【交野市】昔の地図に今は存在しない線路が──香里軍用側線跡を歩いてみた
「何や、こんな線路見たことないぞ」──先日配信した「昔、河内磐船駅近くに交野線「磐船駅」があった──どこなのか推測してみた!」の原稿執筆時に、1947(昭和22)年測量の2万5千分の1地形図(国土地理院発行)をながめていたら、JR片町線星田駅から長尾方面とは別に、今は存在しない線路が北の方角に伸びているのを見つけました。この線路跡が今どうなっているのか、見に行ってみました。
この線路は、枚方市にあった東京第2陸軍造兵廠香里製造所と星田駅の間を結ぶ香里軍用側線です。陸軍造兵廠とは、旧日本陸軍の武器・弾薬を生産する工場のこと。側線とは、工場への引き込み線や操車用の線路のことです。この側線は、1941(昭和16)年9月に開通し、1948(昭和23)年に廃線となりました。
Yahoo!地図を見ると、側線の通っていたところは今、道路となっています。星田駅を降りて、実際に途中まで歩いてみました。
筆者が歩いている道路の左側では、区画整理事業が進められています。3月28日にはショッピングセンター「tonarie(トナリエ)星田」が開業した他、新たな店舗の建設も進んでいます。
スマートエコタウン星田のサイトを見ると、フレッシュバザールとキリン堂は23年夏開業予定、エディオンは23年開業予定と記されています。
今回、側線跡を歩いてみて、区画整理事業で星田が大きく変化を遂げつつあるということが改めてよくわかりました。しかし、たとえ区画整理事業で地域の姿が大きく変わっても、側線跡の道路はかつて戦争があったという記憶を今後も伝え続けることでしょう。
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