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北海道・銀河線廃止後の代替バス!北見バス「訓子府・置戸・陸別線」に乗車

宙船乗り物大好きライター・そらふね
北見バスターミナルに到着する北海道北見バス・陸別行

北海道の第3セクター鉄道といえば道南いさりび鉄道(外部リンク)を思い浮かべる人が多いと思います。しかし道南いさりび鉄道誕生より前、北海道に第3セクター鉄道がありました。北海道ちほく高原鉄道・ふるさと銀河線です。一度は廃止を免れ、第3セクター鉄道として発足しましたが、利用減少などの理由で2006年に廃止されています。

廃線から18年以上が経過し、旧銀河線に注目する鉄道ファンが少ないほか、代替バスに関心を持つ人はわずか。筆者も銀河線、JR池北線に乗車出来ず廃止されてしまいました。

北見からの銀河線代替バスに乗車してみました。

ふるさと銀河線の歴史概略

ふるさと銀河線は北海道にあった第3セクター鉄道です。北海道ちほく高原鉄道が運営し、北見駅ー池田駅を結んでいました。
北海道ちほく高原鉄道は、JR池北線を1989年6月4日に引き継いだ路線です。池北線は1911年9月25日に旧国鉄網走線として全通。しかし1932年10月1日に石北線(現在は旭川ー網走)が北見に到達すると、主役を石北線に譲ることになります。戦後に自動車の普及で利用者が減少し、国鉄再建法で廃止対象となりました。1989年に第3セクターで存続しましたが利用者減少が続き、2006年4月20日に最終運行となっています。

北見ー陸別は北海道北見バスが運行!

2006年4月21日より、北見ー置戸(おけと)ー訓子府(くんねっぷ)ー陸別が北海道北見バス(外部リンク)、帯広ー池田ー本別ー足寄(あしょろ)ー陸別が十勝バス(外部リンク)に転換されました。銀河線時代は北見ー池田の直通列車がありましたが、バスは陸別で乗換です。

本稿は北見→陸別の乗車記です。陸別→池田→帯広の乗車記はこちら

2024年12月現在、北海道北見バス「訓子府・置戸・陸別線」は1日あたり北見→陸別6本、陸別→北見5本運行中です。

利用当日の実績
利用当日の実績

北見バスターミナルより乗車

15:00北見バスターミナル発に乗車

筆者はJR北見駅の隣にある北見バスターミナル15:00発の陸別行に乗車。通常の路線バス車両でした。

北見バスターミナル5番のりばに到着
北見バスターミナル5番のりばに到着

15:00発・北海道北見バスが運行するコミュニティバス「わっかバス(北見市・外部リンク)」と同時に発車しました。

川東・若松地区コミュニティバス「わっかバス」
川東・若松地区コミュニティバス「わっかバス」

北見バスターミナルを出て国道39号を留辺蘂(るべしべ)方向に進み、国道が斜め右に曲がる交差点で常盤通を南へ走ります。

半分は北見市内で下車

常盤通を右に曲がってすぐ・北光1号線バス停そばに、

北光1号線バス停
北光1号線バス停

旧銀河線車両・CR-70-6が。
実はおにぎり屋koko(外部リンク)の飲食スペースとして利用されています。

北光1号線バス停近くに旧銀河線車両・CR-70-6がある
北光1号線バス停近くに旧銀河線車両・CR-70-6がある

銀河線時代は北見駅を出て次の駅だった北光社(ほっこうしゃ)は道道27号・とん田通にバス停が。北上(きたがみ)から道道50号に入ります。

北光社バス停
北光社バス停

北見市内には北光社のほか、上常呂(かみところ)、広郷(ひろさと)の駅がありました。

当日乗車したバスの乗客の半数が北見駅や常盤町から乗り、北見市内バス停で降車。平日の15時発でしたが、北見市内利用者に学生はおらず、高齢の女性が中心。

訓子府町・置戸町中心部で降車あり

訓子府駅は一部残存

バスは道道50号を進み訓子府町に入ります。訓子府駅バス停手前で一度道道から離れ、駅舎へ。

銀河線廃止後、訓子府駅跡にもバス停が設置されました。駅舎が残されています。

訓子府駅
訓子府駅

1番ホームは残っていますが、2番ホームと線路は撤去され、バス転回場と公園になっていました。

訓子府駅1番ホーム跡
訓子府駅1番ホーム跡

駅近くの訓子府高校の生徒さんを数人見かけましたが、陸別行には乗車しませんでした。

訓子府駅バス停
訓子府駅バス停

訓子府町内のバス停では降車のみ。

銀河線時代は訓子府町内に、日の出、穂波、訓子府、西富、西訓子府の駅がありました。

訓子府バス停の次・訓子府25号線から学友橋(置戸町)までフリー乗降区間。バス停以外の場所でも乗降が出来ます。

置戸町中心部で降車2人!

