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元IZ*ONEチェヨン、MAMAMOO+ら挑発的な妖艶ダンスも RBW初ファミコン日本上陸【2/2】

武井保之ライター, 編集者
6人組ガールズグループPURPLE KISS(C)RBW撮影:冨田味我、瀬谷壮士

 元IZ*ONEのチェヨン、MAMAMOO+、B1A4、OH MY GIRL、PURPLE KISSらが東京・有明の東京ガーデンシアターに勢揃い。韓国の大手芸能事務所RBW、傘下のWMエンターテインメント、DSPメディアに所属する全11組総勢47人が参加した初のファミリーコンサート『RBW 2023 SUMMER FES〜Over the Rainbow』は、多彩なステージでファンを魅了した。

前編「ポストKARAの新人ガールズグループが熱いヒップダンス」より続く

3年ぶりの日本ステージに立った元IZ*ONEのチェヨン

 コンサートがスタートすると、オープニングから会場中が熱気に包まれる。今回の出演者のなかで唯一のソロアーティストになる元IZ*ONEのチェヨンは、約3年ぶりの日本ステージへの復帰に、待ち侘びたファンからの大歓声を浴びた。

 クールビューティ系のビジュアルだがしゃべるとかわいらしい彼女は、「日本語は3年ぶりだから忘れちゃった」と苦戦しながらも、日本語MCでキュートな愛らしい姿を披露。昨年10月に発売したソロデビュー曲「HUSH RUSH」やTikTokのダンスチャレンジでバズった「KNOCK」などで会場を盛り上げた。

約3年ぶりの日本ステージで大歓声を浴びた元IZ*ONEのチェヨン(C)RBW 撮影:冨田味我、瀬谷壮士
約3年ぶりの日本ステージで大歓声を浴びた元IZ*ONEのチェヨン(C)RBW 撮影:冨田味我、瀬谷壮士

 MAMAMOOメンバーのソラとムンビョルによるユニット・MAMAMOO+は、ソラのパワフルなボーカルとムンビョルのクールなラップで、あっという間に観客をふたりの世界観に引き込む。それぞれのソロステージでは、ソラは自らコレオグラフィも手がけたダンスポップを披露。ムンビョルは透き通るような歌声を響かせた。

 韓国語と日本語が混在するMCでは、ソラの日本ファンのモノマネなどいつもの飾らない素顔を見せてファンとの気持ちを近づける。ラストには、8月にリリースしたばかりの新曲「dangdang」を日本初パフォーマンス。ふたりの息がぴったりあったウサギダンスで盛り上がり、サビは会場と大合唱になった。

妖艶かつ挑発的な絡みで魅了したコラボステージ

 OH MY GIRLは、トロピカルなフラワーモチーフの衣装で登場。メンバー同士の仲の良さが伝わるかわいらしいMCで歓声を浴びると、7月末に1年4ヶ月ぶりに発表した新曲「Summer Comes」のほか、ヒット曲「Dolphin」などポップなダンスナンバーで、彼女たちならではの明るくポジティブなエネルギーを届けた。

明るくポジティブなエネルギーを届けたOH MY GIRL(C)RBW撮影:冨田味我、瀬谷壮士
明るくポジティブなエネルギーを届けたOH MY GIRL(C)RBW撮影:冨田味我、瀬谷壮士

 2021年にデビューした6人組ガールズグループ・PURPLE KISSは、クラシックかつ夢幻的なサウンドの曲で、童話のような彼女たちの世界観に引き込む。中毒性のあるサビのメロディで韓国でロングヒットした「Zombie」では、キュートなだけではないクセのある持ち味を存分に発揮した。

 コラボステージでは、MAMAMOO+のソラ、OH MY GIRLのヒョジョン、PURPLE KISSのナ・ゴウンのボーカル力を誇るユニットが、3人それぞれの異なる声音が重なり合った分厚くパワフルな歌声で観客を圧倒。卓越した表現力のダンスパフォーマンスで定評のあるチェヨンとONEUSのファヌンのユニットは、妖艶かつ挑発的な絡みのあるセクシーなダンスで会場を沸かせた。

 3時間を超えるコンサート中、観客たちはどのグループにも分け隔てなく拍手を送り、コール&レスポンスにしっかりと応える。声援や手拍子を惜しみなく送り続けるファンの笑顔であふれた会場は、終始温かい空気に包まれていた。

ダンサーとパフォーマンスで会場を魅了したMAMAMOOメンバーのソラとムンビョルによるユニット・MAMAMOO+(中央)(C)RBW撮影:冨田味我、瀬谷壮士
ダンサーとパフォーマンスで会場を魅了したMAMAMOOメンバーのソラとムンビョルによるユニット・MAMAMOO+(中央)(C)RBW撮影:冨田味我、瀬谷壮士

 この先、それぞれのグループは、新曲やアルバムのリリース、アジアツアー、来日イベントなどを控えている。大盛況に終えた今回の初ファミリーコンサートは、RBW所属グループのこれからの始動に備えて日本音楽シーンを温めた。

 その成果を活かして、次のタイミングではフルスイングの活動ができることだろう。それぞれの今後の日本での動向に注目したい。

【前編】「ポストKARAの新人ガールズグループは熱いヒップダンス」へ

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ライター, 編集者

音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク専門誌などの編集者を経てフリーランスの編集者、ライターとして活動中。映画、テレビ、音楽、お笑い、エンタメビジネスを中心にエンタテインメントシーンのトレンドを取材、分析、執筆する。takeiy@ymail.ne.jp

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