慶応大学文学部卒業後、渡仏。在仏30年。共同通信デジタルEYE、駐日欧州連合代表部公式マガジンEUMAGなどに寄稿。著書に「フランス人の性 なぜ#MeTooへの反対が起きたのか」(光文社新書)。ご連絡はtwitterのDMへお願いします。
記事一覧
- 黒崎愛海さん殺害事件判決、禁固刑28年、そしてわずか半日後に発表された控訴
4月12日、黒崎愛海さん殺害事件の公判で、裁判官3人と6人の陪審員はニコラ・セペダ被告に禁錮刑28年を言い渡した。今回は弁論と論告の様子をお知らせすると同時に、被告が控訴したことにも触れたい。
- 黒崎愛海さん行方不明事件公判9日目「著しい共感力の欠如」と散々だった精神鑑定、そして終身刑求刑へ
4月8日、黒崎愛海さん行方不明事件の公判9日目は精神鑑定の結果が発表された。著しい共感力の欠如、感情が希薄であることが指摘された。そして、4月11日(月曜日)、予想されていたように終身刑が求刑された。
- 黒崎愛海さん行方不明事件公判7日目と8日目 お母さんの証言を拍手で受けとめた傍聴席。自白はあるか?
4月6日、黒崎愛海さん行方不明事件の公判7日目の午後、黒崎さんのお母さんが3時間半にわたって証言した。真摯で悲痛な言葉は市民の心を打ち、仏メディアで大きく報道された。そして翌日、自白はあるだろうか?
- 黒崎さん行方不明事件公判6日目 遺体が見つからなくても有罪はあり得るか?
4 月5日、黒崎愛海さん行方不明事件公判6日目が開かれた。被告の不気味なほど落ち着きぶりは、法廷をイライラさせ、弁護士と検察が「法廷をバカにしてるのか!」とキレる場面も。
- 黒崎愛海さん行方不明事件公判5日目。夜中の悲鳴、そして誰も警察に通報しなかった………
黒崎愛海さん行方不明事件公判5日目。夜中の悲鳴を聞いた元寮生たちが証言したが、誰も警察に通報しなかったことがわかった。また、被告と似た背格好の人物が現れる監視カメラの映像が映し出された。
- 日本人留学生行方不明事件の公判4日目。自由を求めた黒崎さんに対する禍々しいまでの嫉妬心
2016年、フランスで日本人学生黒崎愛海さん(当時21歳)が行方不明になった事件の公判4日目について、全国紙は、『被告が許せなかったNarumi Kurosakiの自由』とタイトルした記事を発表した。
- これまでの沈着冷静な仮面を脱ぎ捨て、被告が嗚咽。日本人留学生黒崎愛海さん行方不明事件の公判3日目
日本人留学生黒崎愛海さん行方不明事件の公判3日目。検察側は次々に被告が病的に嫉妬深かった証拠を挙げる。裁判長が「自分の恋人に他の男性との関係を禁じるなんて、最低じゃないですか!」と叱責する場面も。
- 日本人留学生黒崎愛海さん行方不明事件の公判、フランスでの報道は?
2016年にフランスのブザンソン市で起きた日本人留学生黒崎愛海さん(当時21歳)が行方不明になった事件。その公判が昨日29日の朝、同市重罪裁判所で始まった。フランスでの報道の模様を伝えたい。
- インターポール(国際刑事警察機構)への要請はあるか?仏司法当局、拉致容疑で日本人妻に逮捕状発行。
仏司法当局が日本人妻に対して、未成年者の拉致・傷害の容疑で逮捕状を発行したことに関して、仏経済紙レゼコー紙が報道し、「仏政府がインターポール(国際刑事警察機構)に逮捕への協力を要請する可能性」に言及。
- 仏司法当局、未成年者の拉致・傷害容疑で日本人妻に逮捕状。フランスのメディアはどう報道しているか?
日本国内における子どもの連れ去り事件で、仏司法当局は、在日仏人男性の日本人妻に逮捕状を発行した。容疑は「尊属者による子どもの誘拐」と「子どもに対する傷害」の2点。仏メディアはどう報道しているか?
- フランス、家庭で増加するLGBT+差別
フランスでは2004年からL G B T +差別発言は軽罪となったものの、トランスジェンダーが精神障害リストから外されたのは遅く、2010年。家庭内での両親による差別が増加している。
- カルロス・ゴーン氏、妻キャロルさんとの共著本を出版。「フランスは忠実だったゴーンを見捨てた」と
フランス時間で3日夜、カルロス・ゴーン氏が仏テレビ局LCIでインタビューに応えた。妻キャロルさんとの共著本『いつも一緒に 』の内容について、また日本での逮捕から逃亡劇までの過程について話した。
- 仏有名デザイナー、アニエスBも叔父による近親姦を証言
今、連日のように近親姦が告発されているフランス。14日、有名デザイナー、Agnès B(アニエス・ベーことアニエス・トゥルブレ氏79歳)が16歳まで叔父から近親姦の被害にあっていたことを明かした。
- 普通のことになった高校・大学での生理用品無償配布 フランスの場合
パリとその近郊を含むイル・ド・フランス県では今年、465高校に生理用品無償配布機を設置する予定。同地方議会では2月4日、各大学にも生理用品無償配布機を設置することが可決された。
- 国民の10人に一人が近親者からのレイプ・性的虐待の被害にあうフランスで期待される法整備
フランスでは、1月21日、「成人が13歳未満に対して行う性交は、同意があろうとなかろうと20年の禁固刑」という新法案が上院で審議され、全会一致で採決 された。
- ロックダウン下でのアルコール販売禁止条例とその顛末 フランス
4月16日、ロックダウン1ヶ月目に、フランス北西部、モルビハン県ではウィスキーなど蒸留酒の販売禁止条例が発布された。「DV防止」が目的だったが、同県人のブーイングがあまりに激しく、2週間で頓挫した。
- 新型コロナウィルスと川崎病の関係は? 欧州の子どもたちの間で続発 フランスで20人以上
欧州で新型コロナウィルスに感染した子どもたちが、川崎病に似た炎症を発症するケースが突然増加している。今日はフランスで20人以上。今のところ、比較的早く回復しているが、今日、医学会は緊急会議を開く。
- スペインで個人の家賃帳消しを求める「家賃ストライキ」 欧州に飛び火するか?
Covid19感染者数が欧州一だったスペインでは、個人の家賃の帳消しを求める市民運動、「家賃ストライキ」が起きており、「給料なかった、だから、家賃も払わない」というスローガンに6万人近くが賛同。
- 外出禁止令6週目のフランス。49%のカップルが通常時よりも家事分担について口論。
外出禁止令が出て6週間目になるフランス。他の犯罪は減少したが、DV件数は35%増えている。世論統計によると、49%のカップルが通常時よりも家事分担について口論、うち30%の家庭でDVが起きている。
- 外出禁止令でDVが約35%上昇したフランス 家庭内で外出自粛をうまく乗り切るには?
外出禁止令が4月15日まで続く予定のフランスでは、1週間目ですでに、パートナー間での暴力が、32%(パリでは36%)増加している。なんといってもフランスはDVで2日に1人の割合で女性が殺される国。
- 外出禁止令下のフランス。給料は払われるのか? 家賃、税金、水道代、ガス代の支払いはどうなるのか?
フランスの国立統計所INSEEの調べでは、外出禁止令下では経済活動が通常より35%減少した。多くの非正規雇用の人は仕事がなくなった。月末に届いた請求書の中で、払わなくてもいいものは?
- フランス 外出禁止令下で広がるよそ者差別
外出禁止令2週間目に突入したフランス。パリの狭いアパートに閉じ込められるのを恐れて地方に避難した人々も多いが、「パリジャンがウィルスを撒き散らしに来た」と、周囲の反応は必ずしも温かいものではない。
- 3日間で世界で三番目に感染者が多い国になったイタリア 155人。
今日でイタリアでの感染死亡者は3人になった。21日(金曜日)感染していたのは14人のみだったのに、今、日曜日の夜には155人と発表されている。感染経由が不明なところが不気味だ。
- 欧州とコロナウィルス イタリアで感染者急増 ベルギーでは隠しカメラでアジア人差別の実態に迫る
欧州、イタリアでコロナウィルス感染者急増。感染の疑いがある100人以上が入院、死亡者は2人。ロンバルディア州では11市が封鎖された。死亡者の1人は中国旅行歴もなければ中国からの帰国者とも接触なし。
- ポルノ画像流出でマクロン与党公認候補がパリ市長選挙出馬を撤回 揺れるフランス政界
与党公認パリ市長候補グリヴォー氏のものとされる性的画像2点が流出した。反マクロン政権を公言する亡命ロシア人アーチストとそのパートナーの犯行。反政府運動「黄色いベスト」のリーダー格人物もグルか?