地元住民が発掘!千葉や愛知などの知られざる魅力を紹介 11月の地域クリエイター記事厳選8本 #MVA
Yahoo!ニュース エキスパートのコアバリュー(新しい気づきがある・考えるヒントになる・行動につながる)を体現し、評価基準を満たした記事を表彰する「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」。
毎月8記事を選出し、その中から1記事「大賞」を選出しています。厳選した8記事を評価ポイントとともにお届けします。
※※※
▼11月の地域クリエイターMVA大賞
ajisai さん(千葉県 鎌ケ谷市・白井市)
【鎌ケ谷市】2025年度から市内中学校の制服が新しく。在校生も新入生も気になる新仕様をご紹介します。
【大賞評価ポイント】
ジェンダーや機能性の観点から近年よく話題になる制服への着目が素晴らしいです。子ども自身や子どもがいる親にとっては、制服や体操服は生活に必須アイテムであり、地域住民にとっても意外に身近な話題だと気付かされました。デザインや機能性だけでなく、移行期間や体操服の学年カラーなど実際に着用する方々にとって有益な情報も盛り込まれていました。市教育委員会への取材は信頼性が高く、評価ポイントです。
【受賞コメント】
長年親しまれた制服が変更となり、次年度からどのようになるのか、見ることができる機会も限られていたので、少しでもお知らせすることができたら、とテーマに選びました。取材前から、疑問点をお寄せいただき、公開後も読んでくださった周囲の方、細かい点までお応えいただいた教育委員会並びに校長会先生方、快く撮影させていただいた撮影先など多くの方にご協力をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
11月度「地域クリエイターMVA」受賞記事は以下です。
※※※
岡子さん(愛知県 岡崎市)
【岡崎市】日本で最も歴史のある和ろうそく店。暖かく揺らめく灯りの体験。300余年の歴史を守りたい。
【評価ポイント】
300年以上続く、地元の伝統工芸品への着眼点が素晴らしいです。和ろうそくの特徴だけにとどまらず、和ろうそくの炎についても伝える斬新な内容。ろうそくの力強さ、炎の温かみなどのリポートからは臨場感が伝わってきます。作業風景や過去のエピソードは内容に厚みを持たせていて、鮮明で豊富な写真は記事全体の品質を高めています。
【受賞コメント】
少しでも多くの人に「和ろうそく」を知ってもらいたいという想いで記事を書きました。貴重なハゼの実を使い丁寧に作られた和ろうそくは、生きているかのように炎が揺らめき、芯も残さず燃え尽きます。その様子が暖かくて儚くて心が揺さぶられました。日本一古い和ろうそく店は、火災という困難を乗り越え、商売敵だと思っていた同業者に支えられ今があるとおっしゃいます。これからも和ろうそくが途絶えることなく続きますように。
※※※
朴木まうさん(富山県 高岡市・氷見市)
【氷見市】富山市・高岡市から氷見市ファンが集まって、ヒミタスカルチャーで灘浦みかんの収穫・出荷体験!
【評価ポイント】
最盛期を迎えている旬の地域特産品をフックに、生産者と消費者をつなぐ取り組みを取材。まさに地元ブランドのファンを増やし、交流促進を促すような内容を評します。収穫・出荷の体験の様子からは、参加者や生産者のリアルな表情や雰囲気が伝わってきました。ニュース大手メディアの記事とは違って取材者との距離が近く、親近感や地域の人の温かみを感じられるクリエイターならではの記事です。
【受賞コメント】
氷見市の「氷見きときとファンクラブ」に入会して、灘浦みかんの収穫をレポートしました。単に美味しいから、もっと知ってほしいくらいの感覚でしたが、訪れてみると地域おこし協力隊としてこの地に根付く決意をされた布施さんの熱い思いや、参加者さんたちの豊かな経験が出会うことで化学反応が起こす予感がしました。そんな空気を伝えられたらと思いました。
※※※
HOTSUUさん(京都府 京都市)
【京都市西京区】桂で57年焼肉一筋のがんこおやじのこだわり食材が美味過ぎる とろける焼肉初めて食べた
【評価ポイント】
地元で長年愛される焼肉屋の、店を巡る紆余曲折のドラマにまで踏み込んだ深い内容です。シズル感の伝わる表現に食欲を刺激された読者が多かったのではないでしょうか。飲食店の取材は食リポに偏りがちになる部分がありますが、店主のこだわりや店の歴史についてのエピソードを加えた点を評します。
【受賞コメント】
11月に書いた記事の中で最多PV数だったことと、一番自分が知りたいことがすっきりした取材だったのでこの記事を選びました。50年以上同じ場所で店舗を続けていると聞いていたので、その人となりと歴史を聞き出そうと取材に臨みました。溢れる大将の魅力で仕事にも良い影響が出ていることを伝えたかったです。店は、記事を見て来たというお客さんで一杯に。こんな人までというような知り合いからも反響が寄せられたそうです。
※※※
うみのとなりさん(神奈川県 横須賀市)
【横須賀市】極上の旨味・食感!新安浦港「弥春丸」の名物 浜茹で地だこ!8代目が継いだタコ漁に密着
【評価ポイント】
横須賀らしさだけでなく季節感もある、そして内容が濃い、まさに地域クリエイターのお手本となる内容です。タコ漁の密着取材には気合を感じ、漁に関するエピソードにはテレビのドキュメンタリー番組を見ているような気持ちになった読者が多かったのではないでしょうか。動画を盛り込んだ点も加点ポイント。最後の「おまけ」もクリエイタ―ならではの内容です。
【受賞コメント】
時代とともに減少する漁業。8代続く家業を継いだ息子が漁に励んでいることを知り、タコ漁に密着取材しました。取材すると想像以上の現場に驚きと感動の連続でした。漁業の生の様子と想いを伝えるために、動画も掲載しました。弥春丸さんからは「伝えていくのが難しい職なので多くの方に知ってもらえるのが嬉しい。ほっこりと笑顔になるワクワクいっぱいの記事でした」と喜ばれました。反響も多かったそうです。
※※※
スピカさん(和歌山県 橋本市・海南市・有田郡・伊都郡・海草郡)
【かつらぎ町】日本一の串柿の里で串柿作り体験 縁起物という伝統文化の魅力再発見
【評価ポイント】
長年続く地元の伝統文化を伝えていくことは、地域クリエイターの使命の一つであると改めて考えさせられた内容です。
自らが作業に参加し伝統が内包する意味を考察する機会を得たことは、ご自身にとっても大きな経験を積む結果になったと思われ、その気持ちが文章から伝わってきました。
【受賞コメント】
初受賞が今回の記事で本当に嬉しいです。串柿は需要も供給も年々減少している中で、地域の人とのご縁で手伝いの依頼がありました。働きながら仕事は大変だけど、毎年楽しみに訪れる人々がいる、いい仕事が衰退していくのはもったいないと思い、記事にしたいと思いました。農家さんが顔出しNGだったので、記事のことも言い出せずにいたのですが、バイト最終日にお話をしたら快くOKがでました。
※※※
つむみさん(富山県 黒部市・下新川郡・中新川郡・魚津市・滑川市)
黒部川で「流し網漁」によるサケの捕獲作業 サケの回帰に期待【富山県下新川郡】
【評価ポイント】
漁業協同組合メンバーが多数参加する「サケの流し網漁」について深く取材した興味深い記事です。特に流し網漁の流れを紹介した部分では、捕獲作業の過酷さが伝わってきて、伝統を守ることの大変さを感じさせる内容でした。臨場感ある多数の写真が、記事の信ぴょう性を高めています。
【受賞コメント】
黒部川は富山県東部を流れる生活に欠かせない川です。しかし、温暖化に加え、日本で唯一ダム排砂が行われています。排砂により川底が上がり河口が埋まってサケが戻らない川になりました。地元住民に黒部川の実情を知ってもらい、貴重な活動を応援したい思いで取材しました。「流し網漁」を通じて、サケ減少の原因や漁の意義を考えてほしいと思っています。組合の方には、私が活動に関心を寄せたことに大変喜んでいただきました。
※※※
博多あや.さん(福岡県 福岡市)
【福岡市】現地レポート!ついにスタートしたクリスマスマーケットin光の街・博多、初日の様子をご紹介♪
【評価ポイント】
季節感あふれるイベントの開催初日の様子をいち早く届けたニュース性は、読者の行動促進につながっています。魅力的な食品や商品が並んでいるサムネイルはアイキャッチ性が抜群。リード文では記事の内容を簡潔の説明していて、記事冒頭のつかみが良く読みやすい点も評価ポイントです。
【受賞コメント】
2年連続で地域クリエイターMVAを受賞できて光栄です!“世界一のクリスマスの街”を目指す福岡冬の風物詩・クリスマスアドベントの魅力をタイムリーに伝えられたのではないかと思います。イルミネーションやグルメなど、特に写真のインパクトで魅力を伝えられるように努めました。記事を参考にして足を運んだというお声も多くいただき、地元の方をはじめ遠方の方にも福岡に訪れたくなる記事ができたのであれば本望です。
※※※
Yahoo!ニュース エキスパートの「地域クリエイターMVA」は、毎月中旬に「Yahoo!ニュース エキスパート公式」の記事で発表いたします。