1989年入社、外国経済部、ロンドン特派員、経済部などを経て現職。1997年から日銀記者クラブに所属して金融政策や市場動向、金融経済の動きを取材しています。金融政策、市場動向の背景などをなるべくわかりやすく解説していきます。言うまでもなく、こちらで書く内容は個人的な見解に基づくものです。よろしくお願いします。
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記事一覧
- 笑劇の金融政策&現金で節約は…etc=身の丈に合った通貨政策
このところの米経済指標に対する金融市場の反応が激しい。金融政策への見方が大きく揺れるからだ。ただ、金融市場は金融政策の鏡であり、大揺れとなるのはFRBのかじ取りが“笑劇”的であるからだろう。
- 円安局面は終わったのか?=カギを握るの米経済の行方
外為市場で、円安局面の終了を指摘する声が聞かれ始めた。円相場の行方を占う上で、カギを握るのは米連邦準備制度理事会(FRB)のかじ取りと米経済の行方だ。今後の為替動向を占ってみた。
- 米雇用統計&日韓危機比較論etc=夏休み読書『危機と日本銀行』
7月の米雇用統計は、非農業部門就業者数が前月比52万8000人増と市場予想(25万人増)を大幅に上回り、リセッション懸念を払しょくする結果となった。ただ、引き続き慎重な利上げ路線が求められる。
- 円安一服&米リセッション?etc=円安を生かすためには
先週の外為市場ではドル円が調整色を強め、一時1ドル=132円台まで落ち込んだ。ドル円の下げ幅は大きいものの、あくまでも「円安の一服」であり、再び円安基調に戻ると予想される
- 中銀ウイーク&ドル円調整etc=賃金と物価の考察
日銀は現状維持を続けて物価が上がるのを静かに待つ構えだ。物価がいずれ上がるのは、賃金がいずれ上がるからだが、果たしてそういうルートはあるのだろうか。改めて検証したい。
- 円安継続&変化はゆっくりetc=リフレ敗戦処理の行方
先週、1ドル=139円台まで売られた円安だが、まだ止まりそうな気配はない。内外金利差、貿易赤字などを背景に今後も円安が進む公算が大きい。当面の為替動向を占ってみた。
- 「アベノミクス」の行方=岸田政権に求められるもの
「アベノミクス」はこれからどうなるのか。その軌跡を回顧しつつ、今後の行方と継承する岸田政権の課題を考察したい。
- 極度の運命論&人材論etc=政治主導とアベノミクス
アベノミクス=リフレ政策であり、その顛末は明確だ。ただ、それだけでは、矮小的な総括になるので、バブル崩壊後の政策潮流の中で捉え直すことが必要であろう。
- リセッション懸念&通信障害雑感etc=円安、いよいよこれから?
日銀が今年1~3月の資金循環統計を発表した。個人金融資産は年度末として過去最高になったが、気になるのは外貨系資産が伸びていること。円安が本格的に進むのは、いよいよこれからかもしれない。
- 岸田・黒田会談&無策?の政権etc=制空権なき通貨体制
円安の元凶とみなされた長短金利操作が投機筋のアタックを受けている。ただ、金利でのアタックで日銀に打ち勝つのは難しい。無限の購買力があるためだ。
- 頑固に現状維持&『為替』の言及etc=静かに退場するリフレと今後の課題
直前にスイス中銀が利上げし、「日銀も追随するのではないか」との観測が広がったが、頑固な黒田総裁は現状維持を決定した。「悪い円安」が庶民に打撃を与えても緩和維持を貫く。
- 本当に『庶民の敵』に&円安で『三者会合』etc=『日銀文学』のお茶の間効果
予想していたわけではないが、先週、日銀が「庶民の敵」になるリスクを取り上げた。ところが、失言によって本当に「敵」となる驚きの展開。今週は決定会合・記者会見もあり、日銀の命運は予断を許さない。
- 黒田総裁「物価高の許容」発言の真意=うっかりミスで「庶民の敵」に
黒田東彦日銀総裁が「家計は値上げを受け入れている」と発言。物価高で家計が苦しむ実情を軽視するものと受け止められ、発言の撤回に追い込まれた。なぜ「庶民の敵」となる発言が飛び出したのか。真意を探る。
- 『将来性』の話&庶民の敵etc=政治主導の究極は官僚不要!?
