熱狂的な地元ファンに支えられる名店《本家と人気を二分する24時間・500円の元祖スタイルを今も貫く》
福岡県福岡市中央区の長浜。福岡市の鮮魚市場のお膝元で、本場の「長浜ラーメン」を今も変わらず提供している本家・本元の「元祖長浜屋」が存在する場所でもある。「元祖長浜屋」は、昭和27年(1952年)の創業で72年の歴史を誇る老舗にして替玉発祥のお店として、地元の人なら誰もが知る、長年愛され続けてきた人気店。まさにソウルフードであり福岡市の貴重な観光資源の一つでもある長浜ラーメンの元祖。
その「元祖長浜屋」から歩いても3分と掛からない場所の福岡県福岡市中央区の「大手門」に平成21年(2009年)に開業し、今年15年を迎えた〈元祖ラーメン長浜家〉が存在する。地元の人々からは親しみを込めて「家①」という愛称でも知られる行列の絶えないお店。逆もまた然りだけど『こちらの「元祖」にしか行かない』という猛者も多く存在するほど、本家の元祖と、その人気を二分するほどの存在感のある人気店だ。
長浜ラーメンの中にある「元祖ラーメン」
豚骨ラーメンのカテゴリーとして代表的なものは、豚骨ラーメン発祥の地として知られる「久留米ラーメン」をはじめ、福岡市を中心に派生した豚骨ラーメンを「博多ラーメン(長浜ラーメンも含む)」、そして福岡市中央区の長浜を発祥とした「長浜ラーメン」と、有名どころのカテゴリーが存在する。特に「元祖長浜屋」の長浜ラーメンに影響を受けた「元祖インスパイア系」のお店が多く存在する。その現実から「元祖ラーメン」という新たなカテゴリーが福岡のラーメンシーンでの存在感を増してきている。多く存在する元祖インスパイア系の「元祖ラーメン」のお店。福岡市市内及び近郊のお店を例にあげると「ラーメンらぼ、博多元長、元祖ラーメン長浜家(家②)、長浜男、銅鑼、元祖長浜ドラゴン、五号線沿いの元祖長浜ラーメンなど、多くのインスパイア系のお店が存在し一大勢力となっている。
元祖ラーメンの先陣を切ったのが「長浜家」
総本山の「元祖長浜屋」は押しも押されもせぬ存在。それに対して「元祖ラーメン」あるいは「元祖長浜ラーメン」というカテゴリーの先陣を切ったのが、その草分け的な存在の〈元祖ラーメン長浜家(通称:家①)〉。この日、久しぶりに訪れたのは週末の早朝6時台。昔から変わらない、24時間営業(※清掃のため閉まる時間もある)を継続しながら、ラーメン1杯が500円という低価格も維持している(元祖長浜スタイルを貫く)地元の人々が愛してやまない長浜ラーメンの人気店。
早朝6時過ぎに大手門の近隣の有料駐車場に車を停め〈元祖ラーメン長浜家〉の店頭へ向かう。まだ早い時間だったせいか行列はなく、すんなりと店内へ入ることができた。店内に入ると同時に「ベタカタ」をコールし、まずはラーメンを注文。
店内は早朝にもかかわらず活気に満ちあふれていて、テーブル席はほぼ満席。お一人様なので壁際の給水機横のカウンター席に腰を下ろした。待つことなく、あっという間に配膳された一杯は、ベタ(脂多め)ではあるもののスープ自体はあっさり控えめな感じ。
ただ、シーチキンのような肉(=チャーシュー)が、かなり塩っぱい味わいなので、それをスープに混ぜ込みながら中細のストレート麺とともに啜ると程よい塩梅に収まることもあるので一度それを試した後、それでもあっさり(薄く)感じる時は小さいほうの薬缶に入った「魔法のラーたれ」を少しだけ注ぎ、好みの一杯に仕上げていく仕組み。
滞在時間わずか10分ほど。早朝から元気の出る一杯を平らげ、大変美味しくいただきました。ごちそうさまでした。
年中無休でほぼ24時間営業。長浜ラーメン一杯が今も500円という価格でいただけます。いつでも手軽に食べられる地元の人々に寄り添った庶民派の長浜ラーメン専門店〈元祖ラーメン長浜家〉。近くにお越しの際はぜひ一杯いかがでしょうか。
元祖ラーメン長浜家
住所 :福岡県福岡市中央区大手門2-7-10[地図]
営業時間:24時間営業
:月曜07:00~09:00の間は清掃時間
:※月曜が休日の場合は火曜
定休日 :なし
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり