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霜降り明星・粗品に「おもんない」と指摘されたユーチューバーの反応と芸人たちの考え方 #専門家のまとめ

田辺ユウキ芸能ライター
(写真:つのだよしお/アフロ)

4月12日放送『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)で出演者の粗品(霜降り明星)が挙げた「ユーチューバー、おもんないっすよね」という話題。

MCの大悟(千鳥)が「(劇場公演で)違う芸人を見に来てる人を、わしらは『笑かしてた』が基本にあるけど、多分、あの人ら(ユーチューバー)は自分だけ見に来る人を笑かしにいくから、笑かし方の戦い方が違う」とその違いを分析しました。

粗品は以前より「ユーチューバーなんかおもんない」と発言していましたが、ユーチューバーや芸人たちはそういった意見をどう受け取っているのか、まとめてみました。

ココがポイント

▼ヒカルは2023年の時点で粗品に対し「芸人のトップに喧嘩売らへんのに、ユーチューバーに喧嘩売るのはダサい」と発言

▼宮迫博之はユーチューバーを一括りに「おもんない」とした粗品に対し「今回の発言はちょっとよろしくない」と苦言

▼お笑いコンビのロザンはユーチューバーと芸人の境目が曖昧な昨今、肩書きにこだわりすぎると自分の首を絞めるとコメント

▼シバターは、人を笑わせる訓練をしている芸人と違い、ユーチューバーは“笑い”という意味でのおもしろさで戦っていないと持論

エキスパートの補足・見解

ダウンタウンの松本人志が2019年10月27日放送『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、「もうYouTubeを下に見ていたら、テレビはダメだろうなと思いますよね」と発言していました。逆に言えば、テレビ関係者やその出演者の一部はかつて、YouTubeの制作者たちをそのように見ていたと言えます。

今回のような論争はもしかするとそういったヒエラルキー的な意識が、いまだにお笑い芸人側やユーチューバー側の双方にくすぶっている証拠のように思えてなりません。ただ、「おもしろい」の価値観は千差万別ですし、「観る人を楽しませる」という意味での「おもしろい」を目指しているのは、どちらも同じではないでしょうか。

芸能ライター

大阪を拠点に芸能ライターとして活動。お笑い、テレビ、映像、音楽、アイドル、書籍などについて独自視点で取材&考察の記事を書いています。主な執筆メディアは、Yahoo!ニュース、Lmaga.jp、Real Sound、Surfvote、SPICE、ぴあ関西版、サイゾー、gooランキング、文春オンライン、週刊新潮、週刊女性PRIME、ほか。ご依頼は yuuking_3@yahoo.co.jp

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