【部位名ではない】カルビは「切り方」って本当?今さら聞けない食材の話
こんにちは、料理家ふらおです。
カルビは「部位」の名称ではない、という事実をご存知でしょうか?
今回は今さら聞けない「カルビの正体」についてご紹介します。知らないと焼肉屋さんで恥をかくかも…。ぜひチェックしてくださいね。
カルビの正体とは…
カルビは「部位」の名称ではない、ということであれば、一体その正体は何なのか。
答えはなんと「肉の切り方」です。
JA全農のサイトに次のとおり記載されています。
実際、NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」でカルビ特集があり、番組内で複数の焼肉屋さんに「カルビ」として提供する肉の部位をインタビューしたところ、「肩ロース」「モモ」「バラ」などを「カルビ」として提供していることも分かりました。
基準はないの…?
「カルビとして提供する肉には明確な基準がなさそうだ」という実態は理解したうえで、「国などが基準を定めてはいないのか?」と気になります。
そこで、農林水産省が定める「食肉小売品質基準」を確認してみましょう。この基準では牛肉の部位を「サーロイン」「ヒレ」「モモ」など11部位に分類していますが、その中には確かに「カルビ」という部位はありません。
このことからも、カルビが「部位の名称」ではないということをご理解いただけるかと思います。
まとめ
- カルビは「部位の名称」ではなく「切り方」
- 「バラ」を指すことが多いが「肩ロース」など他の部位をカルビとして提供している店も
- 国が定める「食肉小売品質基準」に牛肉の部位としてカルビは存在しない
知人や家族から「カルビってどこの部位?」と聞かれた際は…
「部位の名前じゃなくて『焼き肉用の四角い切り方』のことだよ。単にバラ肉を指すこともあるけど、実は店によって部位は違うんだ」といった風に返事できれば、とってもスマートな印象を与えることができそうです。
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