JR山線のライバル?小樽線の車両で運行!ニセコバス・福井線(蘭越→ニセコ駅)
JR函館本線山線(小樽ー長万部)の今後については様々な意見があります。列車やバスの本数・利用者が多い小樽~余市~倶知安~ニセコが注目され、ニセコから先は注目される機会が少なめ。
山線の今後を考える上で重要な点がライバルのバスの現状。今回はニセコバスが1日2往復・朝夕に運行する福井線(ニセコ~蘭越)に注目し、平日の朝乗車してみました。
ニセコバスがニセコ駅~蘭越で運行!
1日朝夕2往復!ニセコ駅前から小樽線
ニセコバス福井線(外部リンク)は1日2往復、ニセコ駅~蘭越出張所で朝と夕方に運行される路線です。JR函館本線(山線)はニセコ駅~蘭越駅で1日7往復あり、本数の多さではかないません。
ニセコバス福井線の車両はニセコバス小樽線(小樽~ニセコ・外部リンク)と同じ車両で、半分は小樽線と通しで利用可能。
朝はニセコ駅(7:35発)→蘭越出張所(8:06着・8:15発)→ニセコ駅(8:46着・9:00発)→小樽駅(10:52着)。
夕方は小樽駅(15:45発)→ニセコ駅(17:37着・17:50発)→蘭越出張所(18:21着・18:25発)→ニセコ駅(18:56着)
での運行です。
JRとの違いは他にバス停が細かく設定されている点でしょう。
朝(蘭越出張所→ニセコ駅前)で乗車!
蘭越出張所で乗車
今回の旅の始まりは朝の蘭越町にしました。
蘭越出張所発ニセコ駅行きニセコバス。定刻の8:06に蘭越出張所に到着しました。
蘭越出張所はかつてバスの転回場所でしたが、現在は重機が置かれる場所になり、必ず駐車するバスもニセコバスの1日2本のみ。
到着するとバスの行先表示が「蘭越」から「急行 小樽」に変わりました。ニセコ駅からそのまま小樽行きになる便です。
蘭越出張所でニセコ方面から降車した乗客はゼロ、折り返しニセコ行きに乗車したのは筆者一人でした。
車内は4列シートでトイレはありません。またニセコバスはICカードでの支払いは出来ず、現金、回数券、乗車券に限定。
北海道中央バス・高速ニセコ号(札幌~小樽駅~余市~倶知安~ニセコいこいの湯宿いろは)とニセコバスの小樽線(小樽駅~余市~倶知安~ニセコ駅)の大きな違いはICカードの可否といえます。
なお北海道中央バスとニセコバスはグループ会社です。
蘭越中心部はバス停に注意!駅付近をぐるり
ニセコバス福井線利用時注意しなければならない点は、蘭越町中心部は上り下りの片方しか停車しないバス停があること。蘭越町中心部をぐるりと回るルートになっています。
蘭越出張所での乗車前に該当する全バス停を歩いて回ってみました。
まず国道5号から蘭越駅方向へ向かう道道に入ってすぐにあるのが「高校通」。ニセコバスの時刻表には「蘭越高校通」(外部リンク)とあります。
次が蘭越駅前なのですが、JR蘭越駅駅舎の前ではありません。バスが通る道道から蘭越駅を見るとわずかに離れています。
蘭越駅と道道との交差点を少し蘭越出張所方向にあるいた場所に「蘭越駅前」バス停。
ふれあいプラザ21から徒歩約1分の場所に「蘭越出張所」。
蘭越出張所を発車してすぐのバス停も乗車前に徒歩で行ってみました。国道5号に出て最初のバス停が「蘭越小学校前」。蘭越小学校、交番のすぐ近くにあります。
次のニセコ駅行きのみ停車するバス停が「蘭越役場前」。なお実際の蘭越町役場には国道から少し奥に入った場所で、バス停の前にはコンビニがあります。
ニセコ駅前~農業改良センターの間は上下便とも同じ道路を通り、ニセコビュープラザ~ニセコ駅を除き国道5号を走行します。
昆布駅付近でニセコ町へ
バスは定刻の8:15に筆者一人を乗せて蘭越出張所を発車。当日は役場前から1人、あけぼの団地から1人、昆布駅前から1人乗車し、筆者含め4人でニセコ駅前まで向かいました。
JR函館本線(山線)は蘭越~昆布~ニセコという順で駅があります。昆布駅は蘭越町にある駅で、ニセコ行きバス停は駅舎の目の前。
昆布駅前を出てすぐ昆布川を渡ると蘭越町からニセコ町へ。昆布駅前の近くに町の境界があります。
国道5号を順調に進み、真狩村と岩内町を結ぶ道道との交差点そばにあるのが道の駅ニセコビュープラザ。こちらは道路沿いではなく、道の駅の駐車場にバス停があり、バスは道の駅駐車場を通ります。
道の駅の後はニセコ町中心部へ向かいます。
ニセコ駅前に到着し小樽行に!
ニセコビュープラザ~ニセコ駅の一部区間は道南バスの倶知安ー真狩ールスツリゾートも通ります(外部リンク)。
バスはニセコ駅前に定刻8:46に到着。筆者含め2人降車しました。バスはそのまま9:00発小樽駅前行きとなります。運転手から案内があり、倶知安・小樽方面へ乗り通す利用客はニセコ駅のトイレを利用可能でした。
なお中央バス・高速ニセコ号はニセコ駅前に乗り入れず、駅手前にある「本通」での乗降となりますので注意しましょう。
補足・ニセコバス本社でバスを撮影!
筆者は福井線下車後ニセコバス本社の許可を得て車庫にあるバスを撮影。実は中央バス・高速ニセコ号はニセコバス本社を拠点の一つとして運行され、始発・終点のニセコいこいの湯宿いろは間で回送があります。
車両の整備もここで行われます。
ニセコ~蘭越はJR函館線(山線)と共にニセコバス福井線を利用してみてはいかがでしょうか。
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