歴史ある長浜エリアで独特な個性を放つ豚骨ラーメン店〈週3昼のみの営業スタイルながら根強い人気を誇る〉
福岡県福岡市中央区の中心街「天神」からも徒歩圏内という場所。長浜ラーメンの発祥地としても知られ、天神に隣接しているエリアになる福岡市中央区「長浜」の一角に〈らあめん坊主〉は存在する。一昔前、一世を風靡した天神「親不孝通り」を北へ抜けた先にあり、まさに長浜エリアに存在する「豚骨ラーメン」のお店。しかし、実際にそのラーメンをひと目見ると「長浜ラーメン」という印象は消え、揚げニンニク(ニンニクチップ)が入った(どちらかと言えば)熊本のラーメンに近い感じの豚骨ラーメンになっている。創業年は定かではないが、歴史ある長浜エリアでも独特な個性を放つ豚骨ラーメン店として、古くから存在感のあるお店だったので歴史的にも20年以上は続いているのではないだろうか。
ついに「坊主」にも値上げの波が来た
この日は14時過ぎの訪問ながら、その時間でも満席で店内2番手の待ち。先に券売機で食券を購入しようとすると以下の貼紙が目に飛び込んできた。内容は『本年 夏ごろ 値上げを予定してます。何卒ご了承ください らあめん坊主』(原文まま)とある。
正直、これを見て「ついに値上げするんだ」という思いよりも「ようやく値上げするんだ」という、感慨深いものが込み上げてきた。なぜなら、中央区長浜という好立地にありながらも、らあめんの各値段が安く感じられていたからで、現在の価格は、ベーシックな「らあめん」がワンコイン以下の450円。大判の海苔がプラスされる「のりらあめん」が500円。煮卵が入る(いつも食べている)「煮卵らあめん」が550円で、最高値の「煮卵のりらあめん」が600円というラインナップで兎にも角にも素晴らしい仕上がりに比べてあまりにも安かった印象だった。
煮卵のりらあめん=「悟空らあめん」
そんな中、今回選択したなのは「坊主」の最高値にあたる全部乗せの「煮卵のりらあめん:600円」を発券。5分ほど待ちカウンターの1席が空いたので、そちらの席へ着席させていただく。待つことしばしで配膳された一杯は、ドラゴンボールの孫悟空の髪型のような海苔の配置で密かに「悟空らあめん」と命名。大判の海苔が4枚、煮卵1個入りで、ベーシックな「らあめん」に、わずか+150円というお値段以上の設定価格でお得感が半端ない逸品。
味わいもニンニクチップがほのかに香る熊本ラーメンのような豚骨スープで、思いの外あっさりマイルドな口当たりの一杯。合わせる麺は、極細ストレート麺で博多ラーメン的な面も持ち合わる独特な一杯。また薄切りながら大きめでやわらかなチャーシューとおでんのようにしっかりと煮込まれた卵が美味しくて、実は毎回、密かな楽しみの一つになっている。
お昼のセットメニューはなく、サイドメニューが3種類あり「ギョーザ:250円」、「白めし:120円」と「肉めし:350円」があり、らあめんと一緒に注文される方が多い。トッピングは「煮卵」の120円のみで「替玉」は100円という設定。
カウンター前の厨房の中では、調理担当のご主人と注文・配膳・調理補佐の方のお二人で切り盛りされている。らあめん作りは一杯一杯とても丁寧に湯切りや盛り付けをされているので、少々時間は掛かる印象なので、時間に余裕を持って行かれることをおすすめしたい。また、替玉の際は、平ザルで直接、丼に投入される昔ながらのスタイルなのでぜひお試しを。
現在は「毎週、木・土・日」の週3日の営業
SNS等での告知は今のところ一切なく、臨時休業などの情報は、店先の貼紙以外は無いお店でもあるので、自身としては、それはそれとして楽しみに行くようにしている。縄暖簾とのぼり旗があれば「開店」のしるしで「あればラッキー!」で、無ければ第二候補の「一心亭本店」などの近くのお店に切り替える、そんな気持ちで訪問している。
もし今後、行かれる機会がありましたら、週3日のお昼のみの営業という、それだけでも希少なお店であるのと同時に、何かと臨時休業にぶつかることもありますので「お店が開いていたらラッキー!」という、広い心とやさしい気持ちでご訪問いただけますと幸いです。(自身もそんな気持ちでおすすめしております)
店内構成は、入口正面から左手にかけてカウンター席が6席ほど。右手奥には4人掛けのテーブル席が一つあるので、できればお一人様か、お二人様くらいまでの訪問がちょうどいい感じでおすすめです。
らあめん坊主
住所 :福岡県福岡市中央区長浜1-3-20[地図]
営業時間:木・土・日:11時30分~15時00分 ※要確認
定休日 :月・火・水・金曜日 ※要確認
駐車場 :専用駐車場あり