青春18きっぷで行こう北海道旅!石勝線(追分ー新夕張)
青春18きっぷはJRグループ6社が発売する普通・快速列車の自由席が特定期間お得に乗車出来るきっぷ(JR北海道・外部リンク)。
2024年1月の時点では春のみ発表され、夏以降は未発表です。
2024年春は、
販売:2月21日~3月31日
使用:3月1日~4月10日
青春18きっぷで本数が少ない北海道のローカル線でも工夫すれば特急列車とは違った趣のある旅に。なお青春18きっぷに年齢制限はありません。
今回は追分駅から新夕張駅までの石勝線の旅を紹介します。
(訪問:2023年5月と2024年1月)
石勝線・追分ー新夕張
石勝線は特急おおぞら(札幌ー釧路)が6往復、特急とかち(札幌ー帯広)が5往復する都市間輸送の大動脈ですが、追分ー新夕張の普通列車に限れば1日2往復半・5本。これはJR北海道で最も少ない普通列車の本数です。
早朝に新夕張発6:16→追分着6:42
日中に追分発11:40→新夕張着12:10
新夕張発12:37→追分着13:10
夕方に追分発17:56→新夕張着18:25
新夕張発18:42→追分着19:08
旅行者が利用しやすいのは日中と夕方に限られ、日が短い期間も明るい景色を楽しめるのは昼の1往復しかない状況。しかも追分ー新夕張にはライバルの路線バスもありません。
都市間輸送の大動脈だけど道内一のローカル線といえなくもない区間。2024年3月16日のダイヤ改正で途中の滝ノ上駅(夕張市)が廃止されます。滝ノ上駅にあるホームや跨線橋に一般人が立つことが出来なくなり、いずれは撤去されるでしょう。期間限定の一部の景色をぜひ可能な方は行かれ、難しい方は本稿でぜひ参考にしてください。
1.追分駅
追分駅までの景色は室蘭本線の列車からも見える追分駅出発時の光景でなく、新夕張発の石勝線普通列車から紹介します。
駅が近づくと室蘭本線と並走しながら到着します。
追分駅で時間が取れる鉄道ファンは、徒歩15分の場所にある道の駅あびらD51ステーション(外部リンク)に立ち寄ってはいかがでしょうか。
2.東追分信号場
かつては駅。2016年3月に信号場となりました。一般人が信号場内を見るには列車に乗るか近くの踏切から眺めるしかありません。
列車から東追分信号場内を見てみましょう。ここもポイントはシェルターで覆われています。
機器室はありますが、駒里、西早来にある様な信号場標はありません。駅→今は信号場となった所は北海道内に限れば、信号場標はない所が多いです。
東追分信号場は列車交換機能だけの信号場。
新夕張側の東丘通り踏切手前からも帰りに撮影してみました。
東丘通り踏切近くの畑はかつてビールのCMが撮影された場所。冬は一面の銀世界です。
石勝線での景色で、季節変化が面白い場所の一つといえましょう。
3.川端駅
滝ノ上駅廃止後、追分ー新夕張間で唯一駅として残ります。駅の詳細については、
を参照してください。本稿は列車からの景色を取り上げます。
川端駅追分寄り手前は緩いカーブ。
こちらのポイント部分もシェルターで覆われています。
普通列車が追分駅を発車して最初に停車する駅。
昼の川端駅で乗降するのは地元らしき人はおらず、鉄道ファンが中心でした。
川端駅の新夕張側には踏切があります。
次の信号場は一般人が車や徒歩で内部に入る事が出来ない場所。国道274号から辛うじてシェルターが見えます。
4.滝ノ下信号場
滝ノ下信号場は1981年6月、石勝線開通直前に設置されました。カーブが多く、秋は紅葉がきれいな場所にあります。
こちらもポイントをシェルターで覆っています。
夕張川寄り・南側に機器室があり、
信号場標がありました。
普通列車は緩やかな速度で通過します。
滝ノ下信号場を新夕張側からも撮影。信号場横の道路はきれいに除雪されています。
滝ノ下信号場近くの景色がきれいな場所といえば第2夕張川橋梁。雄大な夕張川の景色が年中見え、秋は紅葉が楽しめます。
滝ノ下信号場を過ぎたら、次は2024年3月に廃駅となる滝ノ上駅です。
5.滝ノ上駅(2024年3月16日より信号場)
滝ノ上駅は夕張市にある無人駅。廃駅後夕張市にある現役の駅は新夕張駅のみに。詳細は
を参照願います。
追分側・発電所通り踏切を過ぎた先にシェルターがあります。なお発電所通り踏切の先には滝の上公園があります。
ホーム、跨線橋に一般人が入場出来るのは2024年3月15日まで。ホームや跨線橋はどうなるのでしょうか。
ホームの先は川端駅とよく似た光景です。
新夕張駅発千歳行き・滝ノ上駅12:49発普通列車は特急おおぞら5号の通過待ちで5分停車し、乗車する鉄道ファンが撮影する事がありますが、廃駅後はこの角度での撮影は難しくなるでしょう。
新夕張側には公園通り踏切があり、こちらの道路からも雪がないシーズンは滝の上公園へ行く事が可能。
新夕張駅到着までもう一歩です。
6.十三里信号場
十三里信号場も東追分信号場と同様、かつては駅でした。東追分信号場と同じ日に廃駅→信号場の道をたどっています。
こちらもポイント部分をシェルターが覆っています。
構内は少々上り坂となっており、シェルターの先にある橋は道東自動車道です。
国道274号からも見える機器室を線路側から見えます。こちらも信号場標はありません。
十三里信号場の新夕張側に踏切があります。
十三里信号場を通過すると、今回の旅の終点である新夕張駅。
7.新夕張駅着
追分駅から新夕張駅までトンネルは1本もなかったのですが、
もうすぐ駅という所で第一紅葉山トンネルを通ります。なお新夕張駅は石勝線開通までは紅葉山駅といいました。
トンネルを抜けると新夕張駅。
かつては新夕張駅から夕張市の中心部まで線路がありましたが、2019年4月に廃止されています。夕張支線の列車が使用していた線路はやホームは除雪されていませんでした。
普通列車は新夕張駅に到着。
駅目の前に山が迫っており、第一紅葉山トンネルの入口も近くにあります。
新夕張駅から先・新得駅までは特急と貨物しか走らない区間。青春18きっぷは新夕張駅で一度下車してから特急で先に行けば、新得駅まで利用可能ですが、夕方の新夕張駅での普通→特急おおぞら9号を除き、列車の接続が良くないです。待ち時間を新夕張駅そばの道の駅夕張メロード(外部リンク)などで過ごすなどの予定を考えておくと良いでしょう。
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