JR根室線一部廃線で延長&増便!ふらのバス・西達布線【北海道】
JR根室本線・富良野ー新得が2024年4月1日をもって廃止され、代替バスが運行中。
代替バスの柱はノースライナー(旭川ー帯広)の増便と停留所増加、南富良野町営バスの運行開始、そしてふらのバス・西達布(にしたっぷ)線の増便・延長と新型車両導入です。
ふらのバス西達布線(外部リンク)はこれまで富良野市内のみ・協会病院ー富良野駅ー西達布での運行でしたが、西達布から南富良野町・幾寅駅前まで延伸され、これまでの5往復から6往復に増便(JR北海道・外部リンク)。更に車いすでも都市間・貸切型バスに乗車しやすい新車に変更されています。廃線から1か月半経過した平日、実際に乗車してみました。
高校生の下校便に乗車!
新・ふらのバス西達布線6往復(外部リンク)のうち、富良野市内宿泊せずに乗車出来、主要利用客である高校生が多く利用する便・幾寅駅前15:50発富良野行き(平日)を選択しました。便によっては利用がゼロの場合もあるようですが、根室線一部廃止後の動きが分かりやすい便を検証したかったのです。
今回利用した西達布線の乗車実績を数えてみました。高校生はJR廃線前、富良野ー東鹿越を列車、東鹿越ー幾寅を代行バス利用だったと推察出来る状況。
ここから先は乗車記です。
幾寅駅前より乗車
映画「鉄道員」ロケセット前から出発
始発は南富良野町の中心・幾寅駅。
幾寅駅駅舎は映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケが行われ、映画の展示施設があります。
ロケセットはJRが廃線となっても健在。
バス待合室は南ふらの情報プラザ
ふらのバス・西達布線のバス停はロケセットの目の前ではなく、隣にある南ふらの情報プラザ前にあります。
玄関にバス停が設置。
乗車するバスは駅舎近くで待機していましたが、発車5分前に情報プラザ前に移動してきました。
車椅子リフト付き車両で運転!
乗車した車両は4月1日から西達布線に導入されたばかりの新車。
導入車両の特徴はバリアフリー対応された、車いすリフトがついた車体であること。車いすの利用時、普段は座席である区画の座席を撤去する必要があります。車いす利用時は前日までにふらのバス(0167-23-3131)に連絡してください(外部リンク)。
通常の乗下車はバスの先頭にある階段を使いますが、車いすリフトはバスの左側にあります。リフト利用時の状況は北海道新聞が納車時に取材し報道(外部リンク)。
バスは定刻に富良野市中心部へ向け発車しました。
山部駅、布部駅近くにバス停!
道の駅南ふらのバス停に停車
幾寅駅の次は廃線後に南富良野町の交通重要拠点となった道の駅南ふらの。4月上旬訪問時は工事中だったバス停の雨よけが完成し、バス停が移動していました。
道の駅南ふらのは、ノースライナー、ふらのバス西達布線、南富良野町営バス、占冠村営バスの全便が停車します。
9分前幾寅駅を先に出発していた占冠村営バスが、新たな終点となった道の駅に先着していました。なお占冠村営バスはふらのバスが運行を担当。
道の駅南ふらので停車後、バスは発車しました。
西達布からのバス停・ルートは布部入口のみ変更
国道38号を順調に進み、以前の始発・終点の西達布バス停は乗降がなかったので通過。
西達布から進むと、国道38号と国道237号との分岐点に到達します。占冠村営バス、南富良野町営バスは国道237号経由。
ふらのバス西達布線はJR根室線廃線区間のうち、幾寅駅のほかに山部駅・布部駅の近くを走ります。
山部駅のバス停に注意!
バスは富良野市南部にある山部駅のそばへ。
ここでの注意点は占冠村営バスのバス停「山部」はふらのバス「山部南3丁目」であること。
一方山部南3丁目の次「山部」はふらのバスのほか、ノースライナーも止まります。
山部駅跡へ行きたい場合は「山部」バス停の方が近いです。
布部駅最寄・布部入口はバス停移動
JR根室線・山部駅の隣駅である布部駅に最寄のバス停は「布部入口」。4月1日からバス停の位置が国道38号から旧布部駅に近い踏切跡へ移動しています。
取材当日は布部入口で1名乗車。
バスは富良野市中心部へ向け走ります。
高速ふらの号札幌行最終便に接続する方法
実は当初、終点の協会病院まで行かず、途中のバス停で降りる予定でした。なるべく札幌へ早く戻るために、中央バス高速ふらの号の最終便に間に合わせたかったのです。
高速ふらの号最終は16時50分富良野駅前発、一方ふらのバス西達布線は16時51分富良野駅前着で接続しません。JR根室線一部廃止時のダイヤ編成で南富良野町が旭川行・富良野線への接続を優先したため(外部リンク)、札幌方面へ戻る人には不便に。
しかし途中の市場前は中央バスも西達布線も停車するバス停。西達布線は16:44着、一方高速ふらの号最終便は16:54発(外部リンク)。札幌への最終接続を優先ならこの方法です。
JR北海道は3月16日ダイヤ改正、4月1日根室線一部廃止、一方中央バスは4月1日に高速ふらの号のダイヤを改正。その結果工夫が必要な状態となりました。
実際は終点・協会病院まで行き、帰りはJRに変更しています。
富良野駅前・協会病院前に到着
富良野市中心部のバス停に寄りながら、バスはJR富良野駅前に到着。ここで多くの乗客が下車しました。
富良野駅舎は線路の西側にありますが、協会病院は線路を挟んで東側。しかし線路の東側へは廃線となった南側へう回しなくてはいけません。
バスは終点・協会病院バス停に到着。
協会病院は富良野市内でも大きな病院で、駅にもふらのバスの本社車庫からも近いので、ふらのバスの路線バスが全て始発・終着(旭川方面ラベンダー号は例外)となっています。
バスは到着後、病院南側・ふらのバス本社へ回送。
南富良野町への旅、根室線廃線区間への旅にふらのバス・西達布線に乗車してみてはいかがでしょうか。
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