1973年愛媛県生まれ。大学卒業後、出版社で編集者として勤務。2013年に退職して台湾に語学留学へ。1年で帰国する予定が、翌年うっかり台湾人と国際結婚。上阪徹のブックライター塾3期修了。2017年からYahoo!ニュース個人オーサー。雑誌『& Premium』でコラム「台湾ブックナビ」を連載。2021年台湾師範大学台湾史研究所(修士課程)修了。
記事一覧
- 日本にはない「言論の自由を勝ち取った体験」 台湾「中正紀念堂」の新展示が語ること
台湾にあって日本にはないもののひとつが言論の自由を勝ち取った体験である。4月7日、中正紀念堂で新しい常設展示が始まった。日本人観光客にも人気のスポットで起きている新たな動きを追った。
- 「台湾有事」を起こさないために日本人ができること 在台日本人の危機感
「台湾有事」という4字が登場して久しい。在台9年の筆者には、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって1か月超で、ある変化が訪れた。在台者にはどう見えるのか、日本の人にはどう考えてほしいのか。
- 台湾の交通安全のためにできること。具体策を考えてみた
前回記事に予想外の反響があった。今回は第2弾として、いただいたコメントや情報を筆者なりに整理し、具体策としてのまとめを試みた。街の安全に向けた、在台日本人の一案である。台湾での議論の進化を期待したい。
- 台湾旅行解禁の前に知っておいてほしい 現地交通事情の深刻さ
速度オーバーに信号無視、黄信号での無理な横断、ウインカーなしの急な右左折、急停車など、台湾は車優先、運転者優先の社会だ。ある事故をきっかけに、台湾の交通事情の深刻さを改めて感じた。
- 台湾の調理家電「電鍋」が日本で人気 コロナ禍で「ご飯どうしよう」と悩む人の助けに
台湾発の調理家電「電鍋」の使い方を紹介するライブ配信が行われている。台湾発のライブコマースだ。一方スープ作家・有賀薫さんはこの電鍋を「2021年の気分にぴったり」という。その理由を聞いた。
- 「玉音放送」台湾ではどのように聞かれたのか——終戦記念日に考えてほしい台湾統治のこと
今年もまた終戦記念日がやってきた。76年前の今日、正午に放送された玉音放送は、どのようにして台湾に伝わったのか。当時の人たちは、どのようにして終戦を理解したのか。各種資料を元にひも解いていく。
- 台湾で進む「日本提供ワクチン」の接種 在台邦人が接種して見えた日本の課題
海外の在留邦人は約141万人。8月1日から羽田と成田でワクチン接種のできる事業が始まった。海外在住者にとって、帰国接種は現実的なのか。日本からのワクチン提供を受けた台湾から安心安全はどう見えているか。
- 台湾で進む「日本提供ワクチン」の接種 感染対策と日常の変化はいま
台湾ではようやく一般成人へのワクチン接種が始まった。コロナ優等生などと注目を浴びた台湾が、直近2か月、どのような状況にあったのか。連日の会見内容と生活実感の一例をまとめて、お届けする。
- 「日本はオードリー・タンを大臣にする社会だろうか」 台湾から唐鳳本の著者が伝えたかったこと
台湾でデジタル大臣オードリー・タンはどう見えるのか——反響を呼ぶ『Au オードリー・タン天才IT相7つの顔』『オードリー・タンの思考』の著者、アイリス・チュウさんと近藤弥生子さんに台北でお話を伺った。
- 「ペット殺処分ゼロ」を掲げた台湾 契機となったドキュメンタリーの続編が問う「新しい課題」
2017年、台湾では動物収容所での殺処分が禁止された。契機となったのはドキュメンタリー映画『十二夜』である。同作続編の劇場公開が始まった11月末、Raye監督に台湾の状況含めてお話を伺った。
- 日本からの旅行者が激減 台湾現地コーディネーターが模索する「新しい旅の形」
人の移動、海外への渡航が封鎖された今年、訪台客が消え、インバウンドが打撃を受けている。厳しいのは台湾も同じだ。そんな中、現地コーディネーターがコロナ禍の旅を模索している。取り組みを追った。
- 終戦記念日に考えてほしい「台湾統治」の歴史的事実 「祖国」日本に向かった48万人の苦悩
75年前まで台湾は日本だった。台湾にいた約658万人のうち、引き続き日本国籍となった約48万の人々は日本へ向かった。いわゆる引き揚げだ。どのようにして台湾から日本へ引き揚げたのか。資料をひも解いた。
- 李登輝氏が話す「日本語」の意味とは 「親日家」と表現して報道する違和感
稀代の政治家が逝った。筆者は政治も経済も農業も門外漢で、ご本人への取材はおろか、お目にかかる機会もなかった。ただ台湾で台湾史を学び台湾の人たちに李登輝像を聞いてきた1人として、凄さの一端を紹介したい。
- やってきましたかき氷の季節。日本と一味違う台湾式かき氷のトレンドは?
ようやく夏本番。今やマンゴーかき氷が知られる台湾のかき氷だが、日本統治時代に始まった食文化だ。古今東西、台湾にはバリエーション豊かなかき氷がある。かき氷の変遷と今を歩いた。
- SNSでバズった「冥婚」 台湾の伝統的風習のホントのところ
台湾では「道端で赤い封筒を拾った人は、霊と婚礼を挙げなければならない」のだという。「冥婚」と呼ばれるこの風習、実は本当に存在する。しかし、その実態は日本で話題になった話とは少し違うという。
- 日本ではありえない?書店の店舗閉店イベントに5万人の人出 誠品書店に見る台湾の「読書」カルチャー
5月31日、台湾きってのカルチャースポットである誠品書店の基幹店ともいえる敦南店が営業最終日を迎えた。そこにはなんと5万人もの人々が足を運んだ。閉鎖は、出版衰退とは無関係。最終日前後の誠品を歩いた。
- 日常を取り戻しつつある台湾 感染者情報をどう活用し、どう保護しているのか
新型コロナウイルスは、人々の命や健康、経済基盤に大きな危機をもたらし、社会の仕組みを見直す事態を引き起こしている。台湾の感染者の個人情報はどう取り扱われているのか。指揮センターに訊ねた。
- 新型コロナ収束後を見据える SARSを乗り越えた台湾での取り組み
新型コロナ肺炎の世界への広がりと同時に、将来への不安も広がっている。2003年にSARSを乗り越えた台湾では、防疫の対策強化だけでなく、コロナ後を見据えた動きもある。収束後を見据えた事例を紹介する。
- 新型コロナ対策が進む台湾 政府から支給されるマスクを買いに行ってみた
新型コロナウイルスの猛威が広がる中、マスクの供給と入手は世界的な問題と化している。いち早く手を打ち、政府支給の始まった台湾はどのような状況なのか。現地からレポートする。
- 新型コロナウイルスで日台関係はどうなる? 対応の違いが生み出す亀裂とは
台湾では、新型コロナウイルスに対する日本の対応が連日詳細に報じられ、日に日に批判的な論調が強まり、その影響は多方面に広がりを見せ始めている。台湾からウイルス対応がどう見えているのか伝える。
- 「台湾の選挙」はハンコで投票 日本との違いを台湾在住のライターが解説
明日は台湾の総選挙投票日。今回の投票で台湾総統、立法委員、政権政党が選ばれる。昨年の予備選挙前後から連日、選挙関連報道が続いている。今回は台湾在住の日本人目線で台湾の選挙を通じて感じたことを紹介する。
- 訪日台湾人は「寅さん」のように日本中を旅行? 日台の文化交流に必要なもの
1969年『男はつらいよ』第1作から50年。台湾と関係なさそうな話だが、10月には山田洋次監督の作品が台北で上映され、関連書が台湾で翻訳出版された。寅さんと台湾を結ぶものは何か。日台関係を読み解く。
- 台湾カルチャーを代表する「誠品生活」 日台交流の盛り上げ役になれるか
2019年秋、日本へ進出を果たした台湾企業がある。台湾の大手書店チェーン誠品書店を母体とする「誠品生活」だ。グループでは50店目を数える。初めて尽くしの進出にどんな苦労があるのか。台北の本社を訪ねた。
- 8月15日、終戦記念日に考えてほしい「台湾統治」のこと
日本にとって8月15日は終戦記念日だが、日本に統治されていたはずの台湾にとっては特別な日ではない。なぜなのか。2019年8月15日は新元号「令和」初の終戦記念日に、台湾に関する終戦前後の資料を紐解く。
- タピオカとプラごみの残念な関係 本家台湾の地道な取り組み
タピオカドリンク人気は上昇の一途を辿っている。だが前回、台湾におけるタピオカと朝ご飯の関係をご紹介したところ、前後してドリンク容器のごみ問題を指摘する報道が見られた。本家、台湾の状況を見てみよう。