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【すぐ焼かないで】安い肉を絶品に!料理家が守る「30分ルール」とは

こんにちは、料理家ふらおです。

「冷蔵庫から出したお肉をそのままフライパンでジュ~。調味料を加えてさらにジュ~」

どこのご家庭でもよくあるシーンかと思いますが、実はとても「もったいない」ことをしているんです…。

今回は安いお肉柔らかく美味しく調理するために、料理家が守る「30分ルール」をご紹介します。

これを実践していただければ、ご家族から「これ美味しい!」「なんかいつもと違う!」と言われること請け合いです。

「30分ルール」の2本柱!

このルールは大きく2つに分けられます。ひとつは「冷蔵庫から出すタイミング」、もうひとつは「漬け込み時間」。それぞれを詳しくみていきましょう。

(1)冷蔵庫から出すタイミング!

まず大切なのが、調理する「30分前」にお肉を冷蔵庫から取り出しておくことです。

この目的はお肉を常温に近づけるためです。常温に戻すことでお肉の内側と外側の温度差がなくなり、火が均一に通りやすくなります。

特に厚みのあるお肉の場合、冷蔵庫から取り出してすぐに焼くと「表面はこんがりと焼けているのに中心部は意図せず生焼け」ということになりがちです。

生焼けを防ぐために何度もひっくり返したり、レンジで追加で加熱するうちに、肉汁がどんどん外に出てしまい、パサパサとした食感になってしまうことがあります。

このため、調理する30分前にはお肉を冷蔵庫から取り出し常温に近づけることを意識してくださいね。

厚みのあるお肉ほど温度差が大きくなるので注意。
厚みのあるお肉ほど温度差が大きくなるので注意。

(2)漬け込み時間!

30分前に冷蔵庫から出したお肉をそのまま焼く。これだけでも柔らかくジューシーに調理できますが、もうひと工夫すると、より美味しく仕上がります。その工夫が「漬け込み」です。

冷蔵庫から出したお肉を袋かボウルに移し、「焼肉のタレ」お好みの調味料を加えてよく揉み込み「30分以上」寝かせておくというもの。

お肉のうまみ成分である「イノシン酸」は、醤油や香味野菜に含まれる「グルタミン酸」と合わさることで、旨味が何倍にも感じられるといわれています。

漬け込みをすると、お肉の組織の中までタレが入り込むので、漬け込まないお肉と比べて圧倒的に旨味を感じやすくなるというわけです。

ちなみに「焼肉のタレ」の量は、お肉の重さの約20%を目安にしてください。例えば、お肉300gならタレ60gお肉150gならタレ30gといった具合です。

まとめ

今回の内容をまとめると次のとおりです。

  • お肉は調理の30分前冷蔵庫から取り出しておく
  • 取り出したらタレを揉み込み30分以上ねかす

この「30分ルール」を守っていただくだけで、圧倒的に柔らかくジューシーにお肉を調理できます。ぜひ実践してみてくださいね。

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