Nintendo Switch2(仮)2025年4月以降に発売?マイク内蔵など過去ハードの集大成かも
任天堂はついに「Nintendo Switch後継機種」に関するアナウンスを今期中に行うことを発表しました。これまでは「将来のハードウェア」と漠然とした表現止まりだったことから、大きな一歩前進です。
もっとも6月に配信するネット番組Nintendo Directでは「後継機種を扱いません」とのこと。その時点では何も言いません。今期、おそらく2025年3月までに何かの発表をしますと言うだけで、一欠片も情報を出していない印象さえあります。
が、実は2024年3月期の決算説明会で、かなりの情報を開示していたりします。
Nintendo Switch後継機種に関する任天堂のオフィシャル情報
1つは、スイッチ2(仮称)発売が2025年4月以降になる可能性が高いことです。
古川社長は「当期の予想販売数量には、Nintendo Switch の後継機種は含めていません」と発言。任天堂の会計年度は2025年3月31日に終わるため、発売は早くても4月1日になると強く示唆したわけです。
とはいえ、予想数量に含めていない=「スイッチ2の売上を除外している」というだけ、とも解釈できます。
正式発表前に発売日を明かすことはあり得ませんし、「会計年度の終了直前に新製品を放り込み、実績アップを図る」なんてことはアップル等が何度もやっています。現時点では、4月以降の可能性が高いといったところでしょう。
もう1つは、スイッチ2が初代スイッチで導入された「ニンテンドーアカウント」を引き継ぐと認めたことです。
こちらは「ニンテンドーアカウントはハードウェアの世代を超えて長期的にお客様との関係性を維持するために Nintendo Switch 発売前から準備してきたものですので、後継機種でも活用していきます」という風に、曖昧な部分がありません。
世代を超えてアカウントシステムを継承した例としては、ソニーのPSNやマイクロソフトのXboxアカウントといった例があります。どちらも「前世代のゲームソフト資産ごと」(後方互換性)が伴っていました。
「アカウントだけでソフトは別」であればユーザーにほとんどうま味がないため、スイッチ2も初代スイッチのソフト資産ごと受け継ぐ可能性が高い。そうしなければ、他のプラットフォームと比べられて信用を落とすことにもなりかねないでしょう。
スイッチ2のRAMは初代の3倍、内蔵ストレージは8倍?
その一方、先日の「本体サイズやマグネット式Joy-Con」に続く新たな噂話が出てきました。
任天堂のゲーム機・ソフトのファンが集まるFamiboardsのメンバーLiC氏は、任天堂やNVIDIA、その他の部品メーカー間でやり取りされる物流に注目。3月以降の税関と出荷データから、スイッチ2用と思しき新たな部品が見つかったと主張しています。
1つは、6GB RAM(LPDDR5X)チップのリスト。スイッチ2はこれを2枚=12GBを搭載し、転送速度は7500MT/秒とのこと。現行スイッチは旧世代のLPDDR4 RAM、しかも4GBに過ぎないため本当であれば大きな進化となります。
第2に、スイッチ2のストレージ容量は256GBで、規格はUFS 3.1(最大読み出し速度は2100MB /秒)現行スイッチは32GBのストレージがあり、最大読み出し速度は約300MB/sです。
以上をまとめると、スイッチ2の搭載RAMは初代スイッチの3倍、内蔵ストレージは8倍ということになります(有機ELモデルの64GBと比べれば4倍)。
これに先立ち、元サムスン電子のシニアディレクターが「任天堂ゲームカード用NAND型フラッシュメモリコントローラ」開発に関わっていたと分かったとの報告もありました。
要は、ゲームカード(カートリッジ)読み出しも高速になる可能性があるということです。
ほかリークアカウントCentroLeaksも「製造現場」からの情報として、スイッチ2の本体にはマイクが内蔵され、コントローラーにもその可能性があると主張。
これとは別に昨年夏、「スイッチ2には新たなカメラ機能がある。VRかどうかは分からない」との「元Atlas関係者」からの自称リークもありました。
その信ぴょう性は不明ですが、任天堂が最近、スイッチないし後継機種らしきゲームハードを「ゴーグル型装置」にする特許を申請していることは事実です。
マイクはファミコンのⅡコントローラー、カメラはニンテンドー3DS。スイッチ2は「据え置き型とモバイルゲーム機のハイブリッド」としてガチガチに保守的な後継機種と予想されてきましたが、過去の任天堂ハードの集大成となるのかもしれません。