1974年東京大学医学部卒業。1987年同大学医学部小児科講師。1989年焼津市立総合病院小児科科長。1995年こどもの城小児保健部長を経て、1999年緑園こどもクリニック(横浜市泉区)院長。1985年、プールの排水口に吸い込まれた中学2年生女児を看取ったことから事故予防に取り組み始めた。現在、産業技術総合研究所人工知能研究センター外来研究員、NPO法人Safe Kids Japan理事長、内閣府教育・保育施設等における重大事故防止策を考える有識者会議委員、国民生活センター商品テスト分析・評価委員会委員、日本スポーツ振興センター学校災害防止調査研究委員会委員、日本学術会議特任連携会員。
記事一覧
- シンポジウム開催報告「これで防げる 学校体育・スポーツ事故〜体育館に関わる事故から子どもを守る〜
2022年3月26日、学校体育館の施設や設備による子どもの傷害予防について考えるシンポジウム「これで防げる 学校体育・スポーツ事故〜体育館に関わる事故から子どもを守る〜」が開催された。
- 豆まきの豆による窒息を予防する-あらためて考える「放送ガイドライン」
節分の豆まきで子どもが窒息などの重大な傷害を負うことがないよう、各メディアが「5歳以下の子どもには豆を食べさせないで!」と言う発信を行なっている。一方、豆まきの様子を明るく紹介するメディアもある。
- 豆による窒息を予防するために〜新しいマーク「豆は6つになってから」〜
今年もまもなく節分の日を迎える。多くの家庭や教育・保育施設等で「豆まき」が行われるだろう。一方、「福豆」のような乾いた豆は子ども、特に乳幼児の喉に詰まりやすく、気道異物や窒息となりやすい。
- 今日1月13日は「サッカーゴール等固定チェックの日」
1月13日は「サッカーゴール等固定チェックの日」。Safe Kids ニュースを作ったのでぜひ見ていただきたい。
- 車の除雪をするとき-子どもを車内に残していませんか?
日本海側では記録的な大雪が続いている。自動車周りの除雪時に車内に残した子どもが一酸化炭素中毒にならないようにするにはどうしたらよいだろうか。
- 園バスにもシートベルトが必要だ - 園バスでも事故は起こっている
園バスがブロック塀に衝突する事故が起き、園児らが重軽傷を負った。この園バスにはシートベルト等、園児の体をシートに固定する装置は付いていなかったと思われる。園バスにもシートベルトは必要ではないか。
- 大粒のぶどうによる窒息を予防する その15 -シール利活用の促進-
昨年2020年9月7日に起きた大粒のぶどうによる園児窒息死亡事故を受けて、Safe Kids Japanではミニトマトやブドウの包装袋に貼るシールを作った。そのコラボレーション版が生まれている。
- 大粒のぶどうによる窒息を予防する その14 -1枚の年賀状から-
「汝の名の天に記されたるをよろこべ」・・・事故による傷害で亡くなった子ども達に投げかけたい。あなたの亡くなった状況は詳細に記録され、社会の安全のための貴重な資料としていつまでも使用します、と。
- Safe Kids ニュース:小学生のみなさん、安全な食べ方は「は・ひ・ふ・へ・ほ」です
パンによる幼児や小学生の窒息事例が相次いで報告された。小学生は、本人が窒息のメカニズムや予防策を知り、それを実践することが必要である。小学生を対象とする窒息予防の動画を作ったので紹介する。
- 男児用水着ーどんな水着を選べば安全か? 消費者の声を聞く
7月16日、国民生活センターから「男児用水着のインナー生地に関する報告」が出された。その後、消費者からこの件に関する質問が寄せられた。具体的にどのような水着を選べば安全なのだろうか?
