JR根室本線2024年廃線区間の終点!上落合信号場へ行ってみた
2024年3月31日で廃止されるJR北海道根室本線・富良野ー新得。2023年11月6日にテレビ朝日のバラエティー番組「Qさま」でも取り上げられました(外部リンク)。しかし廃線区間の表現が厳密には違う事をご存知でしょうか?
廃止されるのは「富良野駅ー上落合信号場」。鉄道ファンや鉄道関係者以外の方には聞きなれない表現でしょう。
信号場とは単線区間では列車が行き合う(列車交換)ために設置される場所。更に上落合信号場は列車交換だけでなく、根室本線と石勝線が合流する拠点でもあります。
更に東鹿越駅ー上落合信号場の間は2016年8月31日から水害によりバス代行中。今後列車が走らないまま廃線となります。代行バスは落合駅から国道38号を通り、新得駅まで結ぶので、本当の廃止区間の終点は代行バスの車窓からは見る事が出来ません。
実は上落合信号場、車で行けば比較的行きやすい場所にあります。廃線を惜しむ鉄道ファンでも注目する人が少ない上落合信号場へ行ってみました。(訪問:2023年5月7日)
落合駅から道道1117号を進む
落合駅から国道38号を少し進み、道道1117号へ入ります。
道道をトマム方向に進んでいきます。
すると、線路と道路との交差が現れます。交差の近くに上落合信号場があります。
車を交通の妨げにならない場所に置いて、信号場へ歩きました。
根室本線と石勝線が新狩勝トンネル内で合流!
まず根室本線側へ
2024年3月31日で廃止予定の新得側の終点がこちら。トンネルも線路もきれいに残っていました。
信号場の建物付近から落合駅方向を見ても、列車が来そうな錯覚に陥りそうな光景でした。
石勝線側にも行ってみた
根室本線側の信号場建物から歩いてすぐに石勝線に行く事が出来ます。
石勝線側のスペースが広く確保されています。保線・除雪などの資材や車両を多く置けそうです。信号機の向こうは新狩勝トンネル入口。
信号機をよく見ると、根室本線側の線路へ行く信号が覆われ、使われていないことが判ります。
道路から一般人が安全に行けるのはここまで。あとは関係者以外は石勝線の列車に乗って車窓を眺めるしかありません。
まとめ
1.2023年3月末で廃止される根室本線・富良野ー新得の新得側の実際の終点は上落合信号場。
2.上落合信号場は新狩勝トンネルの南富良野町側で根室本線と石勝線が合流する。
3.2016年8月から列車が走っていない根室本線側は線路がまだ残っている。
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