2024年3月廃止!かつての砂金が名前の由来・根室本線「金山駅」
JR根室本線・富良野ー新得(上落合信号場)間は2024年3月31日をもって廃線が決定。同時に金山駅(南富良野町)も廃駅となります。
金山駅は南富良野町にある下金山駅と東鹿越駅との間にある無人駅で、駅から南は人家が大幅に減り、占冠村との間にある金山峠手前に位置します。周辺で砂金が取れたので、金の名前がついた地名となりました。
駅は国道237号のそばですが、列車以外の公共交通機関で訪問したい旅行者には下金山駅と同様バスが少なく、ハードルが高い駅。
訪問したいけど行けない方、鉄道以外の交通手段で訪問したい人にも役立つ情報も掲載してみましたので、ぜひ活用願います。
(訪問:2023年5月7日)
歴史ある駅舎の拠点駅!
国道237号から訪問すると戦前、1934年から使われている駅舎が姿を現します。
駅舎前には郵便ポストとかなり古い国鉄コンテナが。
駅舎の中に入りましょう。列車の停車は滝川方面1日5本、東鹿越方面1日4本。隣の下金山駅との停車本数差は快速列車1本です。
ホームに入ります。
列車交換可能な広い構内
まず駅舎寄りのホームから歩きます。東鹿越方面へ行くと、レンガ造りの建物とその前の駅名標に目が行きました。
赤れんが造りの建物は明治時代に車内照明に使われたランプの油を保管していた小屋。
その隣にはかつての金山保線管理室。
金山駅には跨線橋はなく、東鹿越方面列車に乗るには駅舎北側(富良野方面)にある構内踏切を渡らなければなりません。構内北側には保線用車両が留置されていました。付近の保線・除雪の重要拠点だといえます。
ホームから駅舎を見ると「かなやま」の文字が。廃線後これらはどうなるのでしょうか?
この角度から見ると、かつては長い編成の列車が停車していたと想像出来るでしょう。
最後に駅前発着の路線バスに触れます。
バスは南富良野町営と占冠村営
金山駅には富良野市内ー占冠村を結ぶ占冠村営バス(外部リンク)が国道237号を走っていて、最寄バス停は金山駅前。
この他に南富良野町が金山地区住民と町の中心・幾寅を結ぶバス(外部リンク)を運行。うちスクール便のみ町民以外の旅行者が予約なしで利用出来ます。なお南富良野町営バスの最寄バス停は「金山駅前」。
ストレートに言えば、金山駅、下金山駅付近に発着するバスは同じです。
まとめ
1.根室本線・金山駅は南富良野町にある占冠村との境界・金山峠手前にある無人駅。
2.駅構内はかつて繁栄していたことが想像出来るくらい広い。保線車両が駅北側に置かれている。
3.金山駅前を発着するバスは、占冠村営バスと南富良野町営バス。
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