置戸町内では中心部の置戸卸売市場、置戸バス停で1人ずつ降車。

置戸駅舎
置戸駅舎

置戸バス停は銀河線・置戸駅の跡です。

置戸バス停
置戸バス停

銀河線時代は置戸町内に境野、豊住、置戸の3駅がありました。

置戸バス停から3か所目のバス停・公進橋(置戸町)から栄町(陸別町)まで再びフリー乗降区間となります。置戸町中心部から陸別町中心部までは人口が少なく山の中を走ります。

終点・陸別は十勝バスとの乗換拠点!

置戸から約40分近く人家が少ない山道を走って定刻16:38に陸別到着。筆者を含め5人下車しました。この便は十勝バス・帯広行に接続しません。5人とも地元住民ではなく旅行者でした。

銀河線時代は陸別町内・陸別駅前の間に、小利別、川上、分線の駅がありました。

陸別に到着した北海道北見バス
陸別に到着した北海道北見バス

折り返し便になりますが、道の駅の足寄側にある駐車場へいったん回送し、運転手は少し休憩します。

バス停からいったん回送
バス停からいったん回送

北見バス・十勝バスが同じバス停

陸別バス停は、北見方面・北海道北見バス、池田/帯広方面・十勝バス共に同じです。

陸別バス停は北海道北見バス・十勝バス共通
陸別バス停は北海道北見バス・十勝バス共通

バス停前にはふるさと銀河線・りくべつ鉄道広場の看板があります。

バス停そばにはふるさと銀河線・りくべつ鉄道広場の看板
バス停そばにはふるさと銀河線・りくべつ鉄道広場の看板

北海道北見バスを降りて道の駅前にいると、帯広からの十勝バスが到着し、1人降車。
十勝バスは折り返し便がなく、降車後すぐに回送車となりました。

16:47に到着した帯広発からの十勝バス
16:47に到着した帯広発からの十勝バス

十勝バスが回送して2分後、筆者が乗ったバスの折返し便が到着。乗客ゼロで発車となりました。

16:56発北見行・北海道北見バス
16:56発北見行・北海道北見バス

18時まで待てば帯広へ行けるのですが、筆者は陸別で宿泊することに。

旧陸別駅に道の駅と十勝バス陸別案内所

陸別バス停があるのは、道の駅「オーロラタウン93りくべつ(外部リンク)」道の駅には宿泊研修施設(外部リンク)があります。陸別町中心部の宿泊施設は道の駅と浜田旅館(外部リンク)の2か所のみ。道の駅の宿泊施設・オーロラハウスは陸別町の委託を受けて浜田旅館が運営しています。予約は電話のみ。

道の駅「オーロラタウン93りくべつ」
道の駅「オーロラタウン93りくべつ」

また道の駅には十勝バス陸別案内所があり、銀河線代替バスである北海道北見バス、十勝バスの案内のほかに、銀河線記念グッズも販売中。営業時間は9:00~17:00です。

道の駅にある十勝バス陸別案内所窓口(窓口終了後撮影)
道の駅にある十勝バス陸別案内所窓口(窓口終了後撮影)

訓子府・置戸・陸別への旅に、北海道北見バスの銀河線代替バス「訓子府・置戸・陸別線」はいかがでしょうか。

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乗り物大好きライター・そらふね

地元北海道を中心に日本を旅するフォトライターです。フェリー・飛行機・鉄道旅が得意分野。船会社で船員管理・港業務・営業を経験後、旅行サイトでライターとなる。船・地方空港・名所・ホテルを紹介する記事を多く掲載しました。乗り物移動をより楽しくがモットー。

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