三国峠の景色に感動しながら旭川・帯広へ!道北バス・ノースライナー(層雲峡経由)
北海道旭川市と帯広市を直接結ぶ唯一の公共交通が都市間バス・ノースライナー(外部リンク)。JRでも旭川ー帯広は行けますが、札幌などで必ず1回以上乗換が必要であり、途中にあったJR根室線・富良野ー新得が2024年4月1日に廃止されました。
ノースライナーは2ルート運行されています。片方は富良野・南富良野・狩勝峠・新得などを経由するルート。もう片方は層雲峡・三国峠・ぬかびら温泉などを経由します。
今回は三国峠経由・ノースライナーを紹介。なお狩勝峠経由・ノースライナーの詳細は、
根室線一部廃線で増便・バス停増!都市間バス・ノースライナー(帯広→旭川)
を参照願います。
ノースライナーについて
富良野・狩勝峠経由と層雲峡・三国峠経由を運行!
ノースライナーは旭川ー帯広を1日6往復。
5往復が狩勝峠、1往復が三国峠経由です。
狩勝峠経由はJR根室線・富良野ー新得廃線により2024年4月から3往復から5往復に増便。また南富良野町落合での乗降が可能になりました。
運行は道北バス・十勝バス・北海道拓殖バス
運行は道北バス(外部リンク)、十勝バス(外部リンク)、北海道拓殖バス(外部リンク)の3社が担当。
十勝バスは狩勝峠経由の1往復、
北海道拓殖バスは狩勝峠経由の2往復、
道北バスは狩勝峠経由の2往復と三国峠経由の1往復を担当。全区間1人の乗務員で始発から終点まで運転します。
なお三国峠経由をノースライナーみくに号と言うことも。ただ最近の3社のネットやパンフ等を見ると、みくに号という表現がありません。
旭川駅前始発便に乗車!
筆者はノースライナー三国峠経由を、旭川発帯広行で乗車。旭川発(10:30)にした理由は、帯広発が14:10で、日が短い時期に三国峠などの景色が車窓から見えないからです。
旭川駅前バスタッチ8番のりばから発車。乗車は10:25発名寄行き路線バス(外部リンク)の後でした。
筆者を含め4人の乗客で旭川駅前を発車。
旭川駅前から上川駅前までのルート・停留所は、サンライズ号(北見・釧路行)や特急オホーツク号(紋別行)と同じの大半が国道39号経由ですが、ノースライナー(三国峠経由)ではJR旭川四条駅そばの4条18丁目で乗車のみ(旭川行は降車のみ)可能。
上川駅前森のテラスバスタッチ通過後、上川町のコミュニティバス・かみくる(外部リンク)と遭遇。
バスは層雲峡へ向け進みます。
層雲峡で10分休憩
層雲峡の断崖絶壁を見ながら進み、
道北バス層雲峡ターミナルに到着。
定刻より6分遅れ、12:03から12:13までトイレ休憩でした。旭川からの乗客全員と乗務員がトイレへ。なお層雲峡より2人乗車。
車内後部にトイレは付いていますが、ここまで車内トイレを使う人はいませんでした。
トイレから戻ってすぐ、旭川からの乗客は昼食を始めました。バスタから少し離れた所にコンビニはありますが、行って戻ると10分では難しいので、昼食が必要な方は乗車前に購入しておきましょう。
三国峠の景色に感動!
携帯電波が入らない中を進む
層雲峡から途中まではドリーミントオホーツク号やサンライズ号と同じ国道39号を進みますが、大雪ダム手前で国道273号・帯広方向へ右折します。
大雪ダムの上を進み、
ダム湖・大雪湖を見ながら進みます。
大雪湖の西側からの景色は国道39号からは見えません。また大雪湖からぬかびら温泉までの区間を走る路線バスはノースライナーのみです。大雪湖から十勝三股まで携帯の電波が入らず(au)、人家が一軒もないので、この区間に来たら景色を楽しむことを勧めします。
三国峠からの眺めを楽しもう
三国トンネルを抜けると上士幌町へ。三国峠には展望台があって、乗用車が多く停まっていましたが、バスは12:50に通過。
三国峠には北海道の国道では最も標高が高い(1,139m)地点があります。
三国峠から約10分は天気が良ければ、大雪山の雄大な景色を楽しみながら坂を下ります。
特に下に松見大橋を眺める光景は見物です。乗車日は既に紅葉が終わっていて、10月上旬に行けなかった事を後悔しました。
紅葉時期の景色はこちら(上士幌町観光協会・外部リンク)。
十勝平野へ!
