ポストKARAは熱いヒップダンス 韓国大手芸能事務所RBWの初ファミコン日本上陸【1/2】
KARAが傘下に所属する韓国の大手芸能事務所・RBWが初のファミリーコンサート『RBW 2023 SUMMER FES〜Over the Rainbow』を韓国で開催。その日本公演が8月19日、20日の2日間、東京・有明の東京ガーデンシアターにて行われ、元IZ*ONEのチェヨン、MAMAMOO+、B1A4、OH MY GIRL、PURPLE KISSら若手グループを中心に所属アーティスト全11組総勢47人が集結した。
(後編「元IZ*ONEチェヨンら挑発的な妖艶ダンス」へ続く)
日本音楽市場のファン拡大と地盤の強化へ
韓国芸能事務所のファミリーコンサートとしては、東方神起や少女時代が所属するSMエンターテインメントによる『SMTOWN LIVE』がよく知られている。昨年、3年ぶりに日本開催されたが、今年はインドネシア・ジャカルタで開催される。
また、FTISLANDやCNBLUEが所属するFNC ENTERTAINMENTによる『FNC KINGDOM』も昨年、3年ぶりに再開され、今年は12月に日本開催予定。一方、TWICE、NiziU、ITZYが所属するJYPエンターテインメントによる『JYP Nation』はここしばらく開催されていない。
大手芸能事務所のなかでもそれぞれ動きが異なるなか、傘下事務所のWMエンターテインメント、DSPメディアを含めて多くの実力派アーティストを抱えるRBWがファミリーコンサートを日本開催した背景には、コロナ期間の空白を経て、改めて日本市場での地盤作りに本格的に動き出したことがある。
所属アーティストが一堂に会する同コンサートは、ファンにとっては推しの兄弟姉妹となるグループのパフォーマンスやトークでの推しグループとの絡みなど、ふだん見ることができないグループを超えたコラボステージを楽しめる貴重な場になる。
グループごとに音楽性やキャラクターなどのカラーは変わっても、どこか同じ事務所に所属するグループならではの系譜のようなものがあり、やはり生のライブを見ればシンパシーを感じやすい。そこから新たな推しになる新人グループを発掘したり、事務所の“箱推し”となるファンが生まれたりすることも少なくない。
出演全アーティストに注がれる熱い視線
一方、事務所にとっても、所属するトップグループのファンを若手や新人たちへとつないでいく大切な場になる。
K-POPファンたちは、韓国音楽シーンで活躍するアーティストたちのクオリティの高い歌唱やダンスに慣れている。そんな彼らを惹きつけるのは、パフォーマンスのクオリティが担保されたうえで、それぞれのファンにとっての輝くなにかがあるか。感情を揺さぶられて心に刺さるなにかがあるか。
それを肌で感じられるのがライブになる。会場のファンは、目を輝かせてアーティストたちのパフォーマンスを全身で浴びるように堪能する。そんなファンと事務所双方にとってニーズがあり、大切な出会いの場となっているのがファミリーコンサートだ。
この日の会場には、推しのグループだけが目当てではなく、出演する全RBW所属グループのパフォーマンスを楽しみにする若い世代の女性たちがアリーナから3階席まで埋め尽くした。
そんななか、各アーティストがそれぞれのパフォーマンスでファンを盛り上げたほか、コラボステージではグループを超えたユニットが観客を魅了。PURPLE KISSは大先輩KARAの「ミスター」をカバーし、デニムのホットパンツ衣装のヒップダンスで会場を沸かせた。
【後編】「元IZ*ONEチェヨン、MAMAMOO+、OH MY GIRLら挑発的な妖艶ダンス」へ
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