福岡で指折りの〈博多ラーメンの格安チェーンの一つにも値上げの波が〉現在は学生街を中心に3店舗を展開中
地元福岡では昔、「博多ラーメン(とんこつラーメン)」と言えば「500円以内」という大きな壁があったものの、今現在は、原材料費の高騰等をきっかけにその壁は大きく崩れ、さらに値上げが加速している印象すらあり、まもなく1,000円の壁にも届きそうなところも出てきているのが現状。そんな流れの中で、今でも「ワンコイン(500円)以内」を維持しているお店は、そう多く存在しない。まず代表的なお店が、最安値を付ける「博多ラーメン はかたや」で昔も今も変わらずベーシックな「博多ラーメン」が一杯290円。「はかたや」に続くのが、一九ラーメン老司店系列の「18ラーメン」で「ラーメン」が310円(一九老司店も500円と低価格をキープ)。その次が「はかたや」と同系列の「博多ラーメン膳」の「おいしいラーメン」が320円と、以上の3つのチェーン店が圧倒的な低価格を維持。あとに続くのが「博多屋台 福芳亭」が450円と、福岡を代表する繁華街「天神エリア」で最安値の「らあめん坊主」が現在450円だけど、すでに夏頃には値上げする予定と告知されている。あとは「楽勝ラーメン」が最近値上げしたものの490円と、かろうじてワンコイン以内をキープしている。さらに大手門の家①こと「元祖ラーメン長浜家」は今も変わらずワンコインの500円で提供中。そして、今回ご紹介するのが〈博多ラーメン唐木屋〉で、今現在「ラーメン」一杯が450円という価格になっている(※その他にも福岡市内に格安のお店があるかもしれませんがここまででご容赦ください)
この日は久しぶりに福岡県福岡市中央区の「六本松」にある、通し営業の〈博多ラーメン唐木屋 六本松店〉へ、夕方近くに訪問。しかし、ココ「唐木屋」にも値上げの波が訪れたようで、店内一番奥にある券売機のところに『価格改定のお知らせ』という貼紙が掲げられ『(2024年の)5月1日より、材料費高騰の為、値上げさせていただきます。ご了承下さい。唐木屋六本松店』とあった。そのため、今年の4月までは「390円」だったベーシックな「ラーメン」が、現在は一杯450円という価格に変更された。
それでもワンコイン以下の価格に脱帽
とは言え、現在でもワンコイン以内の「450円」という値段設定には脱帽するしかない、ありがたさ。もともとの場所柄的に、学生さんを中心に若い方が多い立地だったこともあり、今も夕方遅めの時間帯に訪問すると制服姿の高校生がたくさん利用している印象がある。
さて、この日の選択は「煮玉子ラーメン:550円」を券売機の最上段から発券。厨房前のカウンター席へ案内され着席。待つこと少々で配膳された一杯は、熟成感と脂感を強く感じるものの、思いの外さっぱりとした食べやすい一杯。
合わせる麺は博多ラーメンらしい細ストレートのパツパツとした食感で歯切れのいい麺。スープにもよく馴染んで美味しい。
ちなみに券売機の最上段左端の目立つ場所(おすすめメニュー的な最上段の先頭)に「カレーラーメン:580円」が存在する。こちらも豚骨スープに「カレールー」をプラスした変わり種の美味しい一杯になっているので機会があればぜひお試しください。
現在は学生街を中心に3店舗を展開
唐木屋3店舗のある周辺には大学や高校など、学生や生徒が多く存在する場所。〈博多ラーメン唐木屋 六本松店〉は、もともとは九州大学のお膝元で、近くに大きな高校もある。同様に「唐木屋 七隈店」は、福岡大学のお膝元であり「唐木屋 屋形原店」の周辺には高校が3校もあり、現在も変わらず低価格のラーメンを地域密着(特に学生や生徒向け)の店舗展開をおこなっている様子だけど、一般の方ももちろん、とても立ち寄りやすいお店なので、お近くに寄られた際はぜひ行かれてみてください。
博多ラーメン唐木屋 六本松店
住所 :福岡県福岡市中央区六本松2丁目2-13
[地図]
営業時間:11時00分~25時00分(L.O.24時00分)
定休日 :不定休(※要確認)
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり