阿寒湖畔を通って釧路から北見へ!都市間バス・サンライズ号
2024年12月22日に、道東自動車道・阿寒ICー釧路西ICが開通します。貨物輸送のほか、旅客輸送でバス会社がどう動くか注目。
筆者はこれまで注目される札幌ー釧路のスターライト釧路号、釧路特急ニュースター号を紹介しました。実は道東自動車道の開通区間と並走する都市間バスが他に2路線あります。1本目はオーロラ号(根室ー札幌)、そして2本目がサンライズ号(釧路ー北見ー旭川)。
サンライズ号のうちJR石北本線と競合する旭川ー北見については
石北本線のライバル!都市間バス・サンライズ号(旭川ー北見)に乗車
で取り上げて来ました。釧路ー北見は釧網本線と並走しないので、JRのライバルと呼べるか微妙ですが、道東自動車道・阿寒ICの目の前を走る都市間バス。そこで道東自動車道延伸直前に乗車してみることにしました。
サンライズ号は釧路ー北見ー旭川
釧路ー北見は1日2往復!
サンライズ号は旭川ー北見ー釧路を1日2往復、旭川ー北見を走る便が1日1往復する都市間バスです。旭川ー北見ー釧路2往復は道北バスと阿寒バス、旭川ー北見の1往復は北海道北見バスが運行。
車両は道北バス、阿寒バス、北海道北見バスがそれぞれ走らせていますが、運転手は、
道北バス…旭川ー北見ー釧路直通2往復便の旭川ー北見
阿寒バス…旭川ー北見ー釧路直通2往復便の北見ー釧路
北海道北見バス…旭川ー北見1往復便を全区間
を担当。
旭川ー北見ー釧路直通便は北見バスターミナルで運転手が交代し、最大32分停車するダイヤです。
今回は阿寒バスの運転手が担当する区間に乗車しました。
始発は阿寒バス本社!MOOより乗車
MOOより乗車
サンライズ号の始発・終着は釧路市中心部北側(釧路市愛国)にある阿寒バス本社。
阿寒バス本社で、サンライズ号乗車券の予約・購入は不可。乗車前に購入するか、電話予約して乗車後、釧路駅前バスターミナルで精算(後述)となります。
阿寒バス本社にはサンライズ号利用者専用無料駐車場があります(外部リンク)。なお阿寒バス本社以外のバス停にサンライズ号利用者向けの無料駐車場はありません。
今回は阿寒バス本社の次・フィッシャーマンズワーフMOOバスターミナルから乗車。
MOOバスターミナルの詳細についてはこちら。
MOOにはバス会社の窓口はないので乗車券購入は事前に済ませるか、釧路駅前到着直後の精算となります。
MOOバスターミナル8:00発に乗車します。
7:55頃に到着しました。
阿寒バス本社から既に2人乗車済。
筆者ともう一人乗り込みました。
車内はスターライト釧路号と同じく3列シートでした。座席は事前に指定されます。
バス中央部右側にトイレ付。
北見まで3時間少々、旭川まで7時間少々の旅が始まりました。
釧路市中心部主要停留所紹介
阿寒バス本社、MOOバスターミナルに続く釧路市内中心部のバス停を紹介します。
MOOバスターミナルの次は釧路駅前バスターミナル。こちらでは予約・発券が可能です。阿寒バス本社、MOOバスターミナルから乗車し、運賃精算がまだの乗客は釧路駅前着後の支払。
サンライズ号運転手は運賃を直接取り扱いません。
筆者乗車当日、阿寒バス本社からの乗客1名が釧路駅前バスターミナルでの支払がありました。釧路駅前バスターミナルでは乗車はなく、定刻8:13に発車。
釧路駅前バスターミナルの次が鳥取大通2丁目。
阿寒バス、くしろバスの路線バスのほか、阿寒バスの釧路空港連絡バス(外部リンク)も停車。スターライト釧路号は札幌発の降車専用停留所です。今回は乗車なく通過。
次が鳥取分岐。スターライト釧路号、釧路空港連絡バス共に乗降可能なバス停。乗車なく通過となりました。
星が浦ショッピングセンターバス停、大楽毛(おたのしけ)駅前も乗車なく通過。
なお大楽毛駅前はスターライト釧路号、空港連絡バス共に予約があれば停車します。
大楽毛駅を過ぎてすぐ、国道38号から国道240号へ。
釧路空港近く・阿寒湖畔を走行!
釧路空港前・阿寒IC・釧路市阿寒町中心部
大楽毛駅前を過ぎて8分後、釧路空港へ向かう道道65号との交差点を通ります。サンライズ号は釧路空港には入りません。
道道65号との交差点から約10分。道東自動車道・阿寒インターを通ります。阿寒ー釧路西の開通前なので状況を確認。
スターライト釧路号、釧路特急ニュースター号が通常利用する出入口は当日、故障車のため通行止でした。もちろん措置後すくに開通しています。
阿寒インターを確認後、釧路市阿寒町中心部へ向けて国道240号を走り続けます。
大楽毛駅前から約24分、釧路市阿寒町の中心部にある「阿寒町」バス停で1分停車。乗車予約はなく、後続車に道を譲ってから発車しました。
阿寒町バス停は行政センター(旧阿寒町役場)のそばにあります。
阿寒町バス停から約4分、道の駅阿寒丹頂の里前を通過。
阿寒町行政センターから阿寒湖温泉まで約40kmもあり、阿寒町中心部から温泉まで長く感じました。
阿寒湖バスセンターで10分休憩
予定より5分遅れて9:38に阿寒湖バスセンターに到着。10分間トイレ休憩します。
なお阿寒バス本社から阿寒湖バスセンターまでは乗車のみ、途中下車は出来ません。また鳥取大通2丁目から阿寒町バス停までの間で乗車し運賃支払がまだの乗客は阿寒湖バスセンターで支払います。
建物下にバスが停まるので、雨雪にあまり当たることなく待合所に入る事が可能。
筆者はトイレ後、待合室内を少し歩きました。
バスセンター敷地内には10:20阿寒湖バスセンター発釧路駅行・阿寒バスが停車。
阿寒湖バスセンターにはコンビニもありますが、休憩時間が10分なのでどうしても利用する場合は手短にしましょう。
9:48にバスは北見・旭川へ向けて発車。
釧北(せんぽく)峠を通り津別町へ!
バスは国道240号・阿寒湖畔を走行します。
阿寒湖の水面が車窓から見えたらと思い、進行方向右側(釧路行は左側)を眺めましたが、見えたのはほんの一瞬でした。
途中足寄(あしょろ)方面・国道241号との分岐点を見た後は峠道を登ります。
分岐点から5分、釧北(せんぽく)峠を越え津別町へ。
旧国鉄相生線・北見相生駅跡にある道の駅あいおい前には停車しません。
阿寒湖バスセンターを出発後、停車する停留所が「津別」。乗車・降車も多くは可能ですが、津別からの乗車客は温根湯では降車不可というルールがあります。
釧路行は温根湯から乗車した場合、津別で降車出来ません。
釧路からの乗客1人が津別で降車し、3人で北見へ向かうことに。津別到着が先を走るトラックの影響を受けて予定より10分遅れました。
北見バスターミナルに到着!
バスは津別町中心部から道道27号線を走ります。北見市中心部に入るまでは交通量が少なく、快適な走行となりました。
十勝オホーツク自動車道・北見西IC付近では、北海道北見バス「訓子府・置戸・陸別線」と同じ道をほんのわずか走り、津別ー北見は北海道北見バスの開成・津別線と大半が同じ道(外部リンク)を走ります。
バスは11:15に北見バスターミナルに到着。筆者は今回下車しました。間もなく旭川から道北バス・サンライズ号が到着し、道北バスと阿寒バスの運転手が交代。
なお、
道北バス運転手・旭川→北見→旭川
阿寒バス運転手・釧路→北見→釧路
の担当です。
乗り通す乗客は11:45まで休憩で、トイレなどに行くことが可能。
筆者は次の目的地へ急ぎました。
釧路ー北見の旅にマイカーやレンタカーだけでなく、都市間バス・サンライズ号に乗り、車窓を眺めながら出かけてみてはいかがでしょうか。
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