【ややこしい…】「エキストラ・バージン・ピュア」どれを買えばいい?オリーブオイル
こんにちは、料理家ふらおです。
「オリーブオイルって種類が多すぎてどれを買えばいいか分からない!」
「一度まとめサイトで違いを読んだけど、全然覚えられない!」
今回はこんなお悩みを解決したいと思います。この記事を読んで「オリーブオイルの種類ややこしくない?」というお悩みに終止符を打ちましょうね。
なお、文字数を減らしたいので、この記事内では「オリーブオイル」を「オリーブ油」と表記します。
結論!大きく分けて2つだけ
「説明は後で聞くから、まず結論を教えて!」という声にお応えして、先に結論をお伝えします。
- オリーブ油の種類は2つ!
- 「バージン」か「ピュア」!
結論は非常にシンプルで、オリーブ油は「バージンオリーブ油」と「ピュアオリーブ油」の2種類に大別できるということです。
この結論を確実に覚えていただければ、後に続く説明も非常に理解しやすいと思います。
「バージン」って何?
まずは「バージンオリーブ油」の説明からいきます。
「バージン」は「手つかず」という意味の英語です。つまり「バージンオリーブ油」は「手つかずの(加工を加えていない)オリーブ油」ということです。
つまり、オリーブの実を搾ってろ過しただけの「生搾り」の油ということです。
特徴としては、香りがよくフルーティーな味わいで、サラダやパスタにかけたりパンにつけるなどして加熱せずに食すことに向きます。
「エキストラバージン」って何?
では、よく耳にする「エキストラバージン」とは何なのか気になりますね。
実は「バージンオリーブ油」は、含まれる成分やその検査基準の違いにより4つのグレードに分けられます。そのうち最も高いグレードのものを「エキストラ(特別な)バージン油」と呼びます。
「エキストラバージン油」は、酸度0.80%以下などの厳しい基準をクリアしたものだけが分類され、香りと味わいが特に豊かに感じられるため、スーパーなどでも比較的高めの値段がつけられていることが多いです。
ちなみに、2番目のグレードは単に「バージンオリーブ油」呼びます(少しややこしいですよね)。3番目と4番目は一般的に日本では販売されることはあまりないため(そして名前が長くややこしいので)、ここでは割愛します。
「ピュア」って何?
「バージンオリーブ油」については一定ご理解いただいたかと思うので、次に「ピュアオリーブ油」について説明します。
「ピュア(純粋な)」と付くくらいだから「きっと純粋なオリーブ油なのだろう」と思いたくなりますが、実は逆。
「バージンオリーブ油(生搾り)」に人工的な加工を加え無味無臭の「単なる油」にしたものに、改めて「バージンオリーブ油」を加えて味や香りを調整したもの。これが「ピュアオリーブ油」の正体です。
「全然ピュア(純粋)じゃないじゃん!」という声が聞こえてきそうですが、そういう名前なのだから仕方ありませんよね。
人工的な加工等を行うメリットとしては、「バージンオリーブ油(生搾り)」を加える量(ブレンド比率)を変えることで、香りや味わいを調整できる点です。
このメリットを生かした「ピュアオリーブ油」の活用法としては、洋風の炒め物や揚げ物、特にパスタを炒めて調理するときなど加熱調理時の使用がオススメです。
「ピュア」のややこしさはまだある!
「ピュア」なのに加工が加えられていて、ただでさえ「ややこしいな」と感じる方も多いと思いますが、さらにややこしいことがまだあるのです。
それは、「ピュアオリーブ油」は単に「オリーブ油」と呼ばれることがあるという点です。「ピュア」の部分を省いてパッケージに記載されることがある、ということです。
この点を覚えておかないと、「よし、今日は炒め物に使う『ピュアオリーブ油』を買うぞ」と決めて買い物に行ったのに「あれ。『オリーブ油』としか書いてない。これじゃバージンかピュア分からない!」という事態になりかねません。
特に注意書きもなく単に「オリーブ油」と記載されている場合は「ピュアオリーブ油」のことを指す、ということをぜひ覚えておいてくださいね。
まとめ
ここまでの内容をとめると次のとおりです。
- オリーブ油は「バージン」か「ピュア」の2種類
- 「バージン」は生搾りで生食に向く。「エキストラバージン」はその最上位で特に風味が豊か
- 「ピュア」は加工を加えて風味を調整したもので加熱調理に向く。「ピュア」と付かない場合もある
「一度で全部は覚えられないよ!」という方は、まとめ部分のスクショを撮るなどして、買い物の際などに見返していただくとよいかもしれません(私も理解するまで時間がかかりました)。
今回は以上となります。「参考になった!」と思っていただけたら、ぜひ記事下などにある「ハートマーク」を押して応援いただけると嬉しいです。
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