共に同じか隣接していて判りやすいです。
名前は同一!でも違う場所・札幌駅前
これに対し札幌駅前は、2023年10月1日エスタ札幌駅前バスターミナル長期閉鎖以前から離れた場所にあり、エスタ閉鎖時により分かれました。もし乗るバスを間違えると乗り遅れる可能性が高いです。
函館特急ニュースター号
函館特急ニュースター号の乗場はパチンコ店の向かい、降場はホクレンビル前。
乗場はバス停1本立っているのみ。
乗場は交通量が多い一方通行の場所なので、降場は反対方向に一方通行の場所に設置。
高速はこだて号
乗場は日本生命札幌ビル西側、道庁赤レンガ前です。初めて訪問する方は道庁赤レンガの門を目指すと間違いにくいでしょう。
南向き一方通行・西5丁目通りにある4番のりばから発車します。
乗車券購入や案内が必要な方は、日本生命札幌ビル南西にある案内所に行きましょう。
一方降車停留所は赤レンガテラスの向かいにあります。
函館特急ニュースター号だけの停留所
1.市電すすきの前
函館特急ニュースター号の札幌側始発・終着が市電すすきの前。札幌市南部や市電沿線からの利用に特に便利な場所です。
こちらもバス停立っているのみ。
市電すすきの前の詳細はこちらを参照願います。
2.大通バスセンター前
札幌のシンボル・さっぽろテレビ塔前、大通バスセンター前にあります。
ここでの注意点は、
1.大通バスセンターに発着する北都交通や宗谷バスと違う。
2.中央バス札幌ターミナルと違う。
気を付けるべき点はこちらを参照願います。
3.五稜郭「駅」前
函館観光でよく間違いやすい事として、
五稜郭公園とJR五稜郭駅は遠い
という事実を函館が初めての旅行者は覚えて下さい。迷いにくい大通りを、もし徒歩にて五稜郭駅バス停と五稜郭公園前バス停まで移動するなら30分はみて下さい。
観光客の方がいう「五稜郭」とは、ほとんど「五稜郭公園」を指します。
なお五稜郭「駅」はJRや道南いさりび鉄道に乗り継ぐには便利な停留所です。
高速はこだて号だけの停留所
1.中央バス札幌ターミナル
さっぽろテレビ塔の裏側にある中央バス札幌ターミナルから、高速はこだて号に乗車出来ます。
乗車券が予約・購入出来るターミナルですが、札幌行きの降車はここではなく、創成川を渡った先にある「時計台前」ですので注意しましょう。
2.大谷地バスターミナル
道央自動車道・札幌南ICに近く、地下鉄東西線大谷地駅に直結するバスターミナル。中央バスの窓口があります。こちらは乗車・降車とも同じ場所。
札幌市厚別区、白石区、清田区、江別市からの利用が多く、JR北海道・特急北斗との競争で重要です。
3.八雲と森町
森、八雲に全便停車は函館特急ニュースター号との差別化とJRの特急北斗との競争です。
詳細はこちらを参照願います。
4.湯の川温泉東と湯の川温泉北
函館特急ニュースター号では1か所のみである湯の川温泉街の停留所を、高速はこだて号では更に2か所設置しています。
始発・終着である湯の川温泉東は熱帯植物園(外部リンク)前、湯の川温泉北はホテル湯元啄木亭(外部リンク)前。
まとめ
1.函館特急ニュースター号と高速はこだて号は経路・一部停留所で明確な違いがある。
2.高速はこだて号には自社有人窓口が主要停留所に4か所。
関連記事
函館バス・高速はこだて号(函館→札幌)は車両・景色・休憩が楽しい快適空間
札幌都心から函館主要名所へ直行!函館特急ニュースター号昼行便
新函館北斗駅夜間閉鎖中どうすべき?夜行函館特急ニュースター号
道東道釧路延伸前に乗車!釧路特急ニュースター号で札幌から釧路へ