女優がセルフで自らのヌードを撮る、あまり例のない挑戦へ。地元での写真展開催を迎える思い
女優、ナレーターとして活躍する花澄（かずみ）。
これまで映画、舞台、テレビ、ラジオなど幅広いフィールドを活動の場にしてきた彼女は、昨年、新たな一歩を踏み出した。
それは「撮られる側」から「撮る側」へ。
写真家としての歩みを始め、２年間撮り続けたセルフポートレートから厳選した作品をまとめた写真集「Scent of a...」（セント・オブ・ア...）が完成。
女優自らが写真家として、自らのヌードを撮り、ひとつの作品にまとめるという、これまで例のないかもしれない写真集を発表した。
この写真集の完成とともに、新宿 北村写真機店で初の写真展も開催。
さらに同時期に初めてヌードでの濡れ場に挑んだ主演映画「百合の雨音」が公開の運びを迎えた。
この写真集及び写真展、そして「百合の雨音」については昨年末から今年にかけて詳しく彼女のインタビューを届けたが、この度、新宿 北村写真機店に続き、出身地の埼玉県熊谷市での写真展の開催が決定。
「地元での開催は念願だった」と語る彼女に、改めて話を訊く。（全五回）
東京の写真展とはまたガラッと違った印象になったのではないか
前回（第四回はこちら）、「東京とはまた違った写真展になるのではないかと思っています」と語った花澄。
そして、その中で、地元・熊谷での写真展も写真集や前回の写真展と同様に会場作りを一からひとりで手掛けていることが明かされた。
「そうなんです。
照明をどうするかとか、展示の方法をどうするかとか、すべてひとりで考えて。
なんか気づけば空間プロデュースのようなことやることになっていました（笑）。
これはこれで楽しいので苦ではないんですけど、ところかわればといった感じで。
東京の写真展とはまたガラッと違った印象になったのではないかと思います。画家のアトリエのような、ノスタルジックな雰囲気に演出しました。期待してください」
今回はプロモーションも担当！
また、会場作りにとどまらず、今回は広報も自分で担当しているのだとか。
「今回はプロモーションも自分でやっていまして（笑）。
というのも、前回の北村写真機店さんに関しては、宣伝はそこまで必要ではなかったというか。
北村写真機店さんはもうカメラのテーマパークといっていい場所。
何百万、何千万というビンテージのカメラを買いにくる人もいれば、ちょっとしたカメラ周りのものを買いにくる人もいる。
ライトなカメラのファンから、プロまで、若い人から高齢の方までくるすばらしいお店で。
ほんとうにいろいろな人が訪れる。
そういうところなのでショップに来た人が、『ちょっと覗いていこうか』とふらりと立ち寄ってくれるところがありました。
また、カメラの専門店ですから、写真に興味がある人が訪れるので、いらっしゃってギャラリーでなにかやっているとなったら、多くが足を向けてくれるんですよね。
でも、今回はコミュニティサロンで。しかも、コロナ禍でこの期間ずっと閉まっていたので今回の写真展が、サロンとしては再始動のイベントになる。
しばらく閉まっていたから、サロンがまだ閉館中と思っている人もいれば、ちょっと忘れている方もいるかもしれない。
だから、まずコミュニティサロンが開館して、その皮切りにわたしの写真展が開かれることを知ってもらわないと、『まずい！』と思って（笑）。
とにかく地元のみなさんに足を運んでもらいたいと告知用に今回はポスターを制作しました。街中に貼っていただくように。
それから、DMも作って、飲食店さんやお店に置かせていただけるようお願いして回っています。
ありがたいことに、今回はJR熊谷駅、秩父線熊谷駅にも掲示していただくことができました。
こんな感じで、少しでも市民のみなさんの目にとまってもらえるようにと奔走していて。今回は、気づけばプロデュサーみたいこともやることになってました。
あと、キューノの宇野くんはFMクマガヤの局長でもあるので顔が広く、たくさん協力いただきました。地元新聞にも複数取り上げていただき、ありがたいです」
セルフでこんな写真を撮っている地元出身者がいることを知ってもらえたら
いま地元での写真展開催を迎える心境をこう明かす。
「前にも話しましたけど、おそらく『セルフで自身のヌードを含むポートレイトを撮る』といわれても、なかなかピンとこないと思うんです。
なかなか想像ができないことなので、まずは作品を見てもらえたらと思います。
北村写真機店さんのときと同じく多くのみなさんに『どうやって撮ったの？』とか、『どういうこと？』と驚いていただけるかなと（笑）。それで、セルフでこんな写真を撮っている地元出身者がいることを知ってもらえたらうれしいですね。
あと、会場のコミュニティサロン キューノのことも知ってほしいといいますか。
今回、写真展を開こうと思って、いろいろと下調べをしたのですが、残念ながら熊谷にはあまりギャラリーがない。なので、アート系のイベントとか、やろうと思うとなかなか難しいところがある。
ただ、キューノのような場所がある。
こういう発表の場にできることを知ってもらって、今回のわたしの写真展をきっかけにキューノでいろいろなアートイベントが開かれるようになって、いろいろなことの発信基地みたいになったらうれしいですね。
同級生の宇野くんもそういう思いから作ったサロンなので、そうなっていってくれたらなと思っています。
あとは、もう月並みな言葉になってしまうんですけど、とにかくひとりでも多くの方に来ていただけることを願っています。
地元のみなさんからどんな感想が寄せられるのか、とても楽しみです。
ぜひお気軽に遊びに来てください！」
花澄写真展「Scent of a...」
会期：3月21日（火・祝）〜26日（日）
時間：12:00〜20:00
場所：コミュニティサロン キューノ
※熊谷駅北口および東口から徒歩９分
入場無料
写真集「Scent of a...」（セント・オブ・ア...）
A4変形ハードカバー64頁
価格：5500円（税込）
オンラインショップで販売
オンラインショップはこちら → https://kazumiphoto.base.shop/
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