魅力あふれる多彩なラーメンの味で地元の人々を魅了《創業38年の地元のソウルフード的な豚骨ラーメン店》

ラーメンアンテナ｜福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

12/20(金) 7:30

福岡県福岡市南区の大橋。1986年に産声をあげた〈博多らあめん坫（てん）〉は、西鉄天神大牟田線の「大橋駅」周辺地域にあり、今やラーメン激戦区と呼ばれるほどラーメン店が乱立するエリアの中で、創業38年を超える歴史と伝統を刻んできた地元の人気店。多くのお店がひしめく厳しい環境下にありながら、昔も今もずっと変わらず、ご近所の常連さんはもちろんのこと近隣の学生さんに代々受け継がれ、愛され続けてきた歴史と伝統のある名店。地域に根ざしたお店であるため、知る人ぞ知る存在でありながら一度その多彩な魅力と味を体感すると、きっと虜になってしまうようなお店だ。

多彩なラーメンの種類で訪れる人を魅了

〈博多らあめん坫〉の特徴としては、他所とは違うひと味違った名物の「焼らーめん」や多彩に取り揃えられた「らーめん」メニューの豊富さ。核になる「博多らーめん」が絶品で、それからの派生系のバリエーションが多く、こがしニンニクらーめん、正油とんこつ、太肉（タロー）めん、鳥肉（ジロー）めんとあり、さらに醤油らーめん、塩らーめん、塩バターらーめん、梅塩らーめんと非豚骨系も揃い、さらに名物の「焼らーめん」もあり、全10種類のラインナップ。

ラーメンの種類が多い理由は定かではない。近隣に住む多くの学生さんが地元福岡のみならず、九州各県、日本各地から集まってきていることから「ラーメン」の好みも人それぞれだと想像できる。もし豚骨ラーメンが苦手な人がいたとしても〈博多らあめん坫〉なら安心して訪れることができる。そんな理由があるのかもしれない。

ベーシックな「博多らーめん」が絶品の味

基本の「博多らーめん」がとにかく美味しいので、この日はそれを目当てにピークを外した14時少し前の時間に訪れることに。到着時はちょうど先客が引けた時間だったようで、ゆったりとカウンター席に腰を下ろし、注文は「博多らーめん」をカタ麺で。

それとお店のインスタを見て気になっていた「辛みそ」をトッピングしていただくことに。待つことしばし。配膳された「博多らーめん」は一番見慣れた黒の器に、白濁とした豚骨のスープが映える一杯。それとは別皿で朱色に輝く「辛みそ」も同時に配膳された。

見た目は、博多のラーメンにはめずらしくデフォルトで「もやし」が入っている逸品。ベースとなる豚骨スープそのものが抜群の美味しさを発揮していることと、合わせるカエシの旨みがピタリとハマる至福の一杯。歯応えのある麺の味わいもよく、スープとともにシンプルに楽しめる「博多らーめん」。

そして「辛みそ」を「博多らーめん」へ投入し、徐々に馴染ませていくと「みそ」のいい香りと味わいがスープに溶け出し辛みその効いた豚骨ラーメンへと昇華していく。

メニューにもあった「辛みそらあめん」

醤油ラーメンに「辛みそ」を合わせた「辛みそらあめん」という人気メニューも以前は存在していたそうで、オリジナル「辛みそ」自体は常備されていた。それを今回、寒くなってきた時季に合わせて（あらためて）提供を再開。豚骨や正油に合わせても美味しく、現在人気のひと品になっている。（※メニュー表等への記載はないのでお店の方にお尋ねください）

学生やご家族連れの憩いの場としても人気

ちょうどその頃、近隣の学生さんらしき二人組が入ってきてご主人と親しげに挨拶を交わし定位置とばかりに漫画コーナーの近くにある8人は腰掛けられそうなテーブル席の一角に座り楽しそうにお話しをされていた。その席は、昔から近くに大学があったため、普段は学生さんたちの憩いの場として、先輩から後輩へと代々受け継がれ、特に若い方々には人気の席のようだ。さらに休日ともなると、地域の家族連れやグループも訪れるので、テーブル席や小上り席は満席になっていることが多い。

14時までのランチタイムのお得なサービス

サービスランチ（平日14時30分まで）というメニューもあり「らーめんらいす＝700円」や「らーめんらいすギョウザ付＝890円」がありラーメンは「塩と正油」も、＋50円でOK。店内の構成は、座敷（小上がり席）が4人掛け×2つ、変形の大テーブル席が8人掛け、緩いL字型のカウンター席が10席ほど。席と席の間は割と広めなので、ゆっくりとくつろげる空間になっている。機会があればぜひご訪問ください。