【四條畷市】「井戸」の中に歴史あり──歴史民俗資料館で特別展開催中
地域の歴史や民俗などについて学べる四條畷市立歴史民俗資料館では現在、第39特別展「井戸をのぞいてみれば──考古学からみた井戸と人のかかわりとまつり──」が開催中です。どんな展示があるのか、のぞいてきました。
今回は、「1.のぞいてみえた、井戸のはじまり」、「2.のぞいてみえた、井戸と釣瓶」、「3.のぞいてみえた、人々の生活」、「4.のぞいてみえた、井戸のまつり」、「5.今も続く井戸と人とのかかわり」の計5コーナーの展示が用意されています。スタッフの方からは「どこから見ても構いませんよ」と言われましたが、1から順を追って見ていくことにしました。
筆者が特に興味を持ったのは、井戸の中から見つかった様々なものの展示です。中でも、市内の讃良郡条里(さらぐんじょうり)遺跡の井戸から見つかった下駄は先が黒焦げ。大きさも小さくて、一体どんな人が使っていて、どういう状況で焼けたのか、と妄想をかきたててくれました。
同じく市内の蔀屋北遺跡の井戸からは、犬や馬の骨もみつかっています。井戸のまつりにつかわれたものだそうです。
この他、讃良郡条里遺跡では、かつては家の扉として使われていたと見られる廃材が、井戸の材料として再利用されているのがわかったそうです。特別展では展示されていたその扉材を見ながら、どういう経緯で廃材をリサイクルすることになったのか、しばし思いをはせました。
10月8日にはじまったこの特別展、最終日は12月15日ですので、まだ1か月以上見ることができます。入館料は無料ですので、興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
四條畷市立歴史民俗資料館
所在地:大阪府四條畷市塚脇町3-7
電話:072-878-4558
入館料:無料
最寄り:JR四条畷駅から徒歩15分、コミュニティバス・京阪バス・近鉄バス塚脇停留所から徒歩3分