InFact編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。1991年一橋大学卒業。放送大学大学院修士課程修了。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクに従事し、政府が随意契約を恣意的に使っている実態を暴き随意契約原則禁止のきっかけを作ったほか、大阪の印刷会社で化学物質を原因とした胆管癌被害が発生していることをスクープ。「パナマ文書」取材に中心的に関わった後にNHKを退職。著書に「コロナの時代を生きるためのファクトチェック」、「NHK記者がNHKを取材した」、「ファクトチェック・ニッポン」、「トランプ王国の素顔」など多数。日刊ゲンダイにコラムを連載中。
記事一覧
- 「NHKクローズアップ現代」をリニューアルして放送継続するとの発表を受けての筆者の判断
NHKが「クローズアップ現代」について放送継続を発表した。NHKが同番組の終了を決定したと伝えた私の記事には根拠が有るが、結果的に記事通りにならなかった。このためYahoo!への出稿を一定期間止める。
- 米元外交官が語った「辺野古移設は、既に好ましくない解決策」
沖縄県の名護市長選で辺野古移設を容認する現職が勝利したことで安堵している政府だが、この問題に精通しているアメリカの元外交官は「辺野古移設は既に好ましくない解決策だ」と語った。
- 立憲のメディア資金提供問題 立憲の説明と実際の支払い時期は異なるとメディア側が証言
インターネット番組を制作・配信するメディアChoose Life Projectが立憲民主党から資金提供を受けた問題で、立憲民主党の説明が事実と異なる疑いが浮上した。
- 岸田首相の前に置かれた「黒川」という安倍政権時の地雷
安倍政権が抱えた「地雷」はそのまま岸田首相に引き継がれる。その1つに黒川検事長の定年延長問題がある。岸田首相はその「地雷」を踏むのか?
- Choose Life Projectへの資金提供で立憲民主に政治資金規正法違反の疑いも
Choose Life Projectが立憲民主党から約1500万円の支援を受けていた問題。当事者の説明が食い違う上、立憲民主党には政治資金規正法違反の疑いも有る。
- 読売新聞と大阪府との包括協定で問われるジャーナリズムの役割
読売新聞が大阪府と包括協定を結んだ。新聞の行政監視機能は変わらないとしたが、その懸念は払しょくされていない。それ以上に、この動きによって日本のジャーナリズムそのものが信用を失うかもしれない。
- 石原伸晃氏の助成金の受給は本当に法的な問題は無いのか?
新型コロナ対策の助成金の受給で批判を受けていた石原伸晃氏が内閣参与を辞職した。法的に問題は無いが、混乱を避けたいとの判断だという。では、本当に法的に問題が無いと言えるのか?
- 保守的な農村選挙区で敗れた立憲・候補が口にした「立憲は連合の政党なのか?」
立憲民主党は泉健太代表による新体制が始まった。しかし先の衆院選挙を総括しないと先は見通せない。保守的な有権者が多い農村部で敗れた候補者は、「立憲は連合の政党なのか?」と選挙を通じての疑問を口にした。
- これがトランプ前大統領が手放したホワイトハウス近くのホテルだ
トランプ前大統領が鳴り物入りでホワイトハウス近くに開業したホテルがその看板を下ろす。撤退だ。そのホテルで見たものは・・・
- 立憲民主はなぜ負けたのか 敗れた候補者が強調したのは「野党共闘の方向性は間違っていない」
立憲民主党の代表選は共産党を含む野党での共闘をどうするかが焦点となっている。メディアは野党共闘に反対の声は多いと報じているが、実際に選挙戦を戦って敗れた候補者は「野党共闘は間違っていない」と強調した。
- トランプ氏元側近が米連邦議会襲撃事件で起訴
トランプ氏元側近のバノン氏が米連邦議会襲撃事件に絡んで起訴された。共和党内で今も人気のトランプ氏は次の大統領選挙への意欲を隠していないが、今後の捜査によっては状況は変わるとの指摘も出ている。
- ミスリードな発言が横行した総選挙
総選挙での各党党首らの発言をファクトチェックすると、フェイクニュースではないが、都合の悪い事実に敢えて触れないミスリードな発言が横行していることがわかる。これは有権者にとっては落とし穴だ。
- 菅前首相の式典でのあいさつ原稿読み飛ばしを「のり」のせいと報じた共同通信に問い合わせた その回答は
菅前首相が8月に広島市の平和記念式典で挨拶の一部を読み飛ばした際、挨拶文にのりが付着していたからと苦しい言い訳をした政府。その言い訳をそのまま報じた共同通信に質問を出した。その回答に驚かされた。
- 岸田総理のアキレス腱となる政治資金
岸田総理の政治資金の報告書を見ると、大手家具チェーンや医師会の政治団体が大口の支援者として名を連ねる。これで資産家への金融所得課税や医療改革ができるのか?そこに岸田政権のアキレス腱を見る。
- 「総理の挨拶文」が問うメディアの見識
「のりが付着し、めくれない状態」だったなどと「政府関係者」が説明した菅総理の被爆者慰霊式典での挨拶読み飛ばし。その説明は虚偽だった疑いが強まっている。暴いたのは広島で子育てするジャーナリストだった。
- 自民党総裁選の4候補 その資金力を比較
自民党総裁選に出ている4候補は政治資金をどれだけの規模で集め、それをどう使っているのか?そこから見える候補者の実像とは?4候補の資金力を比較する。
- 二階幹事長の「表の金」から透けて見える「闇の金」の実態 【政治資金の闇④】
キングメーカぶりを発揮する二階幹事長。幹事長就任から2019年までで37億円を党本部から受け取っているが、それは使途を明かさない「闇の金」だ。その実態に「表の金」との比較から迫る。すると・・・。
- 記者が首相に政権延命の方法を助言した「指南書問題」 21年を経て問われる政治報道の「守るべき一線」
21年前、窮地に立たされた総理大臣を救うために書かれた「指南書」。そこには記者会見を切り抜ける方法が書かれていた。書いたのはNHKの記者だとする証言が得られているが、NHKは現在もそれを否定している。
- 窮地に陥った首相に政権延命の策を指南した記者がいた 21年を経て元NHK記者らが語った「指南書問題」
支持率低迷の菅総理が辞任を表明。仮に記者が「記者の質問をはぐらかして切り抜けてください」と指南して政権延命に手を貸したらどうだろうか?実は、それは21年前に実際に起きたことだ。
- 二階幹事長に流れた37億円超の「政策活動費」の使途 自民党の関係者が重い口を開いた「政治資金の闇③
自民党本部から二階幹事長に流れた37億円超の「政策活動費」。それはどう使われたのか?政治資金の闇に迫るシリーズの3回目。その内情を知る自民党関係者が重い口を開いた。
- 自民と比して小規模だが野党にも「政策活動費」 野党は選挙前に制度の改正案を示せ 「政治資金の闇②」
二階幹事長に流れて消えた多額の「政策活動費」。そうした支出は自民党だけではなく小規模だが野党にもあり、不透明さという意味では同じだ。識者は、選挙前に野党に改正案を示すよう求めている。
- 37億円超が自民党本部から二階幹事長へ 「適正に処理」? 使途は公表されず【政治資金の闇①】
自民党本部から二階俊博幹事長に幹事長就任から総額で37億円超が支払われている。「政策活動費」だという。自民党は「適正」と主張。しかし、その使途は不明で、「闇」に消えている。
- 大越キャスターの退職で加速するNHKの「パペット・メディア」化
NHKの大越健介キャスターが退職。実は今、NHKで報道を支えてきた50代の有力職員で退職する動きが出始めている。それは、現場が単なる「操り人間」となるパペット・メディア化の加速化を意味する。
- 吉村知事の大阪府が抱える不都合な事実
その実務能力と弁舌が高く評価される大阪府の吉村知事だが、実は不都合な事実を抱えている。緊急事態宣言で時短などに応じている飲食店への協力金の支給実績が大阪府は突出して悪いのだ。
- 「身内記者」以外の参加を制限する総理会見は「身内記者」も含めて全員抽選とすべきだ
総理会見は、依然としておかしなものとなっている。参加できる記者数の制限が厳しいのだ。そこで提案だ。参加記者数を増やさないなら、優先的に参加している官邸記者の全員を含めた抽選にしたらどうか。