フランス・パリ在住。追求するテーマは異文明の出会い、平等と自由。EU、国際社会や地政学、文化、各国社会等をテーマに執筆。ソルボンヌ(Paris 3)大学院国際関係・欧州研究学院修士号取得。日本EU学会、日仏政治学会会員。駐日EU代表部公式ウェブマガジン「EU MAG」執筆。前大使のインタビュー記事も担当(〜18年)。編著「ニッポンの評判 世界17カ国レポート」新潮社、欧州の章編著「世界で広がる脱原発」宝島社、他。Association de Presse France-Japon会員。仏の某省庁のもとで働く。出版社の編集者出身。 早大卒。ご連絡 saorit2010あっとhotmail.fr
記事一覧
- 日本人も明日から居住できる北極圏スヴァールバル諸島をめぐり、ノルウェーとロシアが制裁で争い
ロシアとノルウェーの間で、制裁のために、北極圏のスヴァールバル諸島に関する問題が起きた。この諸島のユニークな位置づけのため外交問題は複雑化するだろうが、北極圏の資源争いもある中、どのように展開するか。
- パリのノートル・ダム大聖堂、前庭が「森の中の空き地」のように生まれ変わる
3年前、火災で大きなダメージをうけたパリのノートル・ダム大聖堂。大聖堂の周りの景観プロジェクトが決定しました。100本以上の新しい木が植えられ、観光客に安らぎを提供する場所に生まれ変わります。
- 東南アジアで影響力を失っていくロシア。制裁で1位の地位を返上か。
世界ではアメリカに次いで第2位の武器輸出国であるロシアは、東南アジアでは長い間トップの座にあった。ところが2014年のロシアによるクリミア併合とウクライナ戦争で、状況は変わりつつある。
- ウクライナでロシア人の書籍と音楽を、禁止や大制限する法が採択。共感と反発の波紋
ウクライナ議会で「ロシアの攻撃的なプロパガンダから(自国の)文化を守る」ことを目的とし、ロシアの書籍や音楽に厳しい制限を設ける法律が採択された。
- ベラルーシからウクライナを爆撃後、核弾頭搭載可能なミサイル移送を発表。ルカシェンコの綱渡りはどうなる
ベラルーシ領内からウクライナに爆撃があった。そして同じ日に、プーチン大統領は核弾頭が搭載できるミサイルシステム「イスカンダルM」を移送すると発表した。ルカシェンコ大統領の綱渡りは続けられるのだろうか。
- ロシア軍の実力は、実際のところ、どのくらいなのか
ロシア軍の実力を、兵士、戦車や装甲車、弾薬の備蓄の点から説明する。
- ウクライナへ復興支援の「マーシャル・プラン」構想をドイツが発表。モルドバと共にEUの正式加盟国候補へ
ウクライナとモルドバが、正式にEUの加盟国候補になろうとしている。そして戦争後のマーシャル・プラン構想もドイツで発表された。これから1周間は歴史が動こうとするときである。
- とうとう火薬庫に火がつくのか。ロシアの飛び地カリーニングラードとスヴァウキ回廊、リトアニアの列車問題
EUの制裁措置で、ロシア本土と飛び地カリーニングラードをリトアニアを通り結ぶ列車が、火種となっている。かねてよりNATOの弱点と言われた「スヴァウキ回廊」。とうとうその時はやってきたのだろうか。
- ロシアの世界的な小麦戦略:アフリカから一帯一路利用まで、戦争勝利のために人の飢えを質にとるか
ロシアに対して、小麦を「軍事化している」「質にとっている」という批判がある。どういう意味なのだろうか。アフリカ、中国、イランを巻き込んだプーチン大統領の小麦戦略とは。
- なぜ仏独伊の首脳はキーウを訪問したのか。ウクライナのEU加盟、NATO加盟、欧州政治共同体の問題とは
大変驚いた事に、フランス・ドイツ・イタリアの首脳は、ウクライナがEUの正式加盟国候補になることを支持した。NATO加盟は、そして「欧州政治共同体」の行方は。欧州の歴史の転換となるか
- フィンランドがNATO加盟を表明。ロシアはガス停止で対抗+製鉄所からイーロン・マスクへの支援要請
5月12日は、欧州と日本の今後の流れを変えそうな、大きな動きのある一日だった。フィンランドのNATO加盟申請の表明、露によるガスの停止、ジュネーブの国連人権理事会などがあった。
- ズミイヌイ島(蛇島)がなぜ重要なのか:ウクライナ戦争
