JR石北線特急と激戦!高速バス・ドリーミントオホーツク号(札幌ー北見・網走)
札幌と北見/美幌/女満別/網走を結ぶ交通機関は、JR北海道の特急オホーツク・大雪、ANAの新千歳ー女満別、J-AIR(JAL系)の新千歳ー女満別、HAC(JAL系)の丘珠ー女満別以外に、都市間バスが2路線運行中。中でも北海道中央バス・北海道北見バス・網走バスが運行するドリーミントオホーツク号はJRと大差がない所要時間、安い運賃、本数と停留所の多さで人気があります。
筆者は網走への旅でドリーミントオホーツク号、しかも増車された便に乗る事が出来ました。札幌と北見・美幌・女満別・網走の移動にドリーミントオホーツク号を利用してみませんか。
中央バス/北見バス/網走バスが運行!ドリーミントオホーツク号
ドリーミントオホーツク号は北海道中央バス(外部リンク)、北海道北見バス(外部リンク)、網走バス(外部リンク)が札幌ー北見、美幌、女満別(大空町)、網走を結ぶ都市間バスです。
北海道中央バスの車両は赤と白を基本とした外装ですが、北海道北見バスは赤系の他、ペパーミントをイメージしたミント系の塗装。
網走バスは下記写真の外観車両のほかに、スポンサーであるコンサドーレ札幌のラッピングバスで運行することも。
運行本数・運賃はJR特急オホーツク・大雪より優位!
ドリーミントオホーツク号の運行本数は1日9往復。うち6往復が札幌ー北見ー網走、3往復が札幌ー北見の運行。同じ都市間バスである北海道バス・北見特急ニュースター号(外部リンク)が現在札幌ー北見を1日4往復する分を合わせると、札幌ー北見の都市間バスは1日13往復です。
一方JRは札幌ー北見ー網走の特急オホーツクが1日2往復、一部運休日がある旭川ー北見ー網走の特急大雪が1日2往復、旭川ー北見の特快きたみが1日1往復、旭川ー北見で最大5往復(札幌ー旭川は特急ライラック、カムイ)。全くドリーミントオホーツク号の運行本数に追いつきません。
片道運賃はドリーミントオホーツク号札幌ー北見が大人5,490円~6,190円、札幌ー網走が大人6,510円~7,250円。一方JRは札幌ー北見の大人正規運賃(特急自由席)が9,130円、同じく札幌ー網走が10,010円です。割引切符があるので運賃は単純に比較出来ませんが、本数はバスの圧勝といえます。
所要時間もJR特急オホーツクが札幌ー北見で4時間31分、札幌ー網走で5時間20分(共にオホーツク1号)。一方、ドリーミントオホーツク号は札幌駅前ー北見バスターミナルが4時間40分、札幌駅前ー網走バスターミナルが6時間(7:50札幌駅前発)と札幌ー北見では差がほとんどありません。
なおドリーミントオホーツク号は夜行便が当面運休中。夜行便はあるのは北見特急ニュースター号のみ。広く見ると、札幌圏とオホーツク圏を結ぶ夜行便は他に斜里バスのイーグルライナー(札幌→斜里・ウトロ)と週末と多客期運行される網走バスの千歳オホーツクエクスプレス(網走→南千歳駅・外部リンク)があります。
札幌駅前7:50発に乗車!
