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45年間愛された伝説の長浜屋台の味と屋号を継承《創業53年の歴史と伝統を誇る老舗の豚骨ラーメン店》

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県福岡市中央区の長浜。長浜ラーメンの発祥の地としてその名が知られている場所で、昭和46年(1971年)先代の頃に創業してから、平成27年(2015年)までの45年もの長きにわたり行列の絶えない人気の長浜屋台として実在したレジェンド店〈長浜ナンバーワン〉。途中、二代目のご主人が平成17年(2005年)に独立し、福岡県福岡市博多区の祇園に路面店として〈長浜ナンバーワン祇園店〉を開業し、今も変わらずその人気を誇っている。

「ナンバーワン」という屋号の通り、屋台と路面店の両方でその人気を不動のものとし、実際にNo.1にまで上りつめた伝説のお店ながら、平成27年(2015年)、屋台を運営・継承していく上での条例が厳しくなり、その存続を阻まれることになり惜しまれながらも閉業。長い歴史に幕を下ろすとともに、先代の想いや伝統の味を受け継いだのが現在の二代目ご主人。福岡市内を中心に複数の店舗を展開することで、今もなお名店の味と暖簾を守り続けている。そして歴史を刻み続けて通算すると、すでに半世紀を超え53年という長い歴史を経てきた名店中の名店である。

この日〈長浜ナンバーワン祇園店〉に訪れたのは14時少し前。店頭には行列はないものの店内はまだまだ賑わっている様子で先客も多数。ちなみに天神・博多界隈で「ナンバーワン」に行きたい時は、ほぼ間違いなく〈長浜ナンバーワン祇園店〉に行くと昔から決めている。その理由はもちろん味もさることながら、昔懐かしい感じの店内の雰囲気とシンプルな器のデザインが好みだから。L字型カウンターの端っこに席を確保し、迷うことなく「煮たまごらーめん」を選択し、麺の硬さは「カタ」で注文した。

トロミのある豚骨ポタージュスープの虜

待つこと少々で配膳された一杯は、トロミのあるポタージュのような豚骨スープ。一見すると濃厚そうに見えるけど意外なほどまろやかな口当たりのあっさりとした逸品。不思議なほどゴクゴクと飲める軽やかな美味しいスープで何度か試したこともあるけど、二日酔いの翌日とかでも、まったく問題なくいただける。また、クサミも一切なく、老若男女の誰もが安心していただけ、さらに飽きのこない一杯に仕上がっているのが特徴的。

合わせる麺は、トロミスープを絡めとる博多らしいザクザクっとした食感の細ストレート麺で昔ながらの味わいを楽しめるひと品になっている。屋台の頃の味や想い出を今もなお受け継ぎ、守り続けている感じがする。そして半熟のとろける黄身がたまらない「煮たまご」が脇役ながら抜群の美味しさで〈長浜ナンバーワン〉のラーメンの味をさらに引き上げてくれる。

シンプルな赤巻雷紋がグルッと一周する器

もう一つ、ナンバーワンの中で〈長浜ナンバーワン祇園店〉が好きな理由が、ココだけの器(丼碗)。ラーメンの佇まいにこの器がとてもよく似合っていてどこの店舗よりもいい感じに思えてくる。ちなみに他店舗ではナンバーワンのロゴが入っている白い器や長浜店のような黒い器もあるが、昔からナンバーワンの器といえば「赤巻雷紋」の器が思い浮かび〈長浜ナンバーワン祇園店〉に訪れたくなる。

ちなみ「ナンバーワン」では、注文の際の「麺の硬さ」を、複数選べるようで、硬い順に「なま→粉落とし→はりがね→ばりかた→かためん→ふつう→やわ』と、独自ルールがあるようなのであらかじめご確認を(※麺の硬さは各お店に独自ルールがあるので訪問前に調べておくのが良さそうです)。個人的にはある程度どこでも通じる麺の基準値で、実際に美味しくいただけるのは「カタ・フツウ・ヤワ」の3種類くらいで十分だと思っています。

お昼限定サービスは毎日15時まで

お昼の時間帯(11時30分〜15時00分)限定で、お好みの「らーめん」とご一緒に「餃子ライス」が手造り餃子4個+小ごはん+辛子高菜が付いて「+300円」というお得なセットもあります。長浜ナンバーワンといえば屋台というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、その当時の雰囲気を味わいたい場合は夜営業がおすすめです。最寄りの駅は、福岡市営地下鉄「祇園駅」から歩いて2分ほどの場所になります。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

長浜ナンバーワン祇園店

住所  :福岡県福岡市博多区祇園1丁目23-4[地図
営業時間:11時30分〜24時00分(月〜木)
    :11時30分〜26時00分(金・土)
    :11時30分〜22時00分(日曜日)
店休日 :年中無休
駐車場 :専用駐車場なし、近隣に有料駐車場あり

要確認 :長浜ナンバーワン(※インスタグラム)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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