2024年9月廃止！夕張市内は2人!北海道中央バス高速ゆうばり号
北海道中央バスが2024年5月、同年9月で札幌と夕張を結ぶ「高速ゆうばり号」廃止を発表(報道・外部リンク)。札幌ー夕張直行バスが全てなくなり、夕張市内から公共交通のみで札幌へ直行するには、南部にあるJR石勝線・新夕張駅を利用するしかなくなります。
北海道中央バスは廃止理由を利用者数が少ないためとしていますが、どれほど少ないのか確かめるべく乗車してみました。
(2024年5月上旬乗車)
夕張朝出発便を選んだ理由
高速ゆうばり号は札幌駅前ー夕張市・レースイリゾート間を1日3往復(外部リンク)する、執筆時点では唯一札幌と夕張を直接結ぶバス路線です。高速ゆうばり号を必要としている人は沿線の夕張市、栗山町、南幌町の住民。
筆者のように札幌市に住んでいると、どうしても旅行者だけの視線で判断しがちですが、沿線住民の多くは朝地元を出発し、昼や夕方に地元へ戻るパターンが多くなります。
夕張市内の朝一人取材に合う宿泊施設がない状況ですが、工夫してなんとか平日の朝夕張発に乗車しました。なお、他の5便は当日中に公共交通機関のみでの札幌市中心部との往来は十分可能(夕鉄バスやJR石勝線利用を含む)です。
夕張市内は筆者含め2人乗車！
バス乗車記ではバス停、沿線の景色ばかり取り上げてきた筆者ですが、今回は廃止決定路線なので、乗下車人数を目で計測。夕張市内は筆者を含めて2人のみでした。
途中の栗山町、南幌町中心部から徐々に乗車し札幌市中心部へ向かう傾向です。
筆者乗車日だけの傾向なのか、バス運転手に降車時質問すると「いつもこんなもん」との回答でした。
以下は乗車した時の様子です。
夕鉄バス・新夕張駅行発車後に出発
高速ゆうばり号の始発はレースイリゾート。
現在は冬にスキー場が営業する程度(外部リンク)。なおバス停から少し離れたところに運営会社の宿泊施設・ホステルひまわり(外部リンク)があります。
高速ゆうばり号は朝8:43発(外部リンク)ですが、発車5分前でもバス停から少し離れたところで待機。
レースイリゾートより北、石炭博物館・市役所方面から新夕張駅へ向かう夕鉄バスが8:40に到着するためでした。
夕鉄バス市内線は朝夕張発・高速ゆうばり号に接続するダイヤ(外部リンク)なのですが、残念ながら乗車当日に乗り継いだ人はなし。
定刻に筆者一人を乗せて発車しました。
乗客の大半は栗山町、南幌町で乗車！
高速ゆうばり号は夕鉄バス本社に乗り入れた後、北海道道3号を栗山町へ向け進みます。
乗客の乗車が多かったのは、中央バス・高速くりやま号(外部リンク)の始発である栗山駅前と、
南幌町の交通拠点・南幌ビューローでした。
高速ゆうばり号と高速くりやま号は栗山駅ー西2号(南幌町)を除いて同じ道路を走ります(外部リンク)。今後は10月からのゆうばり号廃止後のくりやま号のダイヤ、及び夕張市内ー栗山町内までの交通手段に注目でしょう。しかし高速くりやま号も赤字で、中央バスは沿線自治体に補助要請中(外部リンク)。なかなか厳しいです。
江別東インター手前で札幌駅前9:10発・高速ゆうばり号とすれ違いました。
江別東インターから札幌インターまで道央自動車道を走行します。
当日の乗客は札幌市内中心部にある停留所で全員下車しました。終点・札幌駅前(北2西3)降車停留所には道央自動車道工事などの影響で約10分遅れて到着。
廃止までの間、夕張への旅に高速ゆうばり号を利用してみてはいかがでしょうか。
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