帯広から新千歳空港まで乗換なし!高速バス・とかちミルキーライナー
北海道帯広市を中心とする十勝地方と道外を結ぶ最も有名な玄関といえ帯広空港。しかし帯広空港は定期便が羽田空港のみ(外部リンク)で、羽田以外の空港と十勝地方を結ぶ利用は多くの場合、新千歳空港の方が便利です。なおJR北海道は直行列車がなく、最短ルートでも南千歳駅で一度乗換しなければなりません。乗換なしで新千歳空港と帯広を結ぶ交通手段はないのでしょうか?
実は新千歳空港と帯広駅・十勝川温泉を直接結ぶ高速バスが1日6往復あり、「とかちミルキーライナー」といいます。道外からの旅行者にはあまり知られていません。
先日「とかちミルキーライナー」に帯広駅から南千歳駅まで乗車してみました。旅行の参考になれば幸いです。
とかちミルキーライナーとは
おびうん観光と北都交通が運行
「とかちミルキーライナー」は新千歳空港・南千歳駅北口と帯広駅を直接結ぶ高速バスです。おびうん観光(帯広・外部リンク)と北都交通(札幌・外部リンク)の共同運行。
両社のホームページと予約サイトのバスNAVI北海道(外部リンク)には便ごとの運行会社は記載されていません。しかし帯広駅バスターミナルにあった「とかちミルキーライナー」の時刻表パンフレットには、おびうん観光(外部リンク)が4往復、北都交通(外部リンク)が2往復担当する事が記載されています。
また12本のうち5本は十勝川温泉まで運行され、新千歳空港を利用して十勝川温泉を楽しむ旅行者に便利です。
帯広駅・十勝川温泉と新千歳空港・南千歳駅を直接結ぶ「とかちミルキーライナー」ですが、おびうん観光と北都交通は新千歳空港や南千歳駅での乗換が便利で、道内・道外各地へのアクセスが良い事もアピール。ホームページ(おびうん観光・外部リンク)のほか、帯広駅バスターミナルにも同内容のチラシがありました。
基本はネット予約
「とかちミルキーライナー」の利用はネット予約と支払い・バスNAVI北海道(外部リンク)が最も便利です。しかし筆者は帯広での予定が読めず、利用予定便が直前まで確定出来なかったので、帯広駅バスターミナルで乗車券を出発30分前に購入しました。
バスターミナル「おびくる」で乗車!
「とかちミルキーライナー」全便が発着するバスターミナルが帯広駅北口にあるバスターミナル「おびくる」。建物に入って一番右にあるおびうん観光(外部リンク)のカウンターへ行きました。
帯広市中心部と各地を結ぶバスの多くが発着します。
「とかちミルキーライナー」が発着するのは「おびくる」正面出入口に最も近い6番乗場。
札幌ー帯広の高速バス「ポテトライナー」も発着するバス停です。
筆者は帯広駅バスターミナル11時30分発の便に乗車しました。車両・運転手の担当は北都交通で始発は十勝川温泉。11時20分に帯広駅バスターミナルに現れました。
早速乗り込みます。運転手は1人でした。
車内は3列シートで快適
1人掛け3列シート。座席は乗車券購入時に指定されます。
車内にはトイレがあります。
定刻の11時30分に帯広駅バスターミナルを発車しました。
道東道・占冠PAで途中休憩!
「とかちミルキーライナー」は北海道の山深い場所を通過して新千歳空港へ向かいます。
道の駅おとふけに停車
「とかちミルキーライナー」のうち7本が帯広市の北側・音更町にある道の駅おとふけ(外部リンク)に停車。11時55分到着でしたが、誰も乗りませんでした。
12時ちょうどに道の駅おとふけを発車。近くの音更帯広インターから道東自動車道に入ります。
占冠PAで休憩
道の駅おとふけを発車して1時間後の13時、道東道・占冠パーキングエリアで10分休憩します。ドライバーを含めほとんどの人がトイレに行きました。
休憩中にドライバーへ質問してみました。
北都交通とかちミルキーライナーの運転手は北広島市にある車庫を前日に出発し、南千歳駅から十勝川温泉まで運行、十勝川温泉で宿泊し翌日午前に戻る体制とのことです。
なお休憩中に北都交通のライバル・北海道バスの帯広特急ニュースター号(札幌ー帯広)が隣の駐車スペースに停まり、乗客が休憩していました。
道東道・千歳東IC→道央圏連絡道路
占冠SAを発車して50分、バスは道東道・千歳東ICを降り、道央圏連絡道路を進みます。
新千歳空港→南千歳駅北口
道央圏連絡道路を走ると実は新千歳空港より南千歳駅の方が近いのですが、先に新千歳空港に停車します。
降車は降車レーン・乗車は21番バス停
帯広発「とかちミルキーライナー」は新千歳空港では国内線バス降車レーンのみ停車。国際線ターミナルには停車しません。
新千歳空港国内線ターミナルから帯広へ向かう場合、北都交通案内所はANA、AIRDOなどの到着口から近い場所にあります。JAL、スカイマーク、ジェットスター、FDAから降りた乗客は北都交通案内所やバス停の場所に注意して下さい。
出発バス停は21番です。なお新千歳空港発は国際線85番バス停にも停車します。
新千歳空港停車後、再び道央圏連絡道路を通って終点へ向かいます。
終点・南千歳駅北口
「とかちミルキーライナー」の終点はJR南千歳駅北口。アウトレットモールレラのそばにあり、周辺はレンタカー会社の拠点が多い場所です。
バスは道路に雪がなかったので、夏ダイヤの定刻に到着。
なお南千歳駅北口始発「とかちミルキーライナー」おびうん観光車両も運転手1人でした。おびうん観光車両で運行する便8本のうち7本は、帯広市西部にあるおびうん観光本社(外部リンク)前に営業停車します。
まとめ
1.帯広駅前と新千歳空港を乗換なしで行ける高速バス「とかちミルキーライナー」が1日6往復運行中。
2.「とかちミルキーライナー」は南千歳駅北口始発・終着。
3.一部の便は十勝川温泉、道の駅おとふけ、おびうん観光本社前にも停車。
4.途中、占冠サービスエリアで休憩がある。