- 7月25日は、「世界溺水予防デー」です
国連の決議により、7月25日が「世界溺水予防デー」と決まった。私たちはこの決定をどのように受け止め、具体的な溺水予防にどう取り組めばいいのだろうか。
- リコールされた男児用水着や足入れ付き浮き輪が、今も販売されている!-夏の子どもの安全のために
7月15日、国民生活センターから男児用水着のインナー生地に使われているメッシュに、陰茎部の皮膚が挟まって取れなくなる事例があると報告があった。実は過去にも同様の傷害が発生、対応されたはずであった。
- 豆類の誤嚥による窒息を予防する - 業界への要望とアンケート結果
2020年2月に起きた節分の豆による園児の窒息死亡事故。従来とは異なるアプローチが必要と考え、豆の業界団体に要望書を送付した。その後、団体の会員企業を対象としたアンケートを実施、その結果を集計した。
- 子どもの安全 -乳児用ベッドの中に置かれた枕やぬいぐるみから消費者の権利と責任について考える-
テレビCMへの市民の対応から、消費者の「権利」と「責任」について考える。
- 大粒のぶどうによる窒息を予防する その13 - 放送ガイドラインについて考える -
子どもがかかわる番組を見ていると、法律や規則に従っていないシーンがあることに気づく。報道の内容に、傷害予防の視点が欠けていることも多い。傷害予防を前提とした報道について考えてみた。
- 交通整理のお巡りさん、ありがとう - 社会で守る子どもの安全
運転者のシートベルト着用率はほぼ99%で取り締り件数は52万件であるのに対し、70%の着用率であるチャイルドシートの取り締り件数は4万9千件。単純に比較しても少なすぎるのではないだろうか。
- 川での子どものおぼれを予防する -「靴」にも配慮を
2021年4月7日に起きた溺れ事故を受け、Safe Kids Japan会員有志が中心となって2分間の動画を制作、配信された。シンプルながら重要なメッセージが示されている。
- 「不適切な子育て」だから、乳幼児の事故死は起こるのか?
CDR:チャイルド・デス・レビューが取り上げられるテレビ番組に出演した。その際に聞いた「不適切な子育て」という言葉に違和感を覚えた。それは何故なのだろうか。
- シンポジウム「サッカー・ヘディングの指導で、関連事故から子どもを守る」開催報告
欧米から子どものサッカーのヘディングに関するガイドラインが出ているが、わが国でも5月13日、JFAからガイドラインが出た。それに先立ち、筆者らは3月27日、ヘディングに関するシンポジウムを開催した。
- 保育におけるプール活動の危険を知る ― 監視の科学
2021年4月22日、教育・保育管理下のプール活動時の監視についての動画が配信された。
- 大粒のぶどうによる窒息を予防する その12 ー 検証報告書を読む ー
2020年9月7日に起きた窒息死亡事故の検証報告書が公表された。この報告書の課題を整理するとともに、今後の周知方法についても考えてみた。
- 交通事故死をチャイルド・デス・レビュー(CDR)で検討する
欧米ではすでに法制化されている国が多いCDR(チャイルド・デス・レビュー)。わが国では2020年4月からCDRの体制整備モデル事業が7府県で始まった。あらためてCDRの大前提について整理してみたい。
- 「5歳以下の子どもには、豆まきの豆を食べさせないで!」そのニュース、響いてますか?
節分を前に、消費者庁から豆等による誤嚥・窒息に関する発表があった。それを受けた報道各社のニュースを見たが、今ひとつ響かない。なぜだろうか。
- 4歳になるまでは食べさせないで 〜ピーナッツ入りの袋に表示された!
節分の時期だけでなく、年中発生しているピーナッツによる誤嚥。われわれの要望により、ある企業のピーナッツの包装袋に「4歳未満の子どもには食べさせないで!」という注意表記がされた。
- 新年のごあいさつ 〜「子どもの傷害予防」に取り組む理由、背景、そして現状〜
2021年を迎えるにあたり、筆者が理事長を務めるNPO法人 Safe Kids Japanの活動を中心に、「子どもの傷害予防」に取り組む理由や背景、そして現状をお伝えする。