黒海に浮かぶズミイヌイ島、別名、蛇島(スネーク島)。ウクライナ領のこの島を、ロシア軍は2月に占拠。そして今、奪還を目指すウクライナ軍との戦いが激しさを増している。なぜこの島がそれほど重要なのだろうか。
- なぜ赤十字はウクライナ戦争で厳しい非難を浴びたのか【後編】ロシアと赤十字が握手した波紋
やっとマリウポリの製鉄所からの市民の避難が終わった。しかし今から1ヶ月ほど前には、赤十字は欧州で驚くほどの厳しい非難を受けていた。一体なぜだったのだろうか。
- なぜ赤十字はウクライナ戦争で厳しい非難を浴びたのか【前編】ロシア赤十字社のレポートの波紋
今日は世界赤十字デーである。やっとマリウポリの製鉄所からの市民の避難が終わった。しかし今から1ヶ月ほど前には、赤十字は欧州で驚くほどの厳しい非難を受けていた。一体なぜだったのだろうか。
- パリで『男はつらいよ』全50本の上映を実現:邦画の「生き字引」、パリ日本文化会館のシネマ担当者に聞く
世界で最大の日本文化の発信地である、パリ日本文化会館。現在『男はつらいよ』全作品50本を上映しており、フランス人に大変好評だ。この企画を実現したファブリスさんに、寅さんへの思いなどを伺った。
- ベラルーシは参戦するのか。ロシアが1000ドルで兵士を募集中:ウクライナ戦争
ロシアに完全に政治的経済的に依存し、完全に後方基地化しているベラルーシ。それでも兵士は出していない。兵士の不足が語られるロシアに、果たしてベラルーシは参戦するのだろうか。
- 東部ルハンスクで住民投票実施へ。ウクライナ、朝鮮半島式の分離独立を恐れる。トルコで中立と非核化の交渉
ロシアが戦略を変え始めている。そのためウクライナは、国が朝鮮半島のように分断されるのではと恐れている。そんな中ルハンスクでは住民投票が行われようとしている。今週から始まるトルコでの交渉で中立化の行方は
- なぜウクライナ「侵攻」なのだろう。「侵略」でも「戦争」でもないのはどうして?:戦争勃発から一ヶ月
日本では「ロシアによるウクライナ侵攻」という名称が一般的になっている。なぜ「戦争」ではないのだろう。「侵略」ですらないのは、なぜなのだろうか。
- 【後編】宗教の境界で三分するウクライナと「千年に一度のキリスト教世界の分裂」:ロシアとの宗教対立
現在、ウクライナには、主に3つの教会勢力がある。複雑なウクライナの土壌と、ロシアとの関係を理解するには、宗教への理解が必要となるだろう。
- ウクライナで「原発事故を防ぐ必要性は日増しに高まっている」IAEA事務局長が発表
戦禍が続くウクライナで、原発の安全を確かなものにする必要が、日増しに高まっているという。それには協定が必要なのだが、進んでいない。いくつかの心配な要素がある。
- ハッカーに狙われるSWIFT(スウィフト)。厳戒態勢の銀行には何の危険があるか。奇妙な静けさの理由
ロシア7行の銀行の完全なスウィフト断絶は始まったばかり。そんな今、スウィフトがサイバー攻撃にあうのではないかという懸念が増している。一方で、厳戒態勢の銀行だが、どんなリスクが存在するのか。
- 【前編】ウクライナとロシアの宗教戦争:キエフと手を結んだ権威コンスタンティノープルの逆襲
ロシアがウクライナで行っている戦争は、宗教的なものでもある。いま、キリスト教の正教会では、千年に一度と呼ばれる大分裂が起きている。それはクリミア併合が大きなきっかけとなった。
- ゼレンスキー大統領「戦争の終わらせ方を与えられるなど出来ない」「国民投票が必要」2つのインタビュー
3月21日、ゼレンスキー大統領は、欧州放送連合の共同インタビューと、自国の地域公共メディアのインタビューに答えた。
- メディアはアメリカの影響を受けすぎていないだろうか。マリウポリ戦とウクライナ戦争地図への疑問
最近、日本のメディアを見ていて、一つ不安になることがある。あまりにもアメリカに影響されすぎているのではないか、ということだ。
- テレビ生中継で抗議のロシア人ジャーナリスト「私は国に残ります」。亡命の援助を断る。
ロシアの国営テレビ生中継でプロパガンダに抗議したロシア人ジャーナリストのマリーナ・オヴシアニコワさんは、マクロン大統領が申し出た亡命の援助を断った。