旧国鉄士幌線の跡も
バスは層雲峡を出て最初の停留所・十勝三股に13:01に到着。乗降はありませんでした。
十勝三股からぬかびら温泉まではノースライナーのみの停留所が続きます。バス停には「ノースライナーみくに号」とあり、停留所予定時刻だけでなく、この先の予定時刻まで記載されています。
旭川方面のバス停も同様でした。
十勝三股は旧国鉄士幌線の終点でした。周辺は林業で栄えましたが、1978年に貨物取り扱いを止めてからは利用者の少なさから、糠平駅から十勝三股駅までバスによる代行輸送となりました。
1987年の士幌線廃止後もバス代行は続いていましたが、ついに2003年9月に廃止。廃止時にノースライナーの停留所が十勝三股に新設され、ノースライナーが旧士幌線一部区間の代行を担う事になり、現在に至ります。
次のバス停・幌加温泉入口バス停を過ぎて約2分後、左手に士幌線第5音更川橋梁が車窓から見えました。
第5音更川橋梁の姿のあとすぐに、旧幌加駅跡が左手の向こうに登場。
幻の橋として有名なタウシュベツ川橋梁は旧士幌線のコンクリート橋梁の中でも代表的(外部リンク)。タウシュベツ川橋梁を眺めるには国道273号から展望台へ進む方法が最も身軽な方法です。しかしノースライナーの車窓からは、タウシュベツ川橋梁はおろか、展望台は森に阻まれて見えませんでした。
五ノ沢バス停を通過して約2分後には三の沢橋梁跡を左手に見る事が出来ます。
ぬかびら温泉郷に入り、十勝バスの「ぬかびら温泉公園前」バス停前を通過してすぐに、
ぬかびら温泉バス停に到着。営業所の係員が案内所玄関に立ち、乗車ゼロの合図を運転手にしていました。
十勝三股、幌加温泉、五ノ沢、ぬかびら温泉郷では乗降共に可能。但しぬかびら温泉郷で乗車すると、士幌と道の駅おとふけでは降車出来ません。
左手に糠平駅跡に出来た上士幌町鉄道資料館が見えたと思った途端にトンネル。トンネルを4本抜けると糠平ダムが現れます。
士幌・音更は道の駅に停留所
ぬかびら温泉郷から帯広駅前までは降車専用(旭川行きは帯広駅前から乗車専用)となります。上士幌交通ターミナルでは降車がなかったので中に入らずに通過。道の駅かみしほろの前から国道241号を進みます。
士幌バス停は役場がある士幌町中心部でなく、道の駅の中にあります。当日は1人降車。
層雲峡から帯広駅前までトイレ休憩はありませんが、上士幌交通ターミナルか士幌のどちらかで5分の休憩があると良いと思います。車内にトイレはありますが、揺れる車内でどうしても必要な時用でしょう。
士幌から先は音更町中心部は通らず、道東自動車道・音更帯広インター付近を通り、道の駅おとふけなつぞらふるさとの里へ。降車がなかったので道の駅内にあるバス停には行かず通過。
北海道拓殖バス本社前を過ぎ、十勝川を渡ると帯広市内です。
帯広に到着
JR柏林台(はくりんだい)駅前の高架下をくぐり、柏林台南町2丁目バス停、その次の競馬場前では降車はなし。
ノースライナーは狩勝峠経由も柏林台南町2丁目、競馬場前で帯広発は乗車のみ、帯広着は降車のみ扱います。
バスは帯広市内の渋滞がなかったので、定刻よりも10分早い14:45に帯広駅前おびくるに到着。
層雲峡、三国峠、糠平湖の景色を楽しみながら、旭川や帯広へ行けるノースライナー(三国峠経由)の旅はいかがでしょうか。
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