筆者は札幌を朝一に出発する7:50札幌駅前発ドリーミントオホーツク号に乗車。通常は日本生命札幌ビル西側(道庁側)3番のりばからの発車ですが、
筆者が乗車した便は2台での運行。1号車が通常と同じ3番のりばですが、2号車は一つ前・2番のりば(旭川・富良野行のりば)から出発。
高速あさひかわ号は札幌駅前7時発と8時発に間があり(外部リンク)、高速ふらの号は始発が8時50分なので、2番のりばに発着する便は7時40分~50分はなし。利用者は号車を間違えてもスムーズに2番のりばに移動出来ます。
車内は3列シートに中央右側にトイレがあり、
JR特急ではグリーン車しかない(283系気動車)携帯用電源コンセントが各席にあり、無料Wi-Fiも使用可能。
乗車した便は北海道北見バス担当で、実際の運行は委託を受けたグループ会社・札幌観光バス(外部リンク)。
バスは定刻に発車しました。札幌駅前から2号車が先頭で、中央バス札幌ターミナルまで運転。
中央バス札幌ターミナルでは1号車が通常の5番のりばに入り、2号車が臨時用の9番のりばを使用。ドリーミントオホーツク号は乗車客が多かったので乗車に時間がかかり、同じ時刻に札幌駅前を発車し後ろに付いてくる函館行きの高速はこだて号に抜かれました。
バスは札幌インターで道央自動車道に入ります。
比布大雪PAでトイレ休憩
10分休憩後発車
道央自動車道と旭川紋別自動車道との分岐手前にある比布大雪パーキングエリアに9:50に到着。10分トイレ休憩します。
バス運転中に車内のトイレを利用した人は筆者が乗車した2号車は誰もおらず、乗客の大半が降りてPA内のトイレへ。
同じ時間に立寄ったバスが無く、乗用車も比較的少な目だったので、全員出発時刻に間に合わないました。
層雲峡・石北峠の景色もオススメ!
バスは旭川紋別自動車道に入り、上川層雲峡インターで降りて国道39号を進みます。
車窓を楽しみたい旅行者はぜひ天気が良ければ層雲峡や石北峠の景色を楽しみましょう。旭川ー北見ー釧路のサンライズ号が休憩する層雲峡バスターミナルには立ち寄りません。
途中トンネルもありますが、層雲峡の断崖絶壁が素晴らしい。乗車時は少し紅葉が進んでいました(10:30~10:40頃通過)。
帯広方面へ向かう国道273号との分岐点そばに大雪ダムがあります。ダム湖の景色も素晴らしい(11:00頃通過)。
上川町と北見市の境界・石北峠の景色も雄大です(11:10頃通過)。
バスはサンライズ号が立寄る温根湯温泉は通過します。
北見、美幌、女満別の順に進行!
北見市留辺蘂(るべしべ)町の中心部に到達し、2023年2月より乗降が開始された留辺蘂バス停で降車がありました。
北見市中心部の西側にある西7号線でも降車があった後、バスは北見バスターミナルにほぼ定刻12:30に到着。ここで半分以上が降車しました。
バスは筆者を含めて9人の人数で網走へ向かい、次の停車地・美幌駅前バスターミナルに到着。ここで2人(1,2号車)降車しました。
美幌駅前では、駅の観光案内所でドリーミントオホーツク号乗車券を9:00~17:00(昼休み11:00~12:00は除く)に販売中。観光案内所ではJR一部乗車券・自由席特急券も購入可。
次の停留所は女満別西通り。ここは降車がないので通過しました。後でよく見ると、降車停留所名が女満別十字街と書かれています。以前はこのバス停から発着する他の路線がありましたが、現在はドリーミントオホーツク号と千歳オホーツクエクスプレスの降車のみ。
なお向かいの札幌行き乗車停留所は女満別西通りです。女満別十字街バス停は網走バスターミナル・網走駅と女満別空港を結ぶバスに設置された停留所名。女満別空港線のバス停はドリーミントオホーツク号の停留所から50m程度離れた道道沿いにあります。
バスは大空町女満別を離れ、網走市内へ。
終点・網走バスターミナルに到着
バスは国道39号を進み、網走市内へ。網走市中心部の手前に網走湖があり、呼人(よびと)付近に湖面が見えるエリアがあります。
網走駅前4番のりばにはドリーミントオホーツク号などの降車専用停留所があります。降車がなく通過しました。
バスは定刻より5分早く、13:45に終点・網走バスターミナルに到着。ドリーミントオホーツク号の降車は4番バス停です。
なおドリーミントオホーツク号・札幌行と女満別空港行バスは3番のりばから。バスターミナル1階には案内・販売所があります。
オホーツクへの旅行にドリーミントオホーツク号はいかがでしょうか。
関連記事
石北本線のライバル!都市間バス・サンライズ号(旭川ー北見)に乗車
網走バスターミナルは網走流氷観光の拠点!網走駅から遠く要注意
札幌から斜里・知床へ夜中に直行!斜里バス「イーグルライナー」