やくしじひろまさ/Yakushiji Hiromasa。救急科専門医。空気と水と米と酒と魚がおいしい富山で医学を学び、岸和田徳洲会病院、福岡徳洲会病院で救急医療に従事。2020年から家業の病院に勤務しつつ、岡山大学病院高度救命救急センターで救急医療にのめり込んでいる。ER診療全般、特に敗血症(感染症)、中毒、血管性浮腫の診療が得意。著書に「やっくん先生の そこが知りたかった中毒診療(金芳堂)」、「@ER×ICU めざせギラギラ救急医(日本医事新報社)」など。※記事は個人としての発信であり、組織の意見を代表するものではありません。
記事一覧
- スイセンをニラと誤って食べないために
先日、京都市の子育て支援施設で、ニラと間違えてスイセン類の植物を食べ、子ども12人が食中毒になったという発表がありました。スイセン中毒について掘り下げ、予防法を考えましょう。
- 救急救命士の葛藤 〜心肺蘇生をしないはずの人を救急搬送している実態〜
心肺蘇生をして欲しくないと願う人が、心肺蘇生されながら救急搬送されることがあり、そのことが救急隊員の精神的負担となっている。先日そんな研究結果が報告されました。現状の問題点、課題を提示します。
- 何が起こっているのか?病床逼迫の前に救急搬送困難事例が増えゆくコロナ第6波
COVID-19の第6波が各地で確認されています。入院患者さんによる病床逼迫が起こる前に、救急医療体制が維持困難になってきています。何がおこっているのでしょうか?救急医の視点から解説します。
- 新たなコロナ治療薬「モルヌピラビル」の発音が難しい!どんな薬?名前はどうやって決まっているの?
2021年12月24日に、新型コロナウイルス感染症治療薬「モルヌピラビル」が特例承認となりました。どんな薬剤なのでしょうか?名前の由来は?今回はモルヌピラビルをなるべくわかりやすく解説してみます。
- 久々に飲むとすぐ酔う理由は…お酒が弱くなった人は筋トレをすると良い?!
しばらく飲んでいないと酒に弱くなるという話があります。コロナ禍が落ち着きつつあり、久々に飲み会に参加する人も多いかもしれません。酒の強弱は変わるのか?安全に楽しむ方法は?医師が答えます。
- 血液がチョコレートみたいになる!?メトヘモグロビン血症とは??
大学病院で井戸水を用いた粉ミルクを飲んだ乳児が、メトヘモグロビン血症を発症したというニュースが流れました。飲用に井戸水を利用しても大丈夫なんでしょうか?今回はメトヘモグロビン血症についてまとめます。
- アニサキス症に正露丸が効く!?
先日、正露丸がアニサキスを退治する効果があるというニュースが話題になっていました。アニサキスの殺虫効果を認めた論文の紹介と、アニサキス治療についてまとめます。
- 【シリーズ救急の日】コロナ禍で唯一増えた搬送事由とは?
9月9日は救急の日です。消防庁が作成した救命処置に関する啓発動画を共有しつつ、コロナ禍で救急搬送がどのように変化したかを振り返ります。
- 酒を飲んだ医師が仕事!? 待機中の飲酒はアリなのか
産婦人科医が飲酒後に出産手術に立ち会っていたことが話題になっていました。一般的に考えれば仕事中に酒を飲むなんて論外ですが、医師に厳しいアルコールチェックをすると別な問題が発生してしまいます。
- 夏休みとコロナ感染の第5波!比較的若年化している状況では子供の行き先確保が課題!
新型コロナウイルス感染症の患者の年齢層が変わってきたことで、子育て世代の家庭に感染者が発生した場合にどこで療養するかという問題や、最近増えてきた小児患者の病床に関する問題がでています。
- コロナワクチン接種会場でアナフィラキシーになったら? 実際の対応と治療
ワクチン接種が広く浸透する一方で、副反応が起こったらどうするのだろうという疑問や不安の声も聞かれます。今回は、アナフィラキシーになったらどんな治療をされるのかという事についてまとめてみたいと思います。
- 新型コロナウイルス蔓延で危機的状況の岡山!危機感を覚えにくい原因は?医療現場の実際は?
