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ガリンコ号や芝桜の町から札幌へ!北紋バス・流氷もんべつ号に乗車

宙船乗り物大好きライター・そらふね
札幌駅前降車専用停留所に到着する北紋バス・流氷もんべつ号

北海道オホーツク地方にある流氷観光で知られる紋別市、春の芝桜で有名な滝上町と札幌を結ぶ都市間高速バス・流氷もんべつ号が1日3往復運行されています。うち1往復は紋別市に本社を置く北紋バスが運行中。
北海道内で都市間高速バスを運行する会社は他にもある中、北紋バスが唯一運行する高速バスはどんな旅になのか実際に乗りました。
(乗車:2024年3月末)

北紋バスとは

北紋(ほくもん)バス(外部リンク)は北海道紋別市に本社があり、オホーツク地方北部を中心に路線バスを運行しています。北紋は北海道各地にある地名・紋別と区別するために使用される「北見紋別」に由来。
紋別市や周辺の地元住民の足となっており、廃線となった鉄道・名寄本線、渚滑(しょこつ)線、興浜南(こうひんなん)線の代替バスも担っています。

北紋バスは地元を宣伝するラッピングの車体が多い会社です。

興部町を宣伝する滝上行きバス(紋別ターミナルで撮影)
興部町を宣伝する滝上行きバス(紋別ターミナルで撮影)

中には地元の小学生が描いた絵を題材にした車体も。

紋別小、潮見小、南丘小、上渚滑小、小向小、渚滑小の児童が色付けした北紋バスの車体
紋別小、潮見小、南丘小、上渚滑小、小向小、渚滑小の児童が色付けした北紋バスの車体

北紋バスが長距離都市間高速バスで唯一運行中の路線が、紋別ー札幌の流氷もんべつ号道北バス(外部リンク)JR北海道バス(外部リンク)と共同運行しています。

北紋バスは2024年5月1日から「高速流氷もんべつ号」に新しい車両を1両導入しました(北紋バスインスタグラム・外部リンク)
以下乗車記は新車導入により引退した車両です。新型車両はこちら↓

高速流氷もんべつ号新型車両(2024年5月5日札幌駅前で撮影)
高速流氷もんべつ号新型車両(2024年5月5日札幌駅前で撮影)

2024年3月末に乗車した時の様子を取り上げていきます。

紋別ターミナルから出発

流氷もんべつ号は2024年5月現在3往復。北紋バス、道北バス、JR北海道バスがそれぞれ1往復運行しています。
うち紋別発・7時と8時30分札幌行の便では、片方が道北バス、もう片方が北紋バス担当。筆者の乗車日は、8時30分発が北紋バスでした。

8時20分、北紋バス・流氷もんべつ号が紋別バスターミナルに到着。

紋別ターミナルに到着した北紋バス・流氷もんべつ号
紋別ターミナルに到着した北紋バス・流氷もんべつ号

当日はオーソドックス塗装の車体でした。

バス車体右側(乗車手続後運転手の許可を得て撮影)
バス車体右側(乗車手続後運転手の許可を得て撮影)

紋別観光の目玉・ガリンコ号イメルを描いた車体が入る日もあります。

ガリンコ号イメル・ラッピング車両で運行も(札幌市内で撮影)
ガリンコ号イメル・ラッピング車両で運行も(札幌市内で撮影)

早速乗り込みました。

3列シートで快適な車内!

北紋バス・流氷もんべつ号は北海道の多くの都市間高速バスで導入されている3列シート。

3列シートの車内(20204年5月に引退)
3列シートの車内(20204年5月に引退)

座席上には読書灯があるほか、

昼行便ですが読書灯も完備
昼行便ですが読書灯も完備

バス中央右側にはトイレもあります。

車内中央右にトイレ
車内中央右にトイレ

座席のリクライニングは夜行バスと同様。

座席リクライニングシートの説明
座席リクライニングシートの説明

定刻の8時30分、紋別ターミナルを発車しました。運転手は2名乗務で、当日朝紋別を出発し、当日夕方札幌発の便を運転して紋別に戻る就労です。

紋別市内・滝上町で乗車扱い

紋別ターミナルを発車し約7分後、紋別市渚滑(しょこつ)バス停の前に来ました。渚滑からの乗車予約はなく、バス停にも乗客がいないので通過。

渚滑はかつて名寄本線から旧国鉄渚滑線が分岐していました。

紋別市渚滑バス停(車内から撮影)
紋別市渚滑バス停(車内から撮影)

渚滑から旧国鉄渚滑線に沿っていた国道273号を走ります。

渚滑から国道273号を進む(車内から撮影)
渚滑から国道273号を進む(車内から撮影)

次の停留所は紋別市上渚滑(かみしょこつ)。当日は1人乗車しました。

この日は上渚滑で乗車あり(車内から撮影)
この日は上渚滑で乗車あり(車内から撮影)

上渚滑の次は滝上(たきのうえ)町の中心部・滝上。旧国鉄渚滑線の終点だった所で、バス停のそばには旧北見滝ノ上駅の駅舎記念館があります。

滝上バス停は北見滝ノ上駅舎記念館のそば(車内から撮影)
滝上バス停は北見滝ノ上駅舎記念館のそば(車内から撮影)

滝上では2名乗車。

滝上バス停で乗車あり(車内から撮影)
滝上バス停で乗車あり(車内から撮影)

滝上町といえば、毎年5月に見頃を迎える日本最大級の芝桜で有名な町(滝上町観光協会・外部リンク)。芝桜公園はバス車窓から見えます。

滝上芝桜公園が車窓から見える(車内から撮影)
滝上芝桜公園が車窓から見える(車内から撮影)

芝桜シーズンは、ピンク色の芝桜を見ながら流氷もんべつ号の旅もおすすめ。

シーズン時の芝桜公園 提供:(一社)滝上町観光協会
シーズン時の芝桜公園 提供:(一社)滝上町観光協会

滝上バス停の後は国道273号を進み、浮島インターから旭川紋別自動車道へ。

浮島ICより旭川紋別自動車道へ入る(車内から撮影)
浮島ICより旭川紋別自動車道へ入る(車内から撮影)

旭川紋別自動車道から道央自動車道へ入って少し進むと休憩があります。

比布大雪PAで休憩

10時40分、道央自動車道・比布(ぴっぷ)大雪パーキングエリアに到着し約10分トイレ休憩。

比布大雪パーキングエリアで15分のトイレ休憩
比布大雪パーキングエリアで15分のトイレ休憩

乗客のほとんど、及び運転手がトイレへ。

乗客のほとんどがトイレへ
乗客のほとんどがトイレへ

比布大雪PAにはジュースの自動販売機はありますが、飲食物の売店はないので、食べ物を乗車中に味わいたい場合は、乗車前に購入を済ませましょう。
バスは予定通り札幌へ向け発車しました。

終点は道庁赤レンガそば

道央自動車道を進むと、最初に野幌サービスエリア(江別市)、次が道央自動車道・札幌ICを降りてすぐ・菊水元町7条が降車専用の停留所。2か所とも降車客がいないと通過します。

紋別行きは札幌駅前バスターミナル、大通にある中央バス札幌ターミナルで乗車ですが、札幌行きは入らず、創成川を渡ってすぐの時計台前に停車。

紋別行きが発車する中央バス札幌ターミナルには入らない
紋別行きが発車する中央バス札幌ターミナルには入らない

時計台前では降車客がいました。

札幌ターミナル最寄下車停留所・時計台前(車内から撮影)
札幌ターミナル最寄下車停留所・時計台前(車内から撮影)

次の北2条西3丁目は降車客がいなかったので、終点・札幌駅前へ直行。

札幌駅前降車停留所(北2西3)に到着
札幌駅前降車停留所(北2西3)に到着

現在札幌駅前降車バス停は赤レンガテラス近くにあり、JRや地下鉄札幌駅には少し距離がありますので、降りてから乗り換える人は時間に余裕を持たせてください。

預けた荷物を受け取り、旅は終了
預けた荷物を受け取り、旅は終了

12月から3月までは、所定のダイヤより20分札幌到着が遅くなる設定です。しかし当日は積雪が少なく交通渋滞もわずかだったため、夏季ダイヤと同じ12時50分に札幌駅前到着。

紋別、滝上へのビジネスや旅行に流氷もんべつ号はいかがでしょうか。

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乗り物大好きライター・そらふね

地元北海道を中心に日本を旅するフォトライターです。フェリー・飛行機・鉄道旅が得意分野。船会社で船員管理・港業務・営業を経験後、旅行サイトでライターとなる。船・地方空港・名所・ホテルを紹介する記事を多く掲載しました。乗り物移動をより楽しくがモットー。

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