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【四條畷市】GWは近場も楽しい!──JR忍ケ丘駅近くにある「忍岡古墳」へ行ってみた

具志堅浩二フリーライター(四條畷市・交野市)

 今年も大型連休のシーズンがやってきましたが、筆者は年始めから早々に予定が入ってしまったこともあり、遠出せずに近場で楽しむ予定です。4月末には、この記事のための取材も兼ねて、四條畷市内にある「忍岡古墳」に行ってきました。四條畷市の公式サイトによると、北河内で唯一竪穴式石室が見られる古墳ということで、以前から気になっていたのです。

JR忍ケ丘駅の東側から撮影
JR忍ケ丘駅の東側から撮影

JR忍ケ丘駅前にある観光案内マップ
JR忍ケ丘駅前にある観光案内マップ

 JR忍ケ丘駅を下車し、東側にある観光案内マップを確認。お目当ての忍岡古墳へ行くには、駅の西側に出なければなりませんね。スマホの地図アプリも見て、行き方を確認します。

 西側のロータリーを抜けて、住宅街の細道に入ると、ほどなくして急坂が目の前に。「丘があるから忍ケ丘駅なんやな」と思いながら登ると、忍陵神社の石標が現れます。忍岡古墳は、この神社の敷地内にあるのです。

石標の向こうに忍陵神社の鳥居が見えます
石標の向こうに忍陵神社の鳥居が見えます

 ちなみに、ここまでふりがなはあえて使いませんでしたが、「忍ケ丘」も「忍岡」も「忍陵」も、すべて「しのぶがおか」と読みます(※大阪府神社庁の公式サイトによると、「忍陵」は「にんりょう」とも読むそうです)。

鳥居をくぐって、階段を登ります
鳥居をくぐって、階段を登ります

本殿の横にある覆屋の中に、竪穴式石室が
本殿の横にある覆屋の中に、竪穴式石室が

 鳥居を抜けて階段を登ると、神社の本殿と、その横の建屋が見えてました。この建屋は、忍岡古墳の竪穴式石室を保護するためのもの。案内板には「覆屋(おおいや)」と記されています。

 格子のすき間から、のぞいてみました。

格子の間から竪穴式石室を見ることができます
格子の間から竪穴式石室を見ることができます

 この石室が見つかったのは、1934(昭和9)年9月の室戸台風で一部が倒壊した神社の復旧工事の最中でした。これにより、神社のある一帯が古墳時代前期(約1700年前)の前方後円墳であることがわかったそうです。

忍岡古墳の案内板。古墳や石室の実測図もあり、古墳の様子がよくわかります
忍岡古墳の案内板。古墳や石室の実測図もあり、古墳の様子がよくわかります

 あらためて、格子の中にある石室を見てみます。

 石室の石積みは、約1700年前に生きた人々によって積まれたはずです。当時、このあたりはどのような光景だったのか。古墳の頂上から西方を眺めると、当時あったという河内湖が広がっていたのかも知れません。

あらためて、格子の中の石室を見てみました
あらためて、格子の中の石室を見てみました

 今はない光景を想像すると、心が現在のリアルな暮らしから少し離れることが出来ます。気分を幾分リフレッシュでき、休暇を兼ねたよい取材になりました。

大坂夏の陣で徳川方が本陣を構えていたとのこと。知りませんでした
大坂夏の陣で徳川方が本陣を構えていたとのこと。知りませんでした


忍陵神社
所在地:大阪府四條畷市岡山2-7-12

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フリーライター(四條畷市・交野市)

1968年大阪府生まれ。バス・タクシー業界紙、電機業界誌の記者などを経て、2015年に独立。現在は、ヤフーニュースオリジナルTHE PAGEや週刊エコノミストなどで、環境問題、食料安全保障、公共交通から街ネタを含めて幅広いジャンルの記事を取材・執筆中。Yahoo!ニュース エキスパートでは、「地域とそこに住む人が好きになる」記事を追い求めて頑張ります!

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