日銀総裁に庶民感覚を問うのは筋違いだが、政治的な金融政策は政治的な力でしか変えようがない。その意味で、リフレ政策が「庶民の敵」となりつつあることは、正常化への重要な一歩であろう。
- タカ派の話術&物価目標と為替etc=物価が勝手に安定する国
元FRB議長だったバーナンキ氏によると、「金融政策の98%はトーク(話術)」である、という。現在、タカ派姿勢を取っているFRBもトークが主体であり、行為(利上げ)はトークに応じて簡単に修正されよう。
- 円安一服&地方の優位性etc=為替介入と金融政策の関係
先週の外為市場では、ドル円が一時1ドル=127円近くに下落した。最近のドル円下落は、急速に進んだ円安の一服局面と受け止められ、改めて(ドル高)円安が進行するだろう、と見込まれる。
- 『子会社』発言&紙幣の流通性etc=『男は黙ってビール』が最高
金融政策の変更は、引き締め方向の場合は事前にシグナルを送る方が市場インパクトを最小化しやすい。だが、理想的な市場対話は「男は黙って…ビール」ではないが、沈黙したままでも政策変更は可能なのだ。
- FOMC雑感&PhD問題etc=資産形成論などの不可解
岸田文雄首相が5日、ロンドンで講演し、日本国民の資産所得倍増などを掲げた。政財界にありがちな「貯蓄から投資」の思想に基づくものだが、結果論に過ぎないマネーフローが着目される不可解さを解説したい。
- 日銀現状維持!&外為特会の運用論etc=国防としての通貨政策論
日銀は先週の金融政策決定会合で現状維持を決めた。円安に配慮するそぶりは見せず、前号で予想した通りに緩和姿勢を堅持した。投機筋との戦い方としては、思い切った決定と“評価”したい。
- 決定会合は…&ドル円、足踏みetc=利上げで財政破たん?
ドル円は先週半ばに一気に1ドル=129円台半ばまで切り上がった。上げ足が速いため、しばらくは現行水準で足踏みとなるが、今後は上昇ピッチを緩めながら徐々に水準を切り上げる展開となるだろう。
- 『悪い円安』認定&『円買い介入』補完etc=あれから30年、『円高物語』の終えん
鈴木俊一財務相が、ついに「『悪い円安』と言える」と認定した。為替動向で良し悪しの価値判断を示したことは、投機筋との本格的な戦いに進む可能性があるだろう。悪い動きは修正する政策が催促されかねないからだ。
- 新年度の円安予想&リフレ的円安対策etc=金融政策の理論と“実際”
新年度の為替相場は、引き続き円安進行を見込む。では、どこまで円安が進むのだろうか。政府・日銀が苦しむ方向に為替が動く「ペイントレード派」としては大幅な円安を見込む。
- “エルドアン黒田”相場&人事深読みetc=新年度の政策運営を占う
日銀「指し値オペ」で円相場が急落した。最近の円安は、制裁を加えたロシアのルーブルに負けるほどで、日銀の円安で日本が制裁を受けるような構図だ。自滅的な円安を招いた背景を解説してみたい。
- 円安の行方&日銀はオペ見送りetc=トンチンカンな霞が関改革
ドル円が1ドル=120円を突破。先週末にかけて122円台に乗せてきた。FRBのタカ派傾斜などがドル円の買い材料となった。当面は125円台の「黒田シーリング」を目指す公算が大きい。
- FRBは利上げ&日銀は緩和継続etc=“正しい”銀行投資だが…
FRBが利上げに踏み切った。今後の利上げは一段と積極化するらしい。だが、何度か指摘したように今回の引き締めが成功するかどうかは危うい。過去に比べて最も難度の高い引き締め路線で、成功確率は低い。