1973年東京生まれ。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退。上智大学英語学科卒業。リクルートから独立後、数々の育児・教育誌のデスクや監修を歴任。男性の育児、夫婦関係、学校や塾の現状などに関し、各種メディアへの寄稿、コメント掲載、出演多数。中高教員免許をもつほか、小学校での教員経験、心理カウンセラーとしての活動経験あり。著書は『ルポ名門校』『ルポ塾歴社会』『ルポ教育虐待』『受験と進学の新常識』『中学受験「必笑法」』『なぜ中学受験するのか?』『ルポ父親たちの葛藤』『<喧嘩とセックス>夫婦のお作法』など70冊以上。
記事一覧
- 「先生は子どもいないからねぇ」 保育士が言われた時に返すべき<レジリエントな>言葉
保育園を舞台に、構造的に子育てを押しつけられる母親とエッセンシャルワーカーでありながら十分な社会的処遇を保障されていない保育士の対立構造を結果的に深めるだけの結果に終わるのだとしたら残念です。
- 傷ついていてもいい、後悔が残っていてもいい。あれからもうすぐ3カ月……、中学受験のエピローグ
「あぁ、あのときああしていれば……」と後悔することの一つや二つ、あるかもしれません。では、SF映画のように過去にさかのぼってあのときをやり直せたら、完璧な中学受験になるのでしょうか。たぶん違います。
- 週刊ダイヤモンドと朝日新聞と安倍元首相と核シェア。記事の事前チェックは是か非か、雑感
インタビューをもとにした記事の原稿を事前にチェックすることについての賛否は以前からある。インタビューする側にもされる側にもなる立場として、純粋にケースバイケースだと思う。
- 世界も驚く「主体的で対話的な深い学び」のプログラムを、日本の学校の先生たちが考案
世界トップクラスの講師陣のもとに日本の私立高校8校から50人の生徒が集まり、約1カ月間にわたってオンラインでの特別講義が行われた。そこではまがいなき「主体的で対話的な深い学び」が行われていた。
- ロボットのように完璧な親なんてつまらない。映画『旅立つ息子へ』が描く「子離れ」の瞬間【ネタバレあり】
イスラエルの映画『旅立つ息子へ』の劇場用パンフレットに寄稿した「解説」を転載する。この映画は、自閉症スペクトラムをもつ息子とその父親の物語であるが、この解説文はすべての子煩悩な親に読んでほしい。
- 英語でSDGsを学ぶ!教員がいちばん探究する探究型授業 女子聖学院中学校・高等学校(2)
女子聖学院中学校では、英語の時間を利用して、SDGsについて調べ、英語で発表する探究型プロジェクトに約8カ月間にわたって取り組んだ。その発表の様子と担当教員の思いをレポートする。
- 【受験と性別】都立高の合格最低点男女差、中学受験人気校の男女別定員差、東大の女子学生比率……論点整理
中学入試の男女別定員に対する不満、都立高校の男女同数定員がもたらす合格最低点の男女差、東大の女性比率の低迷など、受験と性別とめぐる問題が話題になっています。一方で論点が散漫になっているので整理します。
- 心に寄り添う防災を探究し、全国のひとたちとつながる 聖和学院中学校・高等学校(2)
神奈川県の高校で唯一の英語科を擁する聖和学院中学校・高等学校では、コロナ禍による休校期間中に、防災・減災プロジェクトをスタートさせた。手探り状態の探究活動で、生徒たちは何を学んでいるのか。
- 凡人でもエリートに勝てる戦い方を授ける学校 静岡聖光学院中学校・高等学校(2)
「トライされればされるほど、組織として強くなるチームなんです。そうすると、相手も高校生なので、『なんだこの謎の組織!?』とびっくりしてくれて、そこにつけ込む隙が生まれます」
- ホームグラウンドは大海原!? 自作ヨットで航海に出る進学校 逗子開成中学校・高等学校(2)
学校からトンネルを通って直接逗子湾の砂浜に出られる。昼休みには砂浜で弁当を食べる生徒もたまにいる。過去には制服のまま真夏の砂浜に繰り出し、水着姿の海水浴客たちとお友達になろうとする強者もいたそうだ。
- 平日昼間に開かれる「森の教室」に子どもたちが集まるワケ
学校にはなじめない子も、あふれんばかりの笑顔で、幅広い年齢の仲間といっしょにはしゃぎだす。そんな奇跡のような教室がある。「イモニイ」こと井本陽久さんが主宰する私塾「いもいも」の「森の教室」を訪れた。
- タイでカンボジアで沖縄で……アントレプレナーシップを育てる校風 聖学院中学校・高等学校(2)
聖学院では、プロジェクト・ベースド・ラーニング型授業、すなわち教科の枠組みを超えた課題発見・解決型の授業のほか、宿泊を伴う行事や、語学研修とはまったく異なる主旨の海外研修を行っているのが特徴だ。
- 合格するまで帰れません!? 1日10時間3泊4日の勉強合宿 藤嶺学園藤沢中学校・高等学校(2)
家庭でやるべき勉強を学校にいる間に終わらせてしまおうという発想で、藤嶺藤沢が2016年から始めたのが「放課後学習活動」だ。週3回、放課後に教室で2時間勉強してから帰る日を設けている。
- 賜物を認め合い赦し合う精神は「鬼滅の刃」にも負けない! 女子聖学院中学校・高等学校(1)
経済競争のなかで“勝ち組”になることを目指す“グローバル教育”とは明確に一線を画す。自らがありのままにして愛されていることを知り、そのありのままの自分をもって世界の中に自らの果たすべき役割を見つける。
- 英語以上のことを学べる神奈川県内の高校では唯一の英語科コース 聖和学院中学校・高等学校(1)
神奈川県逗子市にある聖和学院には、高校としては県内で唯一「英語科」のコースがある。英語科の生徒に関していえば、2020年3月の卒業生全員が英検2級以上を取得しており、しかも4人に1人は準1級である。
- テック系企業のような環境で"Man for Others"の精神 静岡聖光学院中学校・高等学校(1)
静岡聖光学院の生徒たちは、まるで21世紀を代表するTech系企業の住人ようである。いっそ制服もデニムとTシャツにしてしまえばよいのではないかとさえ思う。
- 東大や東工大に推薦合格者も出た!東大との提携で「海洋人間学」誕生 逗子開成中学校・高等学校(1)
逗子開成の「先端的海洋教育・高校生プロジェクト」からはすでに東大や東工大の推薦入試で合格者が出ている。東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センターと提携し、随時カリキュラムを拡充・体系化している。
- 新学習指導要領のさらに先を行く斬新なグローバル教育が始動 聖学院中学校・高等学校(1)
授業はカナダで開発された「ICEモデル」と呼ばれる学習・評価方法に準じて設計されている。いわゆるアクティブ・ラーニングのための理論である。コロナ禍によって、ICEモデルとICT教育の融合が早まった。
- 茶道と剣道を5年間必修にする文字通りの文武両道教育 藤嶺学園藤沢中学校・高等学校(1)
藤嶺藤沢は、鎌倉時代に時宗の開祖・一遍上人が開いた僧侶養成学校「時宗宗学林」にまでそのルーツを遡ることができる。一遍上人に由来する建学の精神は、「質実剛健・勇猛精進」。
- ロケット大会やプログラミング大会で中高生は何を学んでいるのか? 普連土学園中学校・高等学校(2)
普連土学園の理科部ロケット班は2019年、2020年と2年連続で「国際モデルロケット大会」への出場権を獲得した。同じく「Friends Fab」は2020年ほか3度にわたって日本代表に選ばれている。
- 讃美歌も説教もない「沈黙の礼拝」に込める教育理念 普連土学園中学校・高等学校(1)
水曜日は「沈黙の礼拝」。聖書の朗読もない。讃美歌も歌わない。説教もない。誰も何も話さない。約20分間、沈黙のうちにただ神を待ち望む。これがフレンド派に独特の礼拝スタイルなのだ。
- 「青臭く愚にもつかない滅茶苦茶な思索を巡らせ!」 名門校・武蔵で目の当たりにした鳥肌ものの答辞全文
BSテレビ東京の「THE名門校」という番組で拙著『名門校「武蔵」で教える東大合格より大事なこと』から、武蔵の卒業式で私が目の当たりにした鳥肌ものの答辞の一部が朗読された。その全文を転載する。
- 女の子の楽園で民主主義の本質を学ぶ 日本女子大学附属中学校・高等学校(2)
日本女子大学附属中学校・高等学校の教育方針は「自念自動」。学校教育に自治活動を取り入れた最初の学校ともいわれている。多感な時期の女の子たちの楽園が、西生田の緑の中にあった。
- 現役藝大生が振り返る「麻布」での最後のメッセージ
麻布における6年間の最後の授業で国語の教員が伝えたメッセージは何だったのか。麻布卒業生が自覚すべき自分たちの癖や課題は何か。麻布とはどういう場所だったのか。現役藝大生が母校を振り返る。
- 「ステイホームで夫婦円満に!?」のデータのさらに興味深い部分
「新型コロナウイルス感染拡大の影響で夫婦仲が「良くなった」と答えたひとが「悪くなった」と答えたひとの3倍だったという調査結果が発表されましたが、レポートを読むとさらに興味深いことが見えてきます。