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高速ゆうばり号と共に廃止!北海道中央バス・岩見沢ー夕張線に乗車

宙船乗り物大好きライター・そらふね
北海道夕張市・レースイリゾートに到着

2024年5月2日~3日、北海道中央バスが運行する高速ゆうばり号2024年9月廃止を北海道内マスコミが報道。夕張支局記者が執筆した北海道新聞は見出しの最後に「夕張―岩見沢間も」(外部リンク)。高速ゆうばり号と一緒に廃止の夕張ー岩見沢はどんな路線なのでしょうか?

実は高速ゆうばり号と連動する路線で、夕張ー岩見沢を利用すれば夕張には宿泊せず朝・夕張発の高速ゆうばり号に乗車可能でした。

そこで岩見沢→夕張→札幌の行程で、同時に廃止される2路線を取材。本稿は岩見沢→夕張を取り上げます。

高速ゆうばり号は、

2024年9月廃止!夕張市内は2人!北海道中央バス高速ゆうばり号

をご覧ください。(乗車:2024年5月上旬)

高速ゆうばり号への回送路線

北海道中央バス・岩見沢ー夕張線は1日1往復、早朝に岩見沢→夕張、夜に夕張→岩見沢が運行されています(外部リンク)
高速ゆうばり号(ダイヤはこちら)は、北海道中央バス岩見沢営業所の車両で全便運行中。札幌発・夕張発共に車両運用と運転手の就労で最初と最後は必ず岩見沢となります。
高速ゆうばり号3往復のうち、2往復は札幌→夕張→札幌。前後に高速いわみざわ号(札幌ー岩見沢・外部リンク)を入れる車両運用と就労ですが、8:43夕張発10:24札幌着便と16:35札幌発18:18夕張着便は、夕張での宿泊を避けるため、岩見沢ー夕張の回送が本来1往復あります。しかし岩見沢ー夕張で回送にせず、営業運行となりました。

岩見沢ターミナルに夕張から夜8時過ぎに到着(別の日に撮影)
岩見沢ターミナルに夕張から夜8時過ぎに到着(別の日に撮影)

バスの運転手の話から高速ゆうばり号の運用をまとめると下記の通り。

(朝の1本) 
岩見沢→夕張→札幌→岩見沢
(夜の1本) 
岩見沢→札幌→夕張→岩見沢
(昼の2往復)
岩見沢→札幌→夕張→札幌→岩見沢

実質は岩見沢→栗山早朝便

今回は廃止対象路線という事で乗下車人数を目視で数えてみました。
岩見沢市中心部のバス停から徐々に乗車し、工業団地手前で一気に下車。その後栗山町内まで乗下車が続くが、夕張市への道の手前で筆者一人のまま終点のレースイリゾートまでという状況でした。

当日の乗車実績(筆者の目測で計上)
当日の乗車実績(筆者の目測で計上)

岩見沢市街地ー栗山町の輸送はあるものの、夕張までとなれば当日は筆者一人のみ。

ここから先は乗車した時の様子です。

始発は岩見沢ターミナル

北海道中央バス・岩見沢ー夕張の朝は岩見沢ターミナルから始まります。

北海道中央バス岩見沢ターミナル
北海道中央バス岩見沢ターミナル

出発するバス停は7番のりば。

7番のりばから発車
7番のりばから発車

発車時刻は6:45
岩見沢市以外の町からの訪問は、JR北海道の旭川発札幌行の朝一番・特急ライラック2号(旭川5:18発・岩見沢6:17着)のみ間に合いますが、札幌方面からは朝6時札幌発朝一普通列車(岩見沢6:50着)では間に合いません。高速いわみざわ号の始発(札幌朝7時発)はダメ。

札幌方面からこのバスに乗るには岩見沢中心部に前泊、または車で早朝岩見沢中心部へ行くしかありません。筆者は前泊できなかったので、朝6時頃車で岩見沢市中心部へ行き、コインパーキングを利用。午後車を岩見沢まで取りに戻りました。

なお夜の夕張→岩見沢線は岩見沢20:11着。高速いわみざわ号札幌行の最終、JR北海道の札幌方面の特急・普通、旭川方面の特急には間に合うので、夕張→岩見沢線に乗りたいファンは夜の方が乗りやすいでしょう。

出発直前に到着
出発直前に到着

同時刻発車の高速いわみざわ号と共に岩見沢ターミナルを発車しました。

札幌行き高速いわみざわ号と一緒に発車
札幌行き高速いわみざわ号と一緒に発車

車両は高速いわみざわ号と共通。4列シートで当日は携帯電話用100V電源コンセントが各座席に付いていました。

当日の岩見沢→夕張→札幌の車内(札幌駅前で撮影)
当日の岩見沢→夕張→札幌の車内(札幌駅前で撮影)

栗山町郊外から夕張まで筆者のみ

岩見沢中心部の各バス停までは高速いわみざわ号とほぼ同様に停車しお客さんが乗車しましたが、道央自動車道岩見沢インターからは完全に別れ、こちらは国道234号を進んでいきます。

道央自動車道・岩見沢ICで高速いわみざわ号とお別れ
道央自動車道・岩見沢ICで高速いわみざわ号とお別れ

途中国道234号から外れ、市街地のバス停に立ち寄りながら栗山町の中心にある栗山駅前に到着。

JR室蘭本線を利用し、栗山駅前から中央バスの岩見沢ー夕張線に乗車するなら、追分駅・苫小牧駅からも可能です。

栗山駅
栗山駅

乗車日は栗山町郊外の角田本通からレースイリゾートまで筆者一人でした。

角田本通(栗山町)から先は筆者一人
角田本通(栗山町)から先は筆者一人

国道234号から北海道道3号の分岐点にはレースイリゾートや石炭博物館の看板が。

国道234号と道道3号との分岐
国道234号と道道3号との分岐

高速ゆうばり号と異なる点は、夕鉄バス本社には乗り入れないことです。

高速ゆうばり号が乗り入れる夕鉄バス本社には入らない
高速ゆうばり号が乗り入れる夕鉄バス本社には入らない

バスは定刻の8:05にレースイリゾートに到着しました。

終点・レースイリゾートに到着
終点・レースイリゾートに到着

高速ゆうばり号となるまで、運転手は車内点検と短い休憩。すぐ近くにはセイコーマートがあるので、買い物やトイレも可能です。

朝の場合、岩見沢市外の人には少々ハードルが高いですが、岩見沢ー夕張の旅はいかがでしょうか。

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乗り物大好きライター・そらふね

地元北海道を中心に日本を旅するフォトライターです。フェリー・飛行機・鉄道旅が得意分野。船会社で船員管理・港業務・営業を経験後、旅行サイトでライターとなる。船・地方空港・名所・ホテルを紹介する記事を多く掲載しました。乗り物移動をより楽しくがモットー。

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