岡山県の新型コロナウイルス感染者数が増え続け、直近1週間における10万人あたりの感染者数が全国4位になりました。感染が急激に広がる背景は?そして今できることは?現場からの報告です。
- 行政から余剰ワクチンは廃棄するしかないと言われた件
新型コロナワクチン摂取が本格化してきております。何とかワクチン接種が早期に広く行き渡るように努力しているところですが、廃棄があったという報告もあります。なぜ廃棄ということが起こってしまうのか考えます。
- コロナワクチンって実際どうなの!?打った医師に直撃自問自答インタビュー!
新型コロナワクチンの医療従事者への接種が始まっています。未知のワクチンとして不安が募っている一方、あまり接種した医療従事者の声が聞かれません。 ワクチン接種した人の声を拾います。
- 豆乳の飲み過ぎで急性膵炎に!?
アルコール多飲や脂質異常症などが原因と指摘される急性膵炎。このたび豆乳が膵炎の原因になるのではないかという報告があったので紹介したいと思います。
- ワクチン接種で気になるアナフィラキシー。あの薬剤を服用中の人は要注意!
新型コロナウイルスのワクチンの接種が本格的に始まってきました。アナフィラキシーを心配する声も多いようです。今回はアナフィラキシーの対応と、適切に対処するためのポイントを書いておきたいと思います。
- 朝を待たずに119番した山口もえは大正解!田中裕二を救った判断を救急医が解説
タレントの田中裕二さんが頭痛を訴え救急搬送され、前大脳動脈解離、くも膜下出血、脳梗塞と診断され入院したというニュースがありました。命に関わる脳卒中について知り、救急要請のタイミングを知りましょう。
- 防ごう!成人式での感染拡大とアルコール中毒!!
政府から緊急事態宣言が発出されました。新型コロナウイルス感染者が増える中、予定されていた成人式は延期や中止が相次いで発表されていますが、私的な成人式で、感染拡大や急性アルコール中毒が懸念されます。
- 年末年始、もし発熱したら?救急医療体制は厳しい状況、コロナ含め相談先の確認を!
COVID-19流行ため、各地で病床は逼迫しており、日常診療に制限がかかり、救急医療体制の維持もギリギリの状況となっています。救急医の立場から、年末年始の過ごし方や、気をつけるべき点をまとめます。
- 熱いお風呂は危ない!入浴関連死を防ぎましょう
入浴中に死に至ってしまう入浴関連死。高齢者に多く、自宅で発生し、冬季に多発します。原因と予防法を知り、避けられるリスクを避けましょう。
- 年末年始に潜む危険 クリスマスの危険性と正月の餅について
2020年も残すところわずか。クリスマスから年末年始にかけて、盛り上がる時期ではあるのですが、健康によくないことが起こる時期でもあります。この時期特有の問題について救急医の視点から解説します。
- テキーラで急性アルコール中毒死!?身近な人を守る方法を知ろう!!
テキーラ1瓶を一気飲みして、20歳の女性が死亡したという話が話題になっております。一気飲みの危険性と、お酒で潰れてしまった人にどのように対応したら良いかという点をお伝えしたいと思います。
- 急性アルコール中毒に御用心!アルコール分解を促進する治療はありません!!
例年12月は急性アルコール中毒の救急搬送が増えます。忘年会シーズンということなのでしょう。自粛ムードではありますが要注意。感染に気をつけながら、アルコールと上手に付き合う方策を考えてみましょう。
- 新型コロナワクチンの効果90%以上!で、世界は変わるのか?
新型コロナウイルス感染症に対すワクチンの第3相臨床試験の中間解析結果で、90%を超える有効性が報告され、世界中が歓喜に湧いています。今後の世界はどのように変わるでしょうか?
- ゾンビ化の材料!?フグ毒に気をつけて!
自ら調理したフグで中毒死したというニュースがあり、大変残念に思っています。毎年20-30人程度がフグ中毒となり、数名がお亡くなりになっています。これから旬を迎えるフグの毒について